がんゲノム医療 やさしい系統講義**MEDSi/全国がんプロ協議会/978-4-8157-3072-7/9784815730727**

販売価格
4,950円(税込み)
編著
全国がんプロ協議会
出版社
メディカルサイエンスインターナショナル
分野
 
癌・腫瘍一般

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書籍版 販売期間
2023/04/08~
JANコード
9784815730727
商品コード
9784815730727
発行 2023年4月
判型:B5判 240頁
ISBN 978-4-8157-3072-7

【監 修】
全国がんプロ協議会

【編 集】
松浦 成昭(大阪国際がんセンター総長)
櫻井 晃洋(札幌医科大学 医学部遺伝医学教授)
石岡 千加史(東北大学大学院 医学系研究科臨床腫瘍学分野 教授)
西尾 和久(近畿大学 医学部ゲノム生物学教室 教授)
基礎知識も、現場の知識も、新しい情報も この1冊でわかる!

次世代シークエンサーを使う「がん遺伝子パネル検査」によって患者の治療方針を決めるがんゲノム医療。その基礎知識から医療の実際までを、最新の情報を盛り込りみつつ、わかりやすい図と読みやすい文章で系統的かつコンパクトに概説。全国がんプロ協議会の監修の下、各分野の第一人者からなる講師陣が執筆。がんゲノム医療に関わるすべての医療従事者、特に初学者やもう少し整理して理解したい人のための入門的解説書。

【目 次】
Part 1 ゲノム医学の基礎
 第1講 ヒトゲノムの基礎:混同しがちな用語や概念を整理する
  1.1 ヒトゲノムの構成要素を正しく理解するために
  1.2 遺伝子の変異の記載方法を学ぶ
  
 第2講 ゲノム解析手法:次世代シークエンサーを用いて遺伝子の塩基配列を解読する 
  2.1 次世代シークエンサーを用いたがんの遺伝子検査の概略
  2.2 検体採取から核酸の抽出
  2.3 リキッドバイオプシーの血液検体採取
  2.4 ライブラリ調製の工程
  2.5 シークエンシング
  2.6 データ解析の工程
  
Part2 がんとゲノム
 第3講 ゲノム異常と発がん:がん遺伝子,がん抑制遺伝子,DNA 損傷修復 
  3.1 がん遺伝子とがん抑制遺伝子
  3.2 細胞に備わっているDNA の修復機構
  3.3 ゲノム不安定性と疾患
  
 第4講 がんゲノム医療総論:ドライバー遺伝子の異常を網羅的に調べて治療法を決める医療である  
  4.1 がんを引き起こすドライバー遺伝子
  4.2 がんゲノム医療における分子標的薬
  4.3 治療法選択のためのコンパニオン診断
  4.4 がんゲノム医療の遺伝
  4.5リキッドバイオプシー
  
 第5講 ビッグデータ解析とバイオインフォマティクスとデータベース:公共データベースとC-CAT  
  5.1 クリニカルシークエンシングのデータベース
  5.2 C-CATのデータベースとサービス
  5.3 C-CAT調査結果のエビデンスレベル
  5.4 データベースを活用する際の注意点
  
Part 3 がんゲノム医療の実際
 第6講 がんゲノム医療現場の実際:どのような流れで進行するか 
  6.1 がん遺伝子パネル検査の手順と対象患者
  6.2 がん遺伝子パネル検査のシークエンシング
  6.3 専門家会議であるエキスパートパネル
  6.4 二次的所見について
  
 第7講 がんゲノム医療現場の実際(症例提示):エキスパートパネルの紹介 
  7.1 エキスパートパネル実施のための体制
  7.2 症例検討の実際
  
 第8講 がんゲノム医療における患者・家族支援:精神的側面からのケアを行う 
  8.1 がん患者や家族がかかえる心理的ストレス
  8.2 ゲノム医療が加わることで必要になる支援
  8.3 小児・AYA 世代の患者・家族支援
  
 第9講 遺伝性腫瘍総論と遺伝カウンセリング:一般的ながんとの違いは何か 
  9.1 遺伝性腫瘍とは何か?
  9.2 遺伝性腫瘍の確定診断に必要な遺伝学的検査
  9.3 近年の動向:遺伝学的検査を受ける目的が多様化,保険診療の適用範囲が拡大
  9.4 遺伝カウンセリング
  
 第10講 遺伝性腫瘍各論:がんゲノム医療で重要な3 疾患について知る 
  10.1 HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)
  10.2 リンチ症候群
  10.3 リ・フラウメニ症候群
  
 第11講 がんプレシジョンメディシンの現在と将来:エクソーム解析やリキッドバイオプシーなど 
  11.1 エクソン領域を対象としたエクソーム解析
  11.2 血液を用いた解析方法であるリキッドバイオプシー
  11.3 疾患のリスクは多遺伝子リスクスコアで判断できる
  
Part 4 ゲノム医療とELSI
 第12講 ゲノム医療・研究と倫理・個人情報保護:なぜ倫理を学ぶ必要があるのか 
  12.1 がんゲノム医療の現状
  12.2 臨床研究における医療倫理
  12.3 個人情報保護
  
 第13講 網羅的遺伝子解析と生殖細胞系列の情報:最近の動向と遺伝性腫瘍の情報開示 
  13.1 網羅的遺伝子解析に関する最近の動向
  13.2 がんのゲノム解析から検出される遺伝性疾患について
  
Part 5 がんゲノム医療に必要な体制と人材
 第14講 がんゲノム医療に必要な人材・多職種連携:どのような専門職が参加するか 
  14.1 がんゲノム医療におけるチーム医療の必要性
  14.2 どんな職種の人材がチームを構成するのか
  14.3 がんゲノム医療の課題に多職種連携で取り組む
  
 第15講 がんゲノム医療に関する医療制度:実施医療機関,C-CAT,保険診療 
  15.1 がんゲノム医療の3 つの実施医療機関
  15.2 がんゲノム情報管理センター(C-CAT)の役割
  15.3 がん遺伝子パネル検査と保険制度
  15.4 患者への説明資料,同意書,報告書ひな形