周術期の臨床判断を磨く I 手術侵襲と生体反応から導く看護 第2版**医学書院/鎌倉 やよい/978-4-260-05077-7/9784260050777**

販売価格
3,300円(税込み)
手術侵襲と生体反応から導く看護
編著
鎌倉 やよい
出版社
医学書院
分野
 
臨床看護 一般

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書籍版 販売期間
2023/02/17~
JANコード
9784260050777
商品コード
9784260050777
発行 2023年2月
判型:B5 228頁
ISBN 978-4-260-05077-7

著:鎌倉 やよい / 深田 順子
手術侵襲が生体反応に及ぼす影響をふまえた周術期看護が可能になる書

手術侵襲によって生体はどのような反応を起こし、それに対してどのような看護が必要になるのかを、循環器系・呼吸器系・消化器系への影響や創傷治癒過程、疼痛やせん妄、心理的反応といった側面から丁寧に解説している。また、看護診断や共同問題から看護計画を詳細に示している。周術期看護がよく理解できる1冊。

【目 次】
第1章 手術侵襲と生体反応
  1 生体は動的に恒常性を維持している
  2 手術侵襲と内部環境は相互に作用している
  3 術後患者の身体の変化を予測する
  4 生体反応の概要を理解する
  5 異化期における糖・蛋白・脂質代謝の変動を理解する
  6 循環血漿量の変動=細胞外液がサードスペースに動く
  7 ERAS?プロトコル

第2章 循環器系への影響と看護
 A 手術侵襲の影響を知る
  1 術後の「安全」を確保して「安楽」を保証する
  2 共通する変化に個別の情報を重ねる
  3 循環血漿量を維持する反応を理解する
  4 傷害期では循環血漿量減少によるリスクがある
  5 転換期では循環血漿量増加によるリスクがある
  6 循環血漿量と血圧との関係を理解する
  7 個別の情報を重ねる
  8 看護診断「体液量バランス異常リスク状態」
  9 1日ごとの水分出納から循環血漿量の推移を把握する
  10 手術終了後から経時的に循環血漿量を観察する
 B 循環器系への援助を組み立てる
  1 個体の内部環境が循環器系への反応に影響する
  2 個体の内部環境を3つの視点から判断する
  3 手術侵襲の大きさが循環器系への反応に影響する
  4 循環器系への影響を総合的に判断する
  5 術後における循環器系への援助
  6 循環血液量バランスを判断する
  7 循環血液量減少のリスクを判断する
  8 循環血液量増加のリスクを判断する

第3章 呼吸器系への影響と看護
 A 手術侵襲の影響を知る
  1 共通する変化に個別の情報を重ねる
  2 全身麻酔による影響を理解する
  3 気道内分泌物が貯留することを前提とする
  4 気道内分泌物貯留の影響を理解する
  5 全身麻酔による換気──血流比への影響を理解する
  6 個別の情報を重ねる
  7 共同問題「RC:無気肺,肺炎」
  8 術後の変化をふまえて看護を組み立てる
 B 呼吸器系への援助を組み立てる
  1 個体の内部環境が呼吸器系への反応に影響する
  2 個体の内部環境を3つの視点から判断する
  3 手術内容が呼吸器系への反応に影響する
  4 呼吸器系への影響を総合的に判断する
  5 術前における呼吸器系への援助
  6 術後の呼吸器系への影響を判断する
  7 術後における呼吸器系への援助

第4章 消化器系への影響と看護
 A 手術侵襲の影響を知る
  1 共通する変化に個別の情報を重ねる
  2 腸管の神経支配を理解する
  3 術後には腸管運動が一過性に停止する
  4 生理的腸管麻痺を前提条件としてとらえる
  5 術後の腸閉塞・イレウスを理解する
  6 個別の情報を重ねる
  7 共同問題「RC:麻痺性イレウス」
  8 術後の変化をふまえて看護を組み立てる
 B 消化器系への援助を組み立てる
  1 個体の内部環境が消化器系への反応に影響する
  2 個体の内部環境を3つの視点から判断する
  3 手術侵襲の大きさが消化器系への反応に影響する
  4 消化器系への影響を総合的に判断する
  5 術前における消化器系への援助
  6 術後の消化器系への影響を判断する
  7 術後における消化器系への援助

第5章 創傷治癒の過程と看護
 A 手術侵襲の影響を知る
  1 共通する変化に個別の情報を重ねる
  2 術後のエネルギー代謝の変動を理解する
  3 創傷治癒のプロセスを理解する
  4 創傷治癒に影響する因子を理解する
  5 術後の創傷治癒への影響を理解する
  6 個別の情報を重ねる
  7 看護診断「手術部位感染リスク状態」
  8 術前・術後の栄養状態を評価する
  9 手術部位感染(SSI)を予防する
  10 ドレーンからの排液を促進する
 B 創傷治癒への援助を組み立てる
  1 個体の内部環境が創傷治癒に影響する
  2 個体の内部環境を3つの視点から判断する
  3 手術内容が創傷治癒に影響する
  4 創傷治癒への影響を総合的に判断する
  5 術前における創傷治癒への援助
  6 術後の創傷治癒への影響を判断する
  7 術後における創傷治癒への援助

第6章 術後の急性疼痛と看護
 A 手術侵襲の影響を知る
  1 共通する変化に個別の情報を重ねる
  2 痛みを理解する
  3 術後の急性疼痛は侵害刺激と炎症反応に起因する
  4 侵害刺激は伝達され大脳へ投射される
  5 侵害刺激に対する痛みの抑制系を理解する
  6 鎮痛が遅延したときの影響を理解する
  7 術後の急性疼痛に対する鎮痛法を理解する
  8 個別の情報を重ねる
  9 主観的感覚としての痛みを把握する
  10 看護診断「急性疼痛」
  11 術後の変化をふまえて看護を組み立てる
 B 術後疼痛への援助を組み立てる
  1 個体の内部環境が術後疼痛に影響する
  2 手術内容が術後疼痛に影響する
  3 術後疼痛がもたらす影響を理解する
  4 術前に疼痛の影響を総合的に判断する
  5 術前における疼痛への援助
  6 術後に疼痛の影響を判断する
  7 術後における疼痛への援助

第7章 術後せん妄と看護
 A 手術侵襲の影響を知る
  1 共通する変化に個別の情報を重ねる
  2 術後せん妄を理解する
  3 重篤化した術後せん妄の事例
  4 術後せん妄の要因を理解する
  5 個別の情報を重ねる
  6 看護診断「急性混乱」「急性混乱リスク状態」
 B 術後せん妄への援助を組み立てる
  1 術前からせん妄発症のリスクを確認し予防する
  2 術後せん妄の早期発見のために定期的にモニタリングする
  3 術後に確認した誘発因子を減少させる
  4 せん妄症状の観察と安全を守る援助

第8章 手術侵襲と心理的反応
  1 手術は心理的反応を引き起こす
  2 ストレスの概念の変遷
  3 ラザルスのストレス理論と情動
  4 対処機制(コーピング)
  5 ソーシャルサポート(社会的支援)
  6 危機理論を理解する
  7 危機介入
  8 心理的反応に対する看護

第9章 手術中の援助を組み立てる
  1 看護診断「周術期体位性損傷リスク状態」
  2 看護診断「周術期低体温リスク状態」

第10章 手術前の援助を組み立てる
  1 NANDA-I看護診断「健康自主管理促進準備状態」:術前指導プログラム
  2 術前指導プログラムの内容に影響する要因を判断する
  3 術前指導プログラムの目標達成に影響する要因を判断する
  4 共通する術前指導プログラムに個別のアセスメントを重ねる
  5 喪失体験と悲嘆