これ一冊で大人の発達障害がわかる本**診断と治療社/岩波 明/978-4-7878-2558-2/9784787825582**

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4,620円(税込み)
編著
岩波 明(昭和大学医学部精神医学講座 主任教授)
出版社
診断と治療社
分野
 
精神医学

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書籍版 販売期間
2023/03/27~
JANコード
9784787825582
商品コード
9784787825582
発行 2023年3月
判型:B5判 184頁
ISBN 978-4-7878-2558-2
近年増加している「大人の発達障害」.
社会に出てから対人関係等の困りごとに直面し,不適応を生じて初めて病院を訪れる当事者の方も少なくありません.発達障害の方がその人らしい生活を送るためには,どのような治療や支援が必要なのでしょうか.
本書はASDおよびADHDを中心に,概念,症状,診断,治療,そして支援までを丁寧に解説しています.
「大人の発達障害」の診療・教育・就労支援などに携わるすべての方に贈る,現場で役立てていただける一冊です.

【目 次】
第1章?大人の発達障害とは何か
A?ASDの概念と臨床症状
 ASDの概念
 ASDの症状
 ASDの分類
B?ADHDの概念と臨床症状
 ADHDの概念
 ADHDの症状
 ADHD症状の評価における注意点
 ADHDの分類
C?発達障害に関する誤解
 養育の問題
 発症の時期
 疾患か,特性か
D?ASDとADHD
 ASDとADHDの併存
 症状の共通性
E?小児から成人への変遷
 ASD
 ADHD
 ASD,ADHDと知的障害
F?発達障害と社会的問題
 発達障害に対する誤解
 いじめと不登校
 就労
 家庭生活

第2章?診断と検査
A?診断基準
 DSM-5
 ICD-11
 診断の実際
B?症状評価スケールと構造化面接
 ASD
 ADHD
 その他
 おわりに
C?臨床検査
 心理検査
 脳画像検査
 生理検査
 その他の検査
D?鑑別診断
 ASDに関する誤診
 ADHDに関する誤診
 精神疾患との鑑別
E?併存障害
 成人期の発達障害の診療
 見逃される発達障害
 動的平衡と静的平衡
 ASDにおける併存障害
 ADHDにおける併存障害
 発達障害の可能性を考える
 Case?長年うつ病として通院していたなかでADHDと判明した一例
F?診断における留意点
 発達障害は苦手だから,と考えない
 神経多様性(Neurodiversity)の視点
 診断を急がない
 発達障害のメカニズム
 Note?当事者の言葉から

第3章?薬物療法
A?ASD
 中核症状に対する薬物療法
 周辺症状に対する薬物療法
 Case?外資系企業への転職で見違えるように……
B?ADHD
 中核症状に対する薬物療法
 周辺症状に対する薬物療法
 Case?どうしてもパンを焦がしてしまって……

第4章?心理・社会的治療法
A?はじめに
 心理・社会的治療の必要性
 支援における考え方
B?ASD
 認知行動療法
 構造化と環境調整
 カウンセリング・個別面談
 デイケアとショートケア
 昭和大学附属烏山病院における調査
 Case?継続的なサポートにより就労に至った事例
C?ADHD
 Safrenのモデル
 認知行動療法
 環境調整
 デイケアとショートケア
 ADHDの汎用プログラム
 おわりに~同じ悩みをもつ者と出会う意味と効果~
 Case?本人の強みを活かした就労支援を行った事例

第5章?発達障害に関連する様々な病態
A?フラッシュバックと記憶の亢進
 フラッシュバックとは
 フラッシュバックの治療
 映像記憶
B?常同行動と強迫症状
 常同行動
 強迫症状
C?インターネット依存,ギャンブル依存
 インターネット依存
 ギャンブル依存
 センセーション・シーキング
 Note?インターネット・ゲーム依存とスマホの関係
D?買い物依存
 買い物依存とは
 買い物依存と発達障害
E?食行動の障害
 発達障害に併存する食行動の異常
F?DBDマーチ?
 DBDマーチとは
 Note?親に対するアドバイス
G?Sluggish cognitive tempo
 SCTとは
 SCTと発達障害との併存
H?マインドワンダリング
 マインドワンダリングとは
 発達障害とマインドワンダリング
I?サヴァン症候群
 サヴァン症候群の発見
 イディオ・サヴァン
J?共感覚
 共感覚とは
 共感覚と発達障害

第6章?ライフステージにおける様々な問題
A?学校生活
 1?いじめ,不登校,ひきこもり
?いじめ
?不登校
?ひきこもり
 2?学校における対人関係
?小学校
?中学校,高校
?大学,大学院
B?仕事
 1?ASDと仕事
?ASDの就労状況
?就労への手順
?就労における留意点
?ASDに向いている仕事
?ASDの症例
 2?ADHDと仕事
?ADHD専門プログラムにおける調査
?ADHDに向いている仕事
 3?就労に関する諸問題~休職,復職など~
?休職と復職
?転職を繰り返した例
C?個人生活
 1?妊娠,出産と育児
?女性における発達障害
?妊娠,出産と育児
 2?高齢者
?認知症と発達障害
?統合失調症と発達障害
D?発達障害と犯罪
 発達障害と少年事件
 発達障害と犯罪
E?病院における診療
 外来治療
 入院治療

第7章?大人の発達障害のサポート
A?高等教育における支援
 高等教育と発達障害
 大学と医療機関の連携の取り組み
B?発達障害に対する就労支援
 発達障害と就労
 利用できる社会資源
 就労の準備
 就職活動支援
 就労定着支援
 まとめ
C?その他の支援
 生活支援
 家族支援
 当事者団体
 おわりに