画像診断 2024年1月 症例から学ぶ心臓血管放射線診断**秀潤社/Gakken/宇都宮大輔(横浜市立大学大学院/9784055200615**

販売価格
3,080円(税込み)
Vol.44 No.1
編著
宇都宮大輔(横浜市立大学大学院医学研究科放射線診断学教室)
出版社
秀潤社/Gakken
分野
 
画像医学・超音波医学

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書籍版 販売期間
2023/12/25~
JANコード
9784055200615
商品コード
9784055200615
発行 2023年12月
サイズ B5
ISBN 978-4-05-520061-5
心臓血管領域の放射線診断は独特の領域のひとつです.国内外の学会や研究会の多くは放射線科医と循環器内科医で成り立っており,通常,その構成メンバーは循環器内科医の方が多いです.人数的にみると放射線科医の立場が弱いようにみえるかもしれませんが,循環器内科医と直接的に連携して頼りにしてもらえるという点で,むしろおもしろい領域です.心臓血管疾患は臨床的にcommonなものも多く,自ずとCTやMRIの対象となってくるものです.しかし,この領域を専門とする放射線科医が非常に少ないために,“深掘り”されないまま読影されることもあるのではないでしょうか.裏を返せば,心臓血管領域を専門とする放射線科医は希少価値があり,ある意味ブルー・オーシャンで,アドバンテージの大きな分野といえるかもしれません.
わが国には日本心臓血管放射線研究会(通称:心放研)があり,今年で発足30年という長い歴史を誇っています.こちらは,ほとんどの参加者が放射線科医という珍しい循環器画像診断の研究会です.私は大学院生の時に初めて参加し,大きな感銘を受けました.研究会の規模は大きくありませんが,臨床において重要な知識を網羅的に学ぶことができます.アットホームだがディスカッションは熱いというのも,心放研の特長のひとつでしょう.心臓血管領域の画像診断にとって重要な心放研にちなんで,本特集タイトルは「症例から学ぶ心臓血管放射線診断」としました.
本特集の基本コンセプトは,循環器画像診断に馴染みの薄い読者が日常の本領域のCTやMRIに取り組む上で役に立つ1冊を目指しています.2022年6月号「はじめよう! 心臓の画像診断」(Vol.42 No.7)で総論的な特集を組みました.今回は,その発展形としてセクションごとに短い総論を置きながら,実際の症例から学ぶスタイルにすることで,読者はこの2冊から系統的に循環器領域の画像診断を理解できるようになると考えます.
今回は誌面の都合上,循環器核医学について取り上げることができなかったのは残念ですが,執筆してくださった循環器画像診断のプロフェッショナルが,心臓血管のCT/MRI診断について珠玉の症例をもとに丁寧に説明しています.是非じっくりと読んでみてください.明日からの診療に役立つこと請け合いです.

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