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図解 医薬品情報学 改訂5版**南山堂/折井 孝男/978-4-525-78165-1/9784525781651**

販売価格
4,950円(税込み)
編著
折井 孝男(一般社団法人 医療データ活用基盤整備機構 理事)
出版社
南山堂
分野
 
薬学

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書籍版 販売期間
2023/04/07~
JANコード
9784525781651
商品コード
9784525781651
発行 2023年4月
判型:B5判 439頁
ISBN 978-4-525-78165-1
医薬品情報を有用に利活用するための入門書!

インターネット等により誰もが容易に情報入手可能な現在,薬剤師もその中から必要な情報を見極め入手し,自信をもって発信・提供することが望まれる.本書は医薬品情報に関わる基礎的な要素を,さまざまな角度から分かりやすく解説した.薬学生や医薬関係者のテキストとして最適な書である.今版より,講義等で使用可能な演習問題を新設した.

【目 次】
第1章 医薬品情報学を学ぶ意義
 1 医薬品情報学とは
  A 医薬品情報学の流れ
  B 医薬品情報と薬学教育
  C 医薬品情報の共有とICT化からIoT,AI,DX,そしてSociety 5.0
  D 医薬品情報の基本理念
 2 薬剤師に求められる職能と医薬品情報学
  A 薬剤師の資質
  B 薬剤師に求められる職能
  C 臨床研究への積極的参画
  D 自己研鑽・生涯教育
  E 薬学教育と医薬品情報
 3 情報社会における医薬品情報
  A 現代は“情報社会”の時代
  B 情報社会における医薬品情報
 4 社会を支える医薬品情報①:地域包括ケアとセルフメディケーション
  A 「患者のための薬局ビジョン」とは
  B 地域包括ケアシステムと薬剤師
  C セルフケア・セルフメディケーションと薬剤師
  D かかりつけ薬剤師・薬局を取り巻く最近の動向
 5 社会を支える医薬品情報②:薬物乱用防止教育とアンチ・ドーピング
  A 薬物乱用防止教育のための医薬品情報
  B アンチ・ドーピングのための医薬品情報
 6 社会を支える医薬品情報③:災害時医療と情報
  A 情報は災害医療支援の成否を左右する
  B 災害時医療支援体制と薬剤師
  C 薬剤師による災害支援と情報
  D 災害医療支援活動における情報共有ツール
 
第2章 「医薬品情報学」総論
 1 医薬品情報の種類と特徴
  A 医薬品情報として求められる内容
  B 医薬品情報の活用
 2 医薬品情報に関わるさまざまな職種
  A 医薬品としての承認取得段階
  B 市販後の臨床使用段階
  C 情報の個別最適化
  D セルフメディケーション
  E 医薬品情報に関わる職種とその役割の例示
 3 医薬品情報学に関連する主な法律・制度
  A 医薬関係者の責務
  B 医薬品
  C 医薬品の開発・製造
  D 薬局・医薬品販売業
 4 医薬品の研究・開発の流れと医薬品情報
  A 医薬品とは
  B 医薬品開発の現状
  C 医薬品開発の大まかな流れ
  D 非臨床試験
  E 臨床試験(治験)
  F 後発医薬品の製造販売承認申請
  G バイオ後続品(バイオシミラー)の製造販売承認申請
 5 製造販売後(市販後)に構築される医薬品情報
  A 製造販売後(市販後)調査制度とは
  B 医薬品リスク管理計画
 6 医薬品におけるレギュラトリーサイエンス
  A レギュラトリーサイエンスとは
  B 科学・医療・食品安全分野におけるレギュラトリーサイエンスの展開
  C レギュラトリーサイエンス・フロー
  D 医薬品のレギュラトリーサイエンス
  E レギュラトリーサイエンスの必要性と意義
 
第3章 医薬品情報の収集・評価・加工・提供・管理
 1 医薬品情報源の分類と特徴
  A 情報源の分類と特徴
  B 一次資料
  C 二次資料
  D 三次資料
 2 医薬品情報の流れ
  A 厚生労働省,医薬品医療機器総合機構が発行する資料
  B 製薬企業が発行する資料
  C 医薬品卸売販売業が提供する資料
 3 医薬品添付文書の法的位置付けと作成の目的
  A 作成の目的
  B 歴史と位置付け
 4 医薬品添付文書の記載項目
  A 医療用医薬品
  B 一般用医薬品
 5 医薬品インタビューフォーム
  A 医薬品インタビューフォームの位置付け
  B 医薬品インタビューフォームの歴史
  C 医薬品インタビューフォームの記載項目
  D 医薬品インタビューフォームの利用例
 6 医薬品リスク管理計画
  A 適用範囲と検討を行うタイミング
  B RMPの概要
  C GVP省令およびGPSP省令の改正と医薬品リスク管理計画
  D RMPのライフサイクル
  E 医療現場でのRMPの活用
 7 医薬品情報の検索・収集
  A 効能・効果に関する情報検索・収集
  B 副作用に関する情報検索・収集
  C 相互作用に関する情報検索・収集
  D 薬剤鑑別に関する情報検索・収集
  E 妊婦・産婦・授乳婦等への投与に関する情報検索・収集
  F 中毒に関する情報検索・収集
 8 文献データベースによる医薬品情報の検索・収集
  A Advanced検索:特定のフィールドから絞り込んで検索する
  B Subheading,同義語リスト,階層構造
 9 医薬品情報の評価
  A 医薬品情報を評価する必要性
  B 医薬品情報の評価のためのプロセス
  C 医薬品の有効性情報の評価
  D 医薬品の安全性情報の評価
 10 医薬品情報の加工・提供・管理
  A 医薬品情報の加工
  B 医薬品情報の提供
  C 医薬品情報の管理
 
第4章 EBMと医薬品情報
 1 EBMの基本的概念と実践
  A EBMの基本的概念
  B 臨床疑問(clinical question;CQ)
  C EBMの実践と5つのステップ
 2 主な臨床研究法とエビデンスレベル
  A 介入研究:ランダム化比較試験
  B 観察研究
  C エビデンスレベル
 3 臨床研究論文の批判的吟味
  A 課題の設定はされているか
  B 研究デザインは適切か
  C 被験者の選択と割り付け
  D 症例数の設定根拠
  E 脱落とデータ解析
  F 評価指標(アウトカム)
  G 結果の提示
  H 外的妥当性
 4 メタアナリシスと医薬品情報
 5 臨床での診療ガイドラインの位置付けとEBM
  A 診療ガイドラインとは
  B GRADEシステムの確立
  C エビデンスの質の評価
  D 推奨度
  E 推奨度の表現とランク付け
 
第5章 臨床研究の結果を理解するための生物統計の基本
 1 臨床研究における統計解析と推定
 2 臨床研究で用いられる基本的な用語と統計量
  A 平均値と中央値の算出方法
  B 標準偏差
  C 標準誤差
  D 信頼区間
  E 範 囲
 3 検 定
 4 臨床研究における仮説検定と過誤
  A 臨床研究における仮説検定
  B 第一種の過誤(αエラー)と第二種の過誤(βエラー)
 5 さまざまな確率分布
  A 正規分布
  B 標準正規分布
  C t分布
  D 二項分布とポアソン分布
  E カイ二乗分布
  F F分布
 6 パラメトリックなデータとノンパラメトリックなデータの違い
 7 群間の差の検定
  A 変数の種類
  B 検定方法
  C 対応のあるt検定,対応のないt検定,ウェルチのt検定
  D マン・ホイットニーのU検定とウィルコクソンの符号付順位和検定
  E カイ二乗検定とフィッシャーの正確確率検定
 8 主な回帰分析と相関係数の検定
  A 重回帰分析
  B ロジスティック回帰分析
 9 生存時間解析
  A ログランク検定
  B Cox比例ハザードモデル
 
第6章 臨床研究デザインと解析
 1 臨床研究の主な統計手法
 2 臨床研究におけるバイアス・交絡
  A 交 絡
  B 選択バイアス
  C 情報バイアス
 3 観察研究での主な疫学研究デザイン
  A 縦断研究と横断研究
  B コホート研究
  C ケース・コホート研究
  D 症例対照研究
  E コホート内症例対照研究(ネステッドケースコントロール研究)
 4 副作用と医薬品の因果関係評価
 5 優越性試験・同等性試験・非劣性試験
  A 優越性試験
  B 同等性試験
  C 非劣性試験
 6 介入研究の計画上の技法
 7 統計解析時の注意点
 8 介入研究の効果指標
 9 臨床研究の結果の主なパラメータ
  A さまざまなパラメータの算出
  B パラメータの算出例
 
第7章 医薬品の比較・評価
 1 医薬品の選択・採用
  A 病院における医薬品の採用
  B 薬事委員会
  C 保険薬局における医薬品の採用
  D 医薬品を選択・採用するための検討項目
 2 同種同効薬の有効性・安全性の比較・評価
  A 同種同効薬,同効薬とは
  B 同種同効薬,同効薬の問題点
  C 薬剤師による同種同効薬,同効薬の比較・評価
  D 医薬品の有効性の評価
  E 医薬品の安全性の評価
 3 先発医薬品と後発医薬品・バイオシミラーの比較・評価
  A 後発医薬品とは
  B 後発医薬品を使用する意義
  C 後発医薬品選択における着眼点
  D バイオシミラーの比較・評価
 
第8章 薬物治療に必要な患者情報とその収集・評価・管理
 1 薬物療法に必要な患者の基本情報
  A 患者情報
  B 基本情報
  C 病歴情報
  D 薬歴情報
  E 健康関連情報
  F 社会的情報
  G 各医療スタッフからの情報
 2 患者情報源の種類
  A 病院の場合
  B 保険薬局の場合
 3 処方監査・調剤に必要な医薬品情報
  A 処方箋と医薬品情報
  B 内用薬,外用薬,注射薬(在宅自己注射可能なもの)の調剤と患者情報
  C 注射薬の調剤と患者情報
 4 服薬指導・情報提供に必要な医薬品情報
  A 服薬指導
  B 保険薬局における服薬指導
  C 病院における服薬指導
 5 薬学管理に必要な医薬品情報―医薬品の効果・副作用の評価
  A 医薬品の効果の評価
  B 医薬品の副作用の評価
  C 医薬品の効果・副作用からの薬物治療の評価
 6 問題志向型システムによる患者情報の収集・評価
  A 問題志向型システムとは
  B 問題志向型診療録
 7 患者情報の記録と管理
  A 記録方法
  B 患者情報の取り扱いと管理
 
第9章 個別化医療と医薬品情報
 1 個人差を重視した薬物治療の計画・立案
  A 薬物治療の個別最適化
  B 遺伝子多型検査
  C 年齢・臓器機能
  D 情報の活用
 2 遺伝的素因を考慮した薬物治療と医薬品情報
  A ゲノム薬理学を活用した薬物治療
  B 薬物の効果・副作用に関連する遺伝子検査
  C 薬物動態に関連する遺伝子型と表現型
  D 遺伝的要素を考慮した薬物治療
  E 添付文書の活用
 3 心臓疾患患者の薬物治療・投与設計と医薬品情報
  A 心臓疾患が薬物動態に与える影響
  B 吸 収
  C 分 布
  D 代 謝
  E 排 泄
 4 腎機能低下者の薬物治療・投与設計と医薬品情報
  A 腎機能低下者への薬物投与設計
  B 薬剤性腎障害
 5 肝疾患・肝機能低下者への薬物投与
  A 薬剤性肝障害
  B 肝疾患・肝機能低下者への薬物投与設計
 6 小児の薬物治療と医薬品情報
  A 小児期とは
  B 小児の年齢区分
  C 薬物動態の特徴
  D 小児薬用量の考え方
  E 小児の臨床検査値
 7 妊婦・授乳婦の薬物治療と医薬品情報
  A 妊娠期の薬物使用に関する基本的な考え方と知識
  B 授乳期の薬物使用に関する基本的な考え方と知識
  C 妊婦・授乳婦の薬物療法に関する代表的な情報源
 8 高齢者の薬物治療と医薬品情報
  A 高齢者における薬物治療
  B 高齢者における薬物動態
  C 生理的変動
  D ポリファーマシー
 9 栄養状態の異なる患者の薬物治療と医薬品情報
  A 肥満の定義と現状
  B 肥満における生理的変動
  C サルコペニア肥満
 10 コンパニオン診断に基づく薬物治療と医薬品情報
  A コンパニオン診断薬の例
  B コンパニオン診断薬の課題
 
第10章 「医薬品情報学」演習
 演習1  EBMの実践
 演習2  添付文書・インタビューフォームから情報を収集し,考察する
 演習3  適切な情報源から医薬品情報を入手し,治療を適正化する
 演習4  遺伝子的素因を考慮した薬物治療の実践
 演習5  PubMedを用いた一次情報の検索とその検証
 演習6  腎機能低下者への処方提案
 演習7  肝機能低下者の薬物治療・投与設計
 演習8  小児に用いる医薬品選択時の検討点
 演習9  高齢者の薬物治療・投与設計
 演習10 相対的乳児薬物投与量(RID)の算出に基づく乳児へのリスク評価
 演習11 医療従事者向けのDI資料(同種同効薬の比較)の作成
 演習12 統計の基本①
 演習13 統計の基本②