腎疾患・透析最新の治療 2023-2025**南江堂/山縣 邦弘/978-4-524-23369-4/9784524233694**
- 販売期間
- 2023/01/24~2025/12/31
発行 2023年1月
判型:B5判 400頁
ISBN 978-4-524-23369-4
編集:山縣 邦弘 / 南学 正臣
3年ごとの定期刊行で,腎臓内科医・外科医・泌尿器科医・透析医および一般臨床医のために,腎疾患治療・透析の最新情報と治療方針を掲載.巻頭トピックスでは,「今後の腎糸球体疾患治療薬の動向」「保存的腎臓療法(conservative kidney management)」「腎疾患対策の国際連携」など注目のテーマを11題取り上げた.疾患ごとに診断確定後の基本的治療方針から,薬物療法,透析療法導入のタイミングおよび注意点,患者管理,生活指導について整理されており,最新の治療の要点を網羅.
【目 次】
巻頭トピックス
1.腎臓病の遺伝子診断の現状
2.CKD戦略研究(FROM-J10)とその後
3.良性腎硬化症は透析導入原疾患になるのか?
4.今後の腎糸球体疾患治療薬の動向
5.interventional nephrology
6.保存的腎臓療法(conservative kidney management)
7.腎難病データベースの構築と今後
8.AIの腎臓病診療での応用
9.腎生検病理診断へのmass spectrometryの応用
10.腎臓のオルガノイドと再生
11.腎疾患対策の国際連携
Ⅰ 腎疾患に伴う緊急時の症候と対処法
1.乏尿・無尿・尿閉
2.浮腫(心疾患/肝疾患を合併した場合)
3.尿毒症の症状と対症療法
4.電解質の異常:カリウム(K)異常
5.電解質の異常:ナトリウム(Na)異常
6.電解質の異常:カルシウム(Ca)異常
7.酸塩基平衡の異常:緊急対応が必要な酸塩基平衡異常
8.急激な血圧上昇
9.ショック
Ⅱ 治療方針・治療法
A 一次性糸球体疾患
1.微小変化型ネフローゼ症候群:小児
2.微小変化型ネフローゼ症候群:成人
3.巣状分節性糸球体硬化症
4.膜性腎症
5.IgA腎症(成人):予後からみた臨床・病理学的分類と治療原則
6.IgA腎症(成人):ステロイド療法の適応と実際
7.急性糸球体腎炎(溶連菌感染後急性糸球体腎炎)
8.膜性増殖性糸球体腎炎(C3腎症を含む)
9.急速進行性糸球体腎炎
10.無症候性血尿・蛋白尿(良性家族性血尿)
B 全身性疾患に伴う糸球体疾患
1.ループス腎炎
2.紫斑病性腎炎:小児
3.紫斑病性腎炎:成人
4.抗GBM病(Goodpasture症候群)
5.感染症に伴う糸球体病変
6.アミロイド腎症
7.多発性骨髄腫に伴う腎症
C 代謝異常に伴う腎疾患
1.糖尿病性腎臓病:早期~顕性蛋白尿期における治療原則
2.糖尿病性腎臓病:晩期糖尿病性腎臓病の管理と注意点の実際
3.痛風腎
D 血管系疾患における腎病変
1.高血圧性腎障害(腎硬化症,加速型-悪性高血圧)
2.腎血管性高血圧症
3.強皮症腎クリーゼ
4.血管炎に伴う腎症(ANCA関連血管炎)
5.血栓性微小血管症(HUS,aHUS,TTP)
6.血液凝固異常に伴う糸球体病変:抗リン脂質抗体症候群
7.加齢による腎臓の機能変化
E 尿細管疾患
1.急性尿細管間質性腎炎
2.尿細管性アシドーシス
3.Dent病,Fanconi症候群
4.Bartter症候群,Gitelman症候群,Liddle症候群
5.尿崩症
F 遺伝性疾患
1.Alport症候群
2.多発性?胞腎
G 泌尿器科領域の注目すべき疾患と治療の進歩
1.尿路感染症
2.水腎症
3.膀胱尿管逆流
4.尿路結石
5.腎腫瘍
6.前立腺疾患(前立腺肥大症,前立腺がん)
7.膀胱がん
8.神経因性下部尿路機能障害(神経因性膀胱)
H 保存期腎不全
1.急性腎障害:概念と病期分類(「KDIGOガイドライン」から)
2.急性腎障害:バイオマーカー
3.急性腎障害:中毒性腎症(薬剤性腎障害)
4.慢性腎臓病:腎機能保持を目指した薬物療法(「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018」から)
5.慢性腎臓病:腎機能保持を目指した食事療法
6.慢性腎臓病に対するチーム医療
7.慢性腎臓病:心血管系合併症対策
Ⅲ 透析療法
A 透析導入
1.透析導入前患者教育の有効性とその具体的な方策
2.透析患者の生命予後規定因子および患者数予測
3.透析導入と非導入の考え方
B 血液透析
1.透析処方の指標
2.血液透析患者の血圧の管理と治療
3.貧血管理の実際
4.在宅血液透析の進歩
5.バスキュラーアクセスの管理と修復
C 腹膜透析
1.腹膜透析の課題
2.腹膜透析+血液透析併用療法
D 長期透析の合併症治療
1.長期透析患者における心血管系合併症対策
2.CKD-MBD:概念と管理の実際
3.多発性?胞腎患者の動脈塞栓療法
4.心理的問題:サイコネフロロジーのかかわり
E 急性血液浄化/その他
1.多臓器不全症候群(MODS)の病態と治療
2.腎疾患でのアフェレシス療法の実際とエビデンス
Ⅳ 腎移植
1.腎移植の動向
2.免疫抑制薬の進歩と使用法
3.腎移植後再発糸球体腎炎の管理
4.腎移植慢性拒絶反応への対応
Ⅴ 治療上の注意点,患者指導
1.保存期・透析期慢性腎不全患者への運動指導の実際
2.高齢者に対する腎代替療法・治療上の注意点
3.糖尿病透析患者の管理
Ⅵ 薬剤の使い方
1.ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬と糖尿病性腎臓病
2.Nrf2刺激薬とAlport症候群
3.HIF-PH阻害薬
4.SGLT2阻害薬とインクレチン関連薬
5.C5a受容体阻害薬
付録 腎疾患の診断基準・重症度・病理分類
1.小児ネフローゼ症候群
2.成人ネフローゼ症候群
3.巣状分節性糸球体硬化症
4.膜性腎症
5.IgA腎症
6.膜性増殖性糸球体腎炎
7.急速進行性糸球体腎炎
8.ループス腎炎
9.紫斑病性腎炎
10.アミロイド腎症
11.糖尿病性腎臓病
12.痛風腎
13.悪性腎硬化症
14.強皮症腎クリーゼ
15.HUS,TTP
16.急性腎障害(AKI)
17.慢性腎臓病(CKD)