本当にわかる精神科の薬 はじめの一歩 改訂第3版**羊土社/稲田 健/978-4-7581-2401-0/9784758124010**
具体的な処方例で経過に応じた薬物療法の考え方が身につく!
発行 2023年3月
判型:A5判 320頁
ISBN 978-4-7581-2401-0
非専門医のために,精神科の薬の基本と実践をやさしく解説!豊富な図表で作用機序や特徴,副作用などの押さえておきたい要点をパッと確認.症例では具体的な処方のコツがみえてくる!大人気の入門書が待望の大改訂!
【目 次】
第1部 精神科の薬の基本的な考え方
1 薬物療法の考え方
2 薬物療法をうまく行えるようになるために
3 向精神薬の分類と適応?5つのカテゴリーを押さえる?
4 薬物相互作用の基本
第2部 各薬剤の特徴と使い方
1.抗精神病薬
1 抗精神病薬とは?
2 抗精神病薬の作用機序
3 抗精神病薬の効果
4 抗精神病薬の副作用
5 各抗精神病薬の特徴と使い方
ハロペリドール/クロルプロマジン/リスペリドン/ブロナンセリン/ルラシドン/オランザピン/クエチアピン/アリピプラゾール/ブレクスピプラゾール など
2.抗うつ薬
1 抗うつ薬とは?
2 抗うつ薬の作用機序
3 抗うつ薬の効果
4 抗うつ薬の標的症状,適応疾患
5 抗うつ薬の副作用
6 各抗うつ薬の特徴と使い方
パロキセチン/フルボキサミン/セルトラリン/デュロキセチン/ボルチオキセチン/ミルタザピン/アミトリプチリン/ミアンセリン/トラゾドン/スルピリド など
3.抗不安薬
1 抗不安薬とは?
2 抗不安薬の作用機序
3 抗不安薬の効果
4 抗不安薬の標的症状,適応疾患
5 抗不安薬の副作用
6 各抗不安薬の特徴と使い方
エチゾラム/クロチアゼパム/ロラゼパム/アルプラゾラム/ジアゼパム/クロナゼパム など
7 抗不安薬の依存と対策
8 ベンゾジアゼピン(BZ)系以外の抗不安薬
4.睡眠薬
1 睡眠薬とは?
2 睡眠薬の作用機序
3 睡眠薬の効果と使い分け
コラム 睡眠・覚醒相後退障害
4 睡眠薬の副作用
5 各睡眠薬の特徴と使い方
トリアゾラム/ゾルピデム/エスゾピクロン/エチゾラム/フルニトラゼパム/ラメルテオン/スボレキサント/レンボレキサント など
5.気分安定薬
1 気分安定薬とは?
2 気分安定薬の作用機序
3 気分安定薬の効果
4 気分安定薬の適応疾患,標的症状
5 気分安定薬の副作用
6 各気分安定薬の特徴と使い方
炭酸リチウム/バルプロ酸ナトリウム/カルバマゼピン/ラモトリギン
6.抗認知症薬
1 抗認知症薬とは?
コラム 抗認知症薬の今後の期待
2 抗認知症薬の作用機序
3 抗認知症薬の効果
4 抗認知症薬の適応疾患,標的症状
5 抗認知症薬の副作用
6 各抗認知症薬の特徴と使い方
ドネペジル/ガランタミン/リバスチグミン/メマンチン
7.発達障害治療薬
1 発達障害治療薬とは?
2 発達障害治療薬の作用機序
3 発達障害治療薬の標的症状,適応疾患
4 発達障害治療薬の副作用
5 各発達障害治療薬の特徴と使い方
メチルフェニデート徐放錠/リスデキサンフェタミン/アトモキセチン/グアンファシン など
8.依存症治療薬
1 依存症治療薬とは?
2 依存症治療薬の作用機序と効果
3 依存症治療薬の副作用
4 各依存症治療薬の特徴と使い方
ナルメフェン/アカンプロサート/バレニクリン/ニコチン など
第3部 疾患別 処方の実際
1.基本的な考え方
1 合理的な薬物療法をしましょう
2 適切な説明をしましょう
3 十分な観察をしましょう
4 単剤で少量から開始し漸増する
コラム 血中濃度の話
5 十分な量,十分な期間用いる
6 薬剤は単剤で使用し,併用はせず切り替える
7 各カテゴリーの薬を1つか2つだけ選んで使いこなそう
8 専門医へ紹介するタイミング
2.処方の実際
1 統合失調症
2 不安症
3 強迫症
4 うつ病とうつ状態
5 躁状態と双極性障害
6 認知症
7 せん妄
8 不眠
コラム 睡眠薬を飲んでいるとボケる?
9 摂食障害
10 アルコール依存症(使用障害)
11 注意欠如・多動性障害(ADHD)
第4部 注意すべき副作用と症候群
1 悪性症候群
2 糖尿病性昏睡
3 皮膚症状 ?向精神薬による重症薬疹:SJS,TEN,DIHS
4 薬物誘発性不整脈 ?薬剤性QT延長症候群と心室頻拍
5 向精神薬によって引き起こされる精神と行動の障害(行動毒性)
6 リチウム中毒