健康・栄養科学シリーズ 公衆栄養学 改訂第8版**南江堂/医薬基盤・健康・栄養研究所/978-4-524-23391-5/9784524233915**
発行 2023年4月
判型:B5判 320頁
ISBN 978-4-524-23391-5
監修:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
編集:吉池 信男 / 林 宏一
公衆栄養活動に必須な知識として,栄養疫学の基礎知識,栄養政策,現代の健康・栄養問題とそのアセスメントからプログラムの実施・評価までを総合的に学べる好評テキスト.国民健康・栄養調査, 公衆栄養の国際動向,妊産婦のための食生活指針, 第4次食育推進計画,健康日本21(第2次)の最終評価等の統計・制度の情報更新に対応.
【目 次】
第1章 公衆栄養学の概念
A 公衆栄養の概念
1 公衆栄養の意義と目的
2 生態系と食料・栄養
3 保健・医療・福祉システムと公衆栄養
4 コミュニティと公衆栄養活動
5 地域診断と公衆栄養活動
B 公衆栄養活動の基本と展開過程
1 公衆栄養活動の歴史
2 少子・高齢社会における健康増進
3 疾病予防のための公衆栄養活動
4 ヘルスプロモーションのための公衆栄養活動
5 エンパワメントと公衆栄養活動
6 住民参加による公衆栄養活動
7 ソーシャルキャピタルの醸成と活用
8 持続可能性(サステナビリティ)を踏まえた公衆栄養活動
第2章 健康・栄養問題の現状と課題
A 健康状態の変化
1 人口構成の変遷と現在の課題
2 死因別死亡
3 平均寿命,健康寿命
4 疾病構造の変化と栄養・食生活
B 食事の変化
1 エネルギー・栄養素摂取量の変化
2 食品群別摂取量の変化
3 料理・食事パターンの変化
C 食生活の変化:食行動・食態度・食知識・食スキルの変化
D 食環境の変化
1 食環境整備とは
2 食品生産・流通(食物へのアクセス)
3 食情報の提供(食情報へのアクセス)
4 保健を目的とした食品の提供
5 フードバランスシート(食料需給表)
6 食料自給率
E 諸外国の健康・栄養問題の現状
1 先進諸国の健康・栄養問題
2 開発途上国の健康・栄養問題
3 地域間格差
練習問題
第3章 栄養政策
A わが国の公衆栄養活動と関連法規
1 公衆栄養活動の役割
2 栄養政策・関連法規
3 公衆栄養活動と組織
B 管理栄養士・栄養士制度と職業倫理
1 公衆栄養活動を担う人材育成
2 職業倫理
C 国民健康・栄養調査
1 調査の目的
2 調査の沿革
3 調査方法
4 調査票の種類
D 実施に関する指針,ツール
1 食生活指針,運動指針
2 食事バランスガイド
3 食育ガイド
4 健康な食事
E わが国の健康増進基本方針と地方計画
1 健康日本21
2 特定健康診査・特定保健指導
3 第4次食育推進基本計画
F 諸外国の健康・栄養政策
1 国際的な栄養行政組織と活動
2 諸外国の健康・栄養政策
3 諸外国の食事摂取基準
4 諸外国の食生活指針とフードガイド
5 諸外国の栄養士養成制度
練習問題
第4章 栄養疫学
A 栄養疫学の概要
1 疫学の概要
2 歴史上の疫学の業績に学ぶ
3 栄養疫学が取り扱う分野
B 栄養疫学の指標
1 疾病頻度
2 曝露効果の測定
C 栄養疫学の方法
1 観察研究
2 介入研究
3 系統的レビューとメタ解析
4 エビデンスのレベル
D 栄養疫学のための食事調査法
1 食品と栄養素
2 食事の個人内変動と個人間変動
3 日常的・平均的な食事摂取量
E 食事摂取量の測定方法
1 食事記録法
2 24時間食事思い出し法
3 食物摂取頻度調査法
4 食事摂取量を反映する生化学的指標
5 食事摂取量を反映する身体計測値
F 食事摂取量の評価方法
1 食事調査と食事摂取基準
2 総エネルギー調整栄養素摂取量
3 データの処理と解析
練習問題
第5章 公衆栄養マネジメント
A 公衆栄養マネジメントの概念とプロセス
1 公衆栄養マネジメントの必要性と定義
2 公衆栄養マネジメントの対象と実施者
3 公衆栄養マネジメントのプロセス
4 公衆栄養マネジメントのためのモデル:プリシード・プロシードモデル
B 公衆栄養アセスメント
1 公衆栄養アセスメントの目的と方法
2 地域診断の方法
3 地域観察の方法と活用
4 質問法による調査の方法と活用
5 既存資料活用の方法と留意点
6 健康・栄養情報の収集と管理
C 公衆栄養プログラムの目標設定
1 公衆栄養アセスメント結果からの状況把握
2 改善課題の抽出
3 課題設定の目的と相互の関連
4 改善課題に基づく改善目標の設定
5 目標設定の優先順位
D 公衆栄養プログラムの計画
1 地域社会資源の把握と管理
2 運営面のアセスメント
3 政策面のアセスメント
4 計画の策定
5 評価の計画
6 計画書の作成
E 公衆栄養プログラムの実施
1 住民参加
2 プログラムに関連する関係者・機関の役割
3 計画策定・実施に必要な技能
4 コミュニケーションの管理
F 公衆栄養プログラムの評価
1 評価の意義と方法
2 評価の実際
練習問題
第6章 公衆栄養プログラムの展開
A 地域特性に対応したプログラムの展開
1 健康づくり
2 食育
3 在宅医療,介護支援
4 健康・食生活の危機管理と食支援
5 地域包括ケアシステムの構築
B 食環境整備のためのプログラムの展開
1 食物・食情報へのアクセスと食環境整備
2 栄養成分表示の活用
3 特別用途食品,保健機能食品の活用
4 健康づくりのための外食料理の活用
C 地域集団の特性別プログラムの展開
1 母子(妊娠期,授乳期,新生児・乳幼児期)の公衆栄養プログラム
2 学童・思春期の公衆栄養プログラム
3 成人の公衆栄養プログラム
4 高齢者の公衆栄養プログラム
5 障害者の公衆栄養プログラム
6 生活習慣病ハイリスク集団の公衆栄養プログラム
練習問題
付録 公衆栄養の歴史
付録 栄養関連法規