歯科衛生士のための看護学大意 第4版**医歯薬出版/全国私立歯科大学歯学部附属病院/978-4-263-42301-1/9784263423011**
発行 2023年1月
判型:B5判 152頁
ISBN 978-4-263-42301-1
編:全国私立歯大・歯学部附病院看護部長会
著:柴原 孝彦 / 長谷川 淳子 / 古川 真代 / 小西 悦子 / 福井 和枝
時代に即した内容に全面改訂した第4版!
歯科衛生士が押さえておくべき看護の知識についてわかりやすくまとめたテキスト
●病院におけるチーム医療が推進され,歯科衛生士が看護師と協働する場も増え,歯科衛生士が基礎知識として押さえておくべき看護師の業務内容は多様になっています.
●本書では,まず病院における歯科衛生士の役割について,ついで看護の概念,歯科衛生士に必要な基本的な看護技術や看護実務について具体的に解説.さらに,地域医療活動における歯科衛生士の役割、求められる理想像にまで言及しています.
●またデータも全て一新し,イラスト,写真・図表を多用し,よりビジュアルに学べるようになりました.
【目 次】
1 病院における歯科衛生士の役割
I 歯科衛生士の活動の場
II 診療所
1 歯科診療所
2 医科診療所
III 病院
1 病院の種類
1)一般病院
2)地域医療支援病院
3)特定機能病院
2 病院の機構
3 病院のなかの歯科・口腔外科
IV 医療チームのなかの歯科衛生士
1 外来における歯科衛生士の役割
2 病棟における歯科衛生士の役割
2 看護の概念
I 看護の歴史
1 近代の看護
1)ヨーロッパの看護
2)日本の看護
2 現代における看護
1)看護制度の改革
2)看護教育の発展
II 看護とは
1 看護の定義
2 看護の対象
3 看護の役割
1)日常生活の援助
2)環境の保持調整
3)教育・指導
4)診療に伴う援助および診療の介助
4 保健医療福祉チームの必要性
3 歯科衛生士が知っておくべき看護技術
I バイタルサイン
1 体温
1)正常体温
2)発熱と熱型
3)うつ熱
4)低体温
2 脈拍
1)脈拍数
2)脈拍のリズム
3)脈拍の性状
3 呼吸
1)呼吸の数と深さ
2)呼吸の型
3)呼吸の異常(数・深さ・周期性・努力性)
4 血圧
1)収縮期血圧と拡張期血圧
2)脈圧
3)血圧の異常
II バイタルサインの測定方法
1 体温測定
1)測定器具
2)腋窩温の測定
3)口腔温の測定
4)直腸温の測定
5)鼓膜温の測定
6)皮膚赤外線体温計(非接触体温計)
2 脈拍測定
3 呼吸測定
4 経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)測定
5 血圧測定
1)血圧計の構造と種類
2)血圧測定の手順とポイント
III 患者とのコミュニケーション
1 コミュニケーションの種類
1)言語的コミュニケーション
2)非言語的コミュニケーション
2 コミュニケーションの構成要素
3 コミュニケーションを阻害する因子
IV 患者への支援
1 小児への接し方
2 高齢者への接し方
3 障害者への接し方
4 妊婦への接し方
5 認知症患者への接し方
V 患者の安全と安楽
1 安楽への援助
2 安楽を図るための看護用品
3 安楽な体位の工夫
1)立位
2)坐位
3)臥位
4 体位変換
1)体位変換の手順
5 移乗・移送
1)ベッドから車いすへの移乗の一例(立位保持可能な場合)
VI 栄養と食事
1 食べることの意義
2 栄養の補給
3 病人食の必要条件
4 摂食嚥下障害の食事の選択
1)嚥下痛,刺激痛,摂食痛等の痛みに対して
2)開口障害,咀嚼障害,嚥下障害等に対して
5 摂食方法とその援助
1)経腸栄養法
2)静脈栄養法
VII その他の看護技術
1 与薬
1)医薬品等の規定
2)毒薬,劇薬,麻薬,向精神薬の表示と保管方法
3)薬物保管上の注意点
4)与薬方法
5)与薬上の注意事項
2 罨法
1)罨法の種類
2)温罨法の効果
3)冷罨法の効果
4)罨法適用上の注意事項
3 吸引および吸入
1)吸引
2)吸入
4 歯科衛生士に必要な看護実務
I 患者の観察および治療経過の記録の作成
1 身体的問題と対応
1)食物摂取障害
2)言語障害
3)呼吸障害
4)全身状態の観察
2 心理的・社会的問題と対応
3 患者の観察と記録
1)看護記録の書式
2)看護記録の種類
3)記載上の留意点
4)記録の管理
II 病院外来での業務
1 外来患者の特徴
2 全身疾患を有する患者の一般歯科治療における診療補助
1)虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞)
2)高血圧症
3)糖尿病
III 入院を要する患者の看護
1 口腔外科的疾患を有する患者の基本的看護
2 入院患者の看護
3 主な疾患とその看護
1)口腔領域の感染症
2)顎骨骨折
3)先天異常(奇形)
4)顎変形症
5)顎関節症
6)良性腫瘍
7)悪性腫瘍
8)唾液腺腫瘍
9)インプラントに関わる合併症
IV 口腔ケア
1 口腔ケアの目的
2 口腔ケアの方法
3 患者の状態別の注意点
1)寝たきりの場合
2)嚥下障害のある場合
3)開口障害がある場合
4)顎間固定中の場合
5)義歯の場合
6)禁食中の場合
V 救急時の看護
1 一次救命処置(BLS)
2 血管迷走神経反射
1)原因
2)症状
3)処置の要点
3 過換気症候群
1)原因
2)症状
3)処置の要点
VI 洗浄・消毒・滅菌
1 洗浄・消毒・滅菌の定義
2 洗浄・消毒・滅菌の方法
1)洗浄
2)器具の消毒と滅菌
3 滅菌物の保管と取り扱い
1)保管
2)取り扱い
VII 感染対策
1 標準予防策(スタンダードプリコーション)
2 手指衛生
1)目的
2)手指衛生の種類
3)手指衛生時の注意
3 個人防護具(PPE)
4 感染性疾患に対する対策
1)外来患者の感染対策
2)医療従事者の感染対策
3)環境への対策
VIII 医療安全対策
1 医療安全管理体制
2 事故報告
3 誤飲・誤嚥防止
1)誤飲と誤嚥の違い
2)歯科治療時の誤飲・誤嚥防止対策
3)誤飲・誤嚥発生時
4 転倒・転落防止
1)転倒・転落防止対策
2)転倒・転落発生時
5 針刺し事故防止
1)針刺し事故防止対策
2)針刺し事故発生時
5 地域医療活動における歯科衛生士の役割
I 地域社会における看護のあり方
1 在宅医療を必要とする社会的背景
1)人口の高齢化と少子化
2)疾病構造の変化
3)医療費の高騰
2 高齢者を支える制度と社会資源
1)老人福祉法
2)医療保険制度
3)介護保険制度
4)新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略),認知症施策推進大綱
II 保健・医療・福祉チームとの連携
1 チームアプローチの基本
2 地域医療にかかわる職種
3 地域連携の現状
1)病院におけるチーム医療と地域におけるチーム医療
2)地域包括ケアシステム
3)地域包括支援センター
4)歯科診療と地域医療の関係
5)地域医療におけるケアマネジャーの役割
6)周術期等口腔機能管理
7)口腔機能向上プログラム
III 在宅医療における歯科衛生士の役割
1 在宅医療と介護の連携
2 緩和ケア
3 終末期看護(ターミナルケア)
4 歯科訪問診療
5 訪問看護
6 訪問歯科衛生指導
1)対象の把握,情報収集
2)訪問時のマナー
3)訪問歯科衛生指導の実際
付 関係法令
I 歯科衛生士法
II 保健師助産師看護師法(抄)
III 歯科医師法(抄)
IV 医療法(抄)
V 地域保健法(抄)
VI 地域保健法施行令(抜粋)
VII 介護保険法(抄)