母子保健マニュアル 改訂8版**南山堂/五十嵐 隆/978-4-525-18448-3/9784525184483**
発行 2023年3月
判型:A4判 312頁
ISBN 978-4-525-18448-3
編:
五十嵐 隆(国立成育医療研究センター 理事長 五十嵐隆)
中林 正雄(恩賜財団母子愛育会 総合母子保健センター 所長)
竹田 省(順天堂大学 特任教授/恩賜財団母子愛育会 愛育研究所 所長)
母子保健業務に関わるすべての人に
母子保健統計,法・制度の最新情報への更新はもとより,「貧困による格差社会問題」「産後うつ」「母性の愛着障害,育児の孤独化に伴う子ども虐待」など昨今の子どもを取り巻く課題も盛り込んだ.母子保健業務に関わるすべての人におすすめの一冊です.
【目 次】
1章 母子保健概論
1-1.わが国の母子保健の目的と課題
1-2.わが国の母子保健の歴史
1-3.わが国の母子保健施策に関連する法律
1-4.成育基本法と成育医療等基本方針
1-5.国民運動計画「健やか親子21」
1-6.子どもの健康に影響を与える社会的要因
1-7.特別な健康ケアの必要な子ども・思春期の子どもの増加
1-8.子どもの人権
1-9.予防のための子どもの死亡検証Child Death Reviewの目的
1-10.小児慢性特定疾病対策
1-11.子育て世代包括支援センター
1-12.若年女性の健康課題
1-13.成人病胎児期発病説
2章 母子保健統計
2-1.出生に関する統計
2-2.人工妊娠中絶に関する統計
2-3.死産に関する統計
2-4.周産期死亡に関する統計
2-5.新生児死亡/乳児死亡に関する統計
2-6.児童の死亡に関する統計
2-7.若者の自殺に関する統計
2-8.妊産婦死亡に関する統計
2-9.少子高齢化
2-10.疫学調査
3章 母子保健事業・児童福祉事業
3-1.母子保健事業
3-2.児童福祉事業
4章 家族計画
4-1.家族計画の定義と関連概念の意義
4-2.なぜ家族計画が必要なのか
4-3.避妊法選択の理想的条件
4-4.家族計画指導の進め方(GATHER)
4-5.主な避妊法とその特徴
4-6.経口避妊薬oral contraceptive(OC)とその指導
4-7.母体保護法
5章 生殖医療
5-1.無月経
5-2.月経困難症
5-3.子宮筋腫・子宮内膜症
5-4.不妊症
5-5.不育症
5-6.プレコンセプションケア
5-7.不妊治療と就労支援
6章 周産期医療
6-1.母子保健 制度と環境
6-2.未受診妊婦の問題と対策
6-3.妊産婦の喫煙・飲酒・違法薬物
6-4.妊娠各時期の健康診査・保健指導
6-5.里帰り分娩とその指導
6-6.妊産褥婦の保健指導
6-7.妊産褥婦の精神保健
6-8.妊婦・授乳婦と薬
6-9.産科医療補償制度
6-10.妊産婦死亡原因と最近の動向
6-11.妊産褥婦の自殺
6-12.出生前検査・遺伝カウンセリング
6-13.母子感染
6-14.妊婦と呼吸器感染症・ワクチン
6-15.胎児異常
6-16.異常妊娠
6-17.妊娠糖尿病
6-18.妊娠高血圧症候群
6-19.合併症妊娠
6-20.異常分娩
6-21.無痛分娩
6-22.周産期医療システム
6-23.母体搬送,新生児搬送
6-24.オープン・セミオープンシステム
6-25.院内助産システム
6-26.育児支援システム
6-27.ボンディング障害と対策
7章 女性医学
7-1.女性のライフサイクル
7-2.女性のライフコース
7-3.セクシュアリティ・ウィメンズライツ
7-4.性別不合/性同一性障害(GID)
7-5.こころの健康(更年期)
7-6.更年期障害
7-7.骨粗鬆症
8章 胎児・新生児期の保健
8-1.わが国の出生時体重,低出生体重児の割合の経年的変化
8-2.在胎期間別出生時身体発育曲線基準値と出生後の成長
8-3.主な胎児異常:診断と対策
8-4.新生児の保健
8-5.新生児のチェックポイント
8-6.新生児の主な異常と管理
8-7.低出生体重児の管理
8-8.母子感染
8-9.新生児期の児童虐待
8-10.わが国の周産期医療対策
9章 乳幼児期の保健
9-1.乳幼児の特徴
9-2.乳幼児の発育・発達と評価
9-3.主な乳幼児発達評価検査
9-4.わが国の乳幼児健診:目的と体制
9-5.月齢別の健診のしかたと保健指導
9-6.発育性股間節形成不全(股関節脱臼)の診断と対応
9-7.簡便な検査機器を用いた乳幼児の眼科健診
9-8.育児相談のポイント
9-9.集団生活をする乳幼児への保健指導
9-10.乳幼児によくみられる症状とその対策
10章 学校保健
10-1.学校保健とは
10-2.学校保健行政
10-3.学校保健安全法
10-4.保健教育
10-5.保健管理
10-6.保健組織活動
10-7.学校安全
10-8.学校給食
10-9.養護教諭の役割
10-10.学校保健と母子保健
10-11.児童生徒期の健康状態
10-12.学校保健の課題
11章 思春期の保健
11-1.思春期とは
11-2.思春期の体の変化:第二次性徴
11-3.思春期発来の異常
11-4.思春期の心の変化
11-5.思春期の子どもたちへの対応
11-6.思春期の性の問題
11-7.思春期のさまざまな問題
12章 性教育
12-1.性教育の意義とその基本
12-2.各養育期における性教育の実際
12-3.外国における性教育の内容
12-4.性の問題とその対応
13章 子どもの精神保健
13-1.乳幼児期の精神保健
13-2.児童期・思春期の精神保健
13-3.家族関係と子どもの精神保健
13-4.児童虐待対策
14章 母子栄養
14-1.日本人の食事摂取基準2020年版
14-2.妊娠による母体の変化と胎児の成長に伴う食生活の留意点
14-3.妊娠期の栄養・食生活指導
14-4.妊娠期にみられる主なトラブルと食生活の留意点
14-5.母乳分泌と授乳期の食事,母乳育児支援
14-6.妊娠期・授乳期における嗜好品の影響
14-7.乳汁栄養
14-8.離乳の意義とその実践
14-9.幼児期の栄養・食生活
14-10.幼児期の間食
14-11.小児期の施設での食生活
14-12.学童期・思春期の栄養・食生活
14-13.学校給食
14-14.食物アレルギー
14-15.食生活に注意が必要な主な小児期の症状
14-16.食生活に注意が必要な主な小児期の疾病
14-17.食生活に注意が必要な主な障害児
14-18.食育
15章 母子歯科保健
15-1.妊婦・胎児の口腔疾患と口腔管理
15-2.口腔機能の発達
15-3.歯の発育・萌出とその異常
15-4.歯列・咬合の発育と異常
15-5.小児期のう蝕―疫学と原因
15-6.小児期のう蝕―健康診査と予防
15-7.小児期の歯周疾患
15-8.口腔軟組織の疾患と異常
15-9.小児期の歯の外傷
15-10.学校歯科保健
15-11.障害児の口腔保健
16章 予防接種
16-1.予防接種法
16-2.ワクチンの種類
16-3.現行の予防接種
16-4.予防接種の副反応および接種前後の注意
16-5.日本の定期/臨時予防接種スケジュール
16-6.予防接種予診票
16-7.予防接種を行ってはならない者(接種不適当者)
16-8.海外渡航時の予防接種
17章 事故防止と安全教育
17-1.事故・事件の現況
17-2.保育所・幼稚園・子ども園の安全
17-3.学校保健安全法と地域連携
17-4.幼稚園から高校の学校安全
17-5.安全管理と安全教育
17-6.幼児期:交通事故の特徴
17-7.児童期:誘拐・性被害・災害
17-8.インターネットおよびゲーム依存
17-9.青年期:SNSに起因する事件
17-10.障害のある子どもの安全教育
17-11.家庭の安全教育・安全対策 乳児と妊婦の防災
18章 障害のある子ども
18-1.発達障害の概念
18-2.自閉スペクトラム症,アスペルガー症候群
18-3.注意欠陥多動性障害,学習障害
18-4.言語発達遅滞
18-5.障害児への支援・施策
18-6.障害児の福祉施設
18-7.日本の障害児の教育
19章 マススクリーニング
19-1.新生児マススクリーニング
19-2.新生児胆道閉鎖症マススクリーニング
19-3.新生児聴覚スクリーニング
20章 小児期の疾病異常と対策
20-1.主な外表奇形
20-2.主な染色体異常症
20-3.主な先天代謝異常症
20-4.主な血液悪性腫瘍・固形腫瘍
20-5.主な血液疾患
20-6.主な先天性心疾患
20-7.主な内分泌疾患・糖尿病
20-8.主な骨・関節疾患
20-9.主な神経疾患
20-10.主な消化器疾患
20-11.主な腎尿路疾患
20-12.主なアレルギー疾患
20-13.主な先天性免疫不全症候群
20-14.主な感染症
20-15.主な皮膚疾患