がん患者の呼吸困難・痛み・精神症状を診るロジック**メジカルビュー社/蓮尾 英明/978-4-7583-1819-8/9784758318198**

販売価格
3,850円(税込み)
知っていればこんなに使える非薬物療法アプローチ!
薬物療法が本当に有効な病態を見抜く!
編著
蓮尾 英明
出版社
メジカルビュー社
分野
 
癌・腫瘍一般

数量

電子版発売中です。(外部サイトへ移動します)

医書JP 電子版ページへ
医書JPご利用初めての方は、こちら >>>
書籍版 販売期間
2023/03/01~
JANコード
9784758318198
商品コード
9784758318198
発行 2023年3月
判型:A5判 224頁
ISBN 978-4-7583-1819-8

編著:蓮尾 英明 / 松岡 弘道 / 松田 能宣
がん治療中に遭遇する“困った3大症状”の対策を病態仮説図(フローチャート)により実践的に解説!

がん治療中に日常的に遭遇する“困った3大症状”として,呼吸困難,痛み,せん妄などの精神症状を取り上げて病態から読み解き,対応策を紹介。病態仮説図(フローチャート)により,薬物療法が効果的な病態/非薬物療法が効果的な病態を分類し,①薬物療法が効果的な場合は、薬剤のレシピを詳細に掲載,②非薬物療法が効果的な場合は、心療内科的アプローチを今日から取り入れられるように実践的に解説する。
コラムも多数掲載し,日常診療での困ったシチュエーションをきめ細やかにフォローした。

【目 次】
第1章 心療内科医の病態を診るロジック
 ①「解釈モデル」という概念
 ②「病態仮説」という概念
 ③「病態仮説」の構築のメリット
 ④「病態仮説」の構築のポイント
 ⑤「身体の機能異常」という概念
 ⑥「身体診察」の重要性
 ⑦「脳の機能異常」という概念
 ⑧「病態の気づき」という概念
 ⑨「フィードバック」という概念
 ⑩「心理療法処方」という概念
 
第2章 呼吸困難を診るロジック
 ①呼吸困難の病態仮説
 ②呼吸困難に薬物療法が有効な病態と各種薬剤の使い分け
 ③呼吸に注意が向きすぎることで、呼吸困難を感じる症例―「注意固着」の呼吸困難への影響を考える Part Ⅰ
 ④呼吸に注意が向きすぎることで、呼吸困難を感じる症例―「注意固着」の呼吸困難への影響を考える Part Ⅱ
 ⑤呼吸筋機能が低下することで、呼吸困難を感じる症例―「呼吸筋の萎縮や緊張」の呼吸困難への影響を考える
 ⑥パニック症で、呼吸困難を感じる症例― パニック発作による交感神経過緊張状態からの呼吸困難への影響を考える
 ⑦気持ちが落ち込むことで、呼吸困難を感じる症例―抑うつによる症状閾値の低下の影響を考える
 ⑧喉がつまる感じとして、呼吸困難を感じる症例―呼吸困難の原因として咽喉頭異常感症(ヒステリー球)を考える
 
第3章 疼痛を診るロジック
 ①痛みの病態仮説図
 ②痛みに影響を与えるさまざまな因子を知ろう
 ③がん関連因子による痛み:対応不十分な器質性疼痛の存在を考える
 ④非がん痛(筋・筋膜の痛み)で、痛みを感じる症例―「筋・筋膜の緊張」の痛みへの影響を考える
 ⑤がんサバイバーにおける非がん痛で、痛みを感じる症例―がんサバイバーの破局的な思考による痛みへの影響を考える
 ⑥非がん性腰痛症で痛みの悪化を認める症例―がん患者における「非がん性腰痛症」の痛みへの影響を考える
 ⑦「交感神経過緊張」で痛みを感じる症例
 ⑧せん妄関連疼痛で、痛みを訴える症例―がん患者のせん妄に関連した痛みへの影響を考える
 ⑨痛みの訴えの背景にケミカル・コーピングが存在する症例
 ⑩心理的葛藤が背景にあることで、痛みを感じる症例―心理的葛藤が痛みとして表現されている可能性を考える
 ⑪気持ちが落ち込むことで、痛みを感じる症例
 ⑫遺伝子多型の存在により感受性の変化が起きることで、痛みを感じる症例
 ⑬医療者関連因子による疼痛:偽依存症の存在のために、患者の痛みの訴えが増す症例
 ⑭医療者関連因子による疼痛:医療者の不適切なコミュニケーションが原因で、痛みが増悪する症例
 ⑮医療者関連因子による疼痛:医療者自身の防衛機制のために患者の痛みの訴えが増す症例
 
第4章 精神症状のトピックス集
 ①がん患者における低活動型せん妄の鑑別を考える
 ②がん患者におけるせん妄の特徴に沿った向精神薬の使い分け
 ③がん患者におけるせん妄の非薬物療法のTIPS
 ④がん患者における気分障害の鑑別を考える
 ⑤がん患者における気分障害の特徴に沿った向精神薬の使い分け
 ⑥がん患者の不眠に対するセルフケア
 ⑦がん患者における不眠障害の特徴に沿った向精神薬の使い分け
 ⑧発達障害のある患者の診かた
 ⑨脳腫瘍によって生じる精神症状・神経症状
 ⑩向精神薬の副作用対策