感染症プラチナマニュアル 2023-2024**MEDSi/岡 秀昭/978-4-8157-3073-4/9784815730734/9784815730741**
- 編著
- 岡 秀昭(埼玉医科大学教授/総合医療センター病院長補佐/総合診療内科運営責任者/感染症科,感染制御)
- 書籍版 販売期間
- 2023/05/11~2024/12/31
発行 2023年5月
【通常版】
判型:三五 636頁
ISBN 978-4-8157-3073-4
【Grande】
判型:A5変 頁636
ISBN 978-4-8157-3074-1
大きな変更点はありますか?
「はい」
プラマニュはいつも現場の変化とともに
感染症診療に必要かつ不可欠な内容をハンディサイズに収載。必要な情報のみに絞ってまとめ、臨床における迷いを払拭する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の記述を大幅に刷新。新規ガイドライン(敗血症など)と、臨床に直結する新旧の主要論文約150本の情報を更新するなど、Dr.岡+新たな執筆協力者27名の布陣による大改訂。全体で約40ページ増。既刊『ASM臨床微生物学プラチナレファランス』と『微生物プラチナアトラス』とリンク継続。拡大版(Grande)も同時発売。若手・ベテラン問わず、医師・ナース・コメディカルのみなさまに。
主な改訂ポイント
★新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の記述を大幅に刷新(ワクチン,予防,著者勤務先の診療方針の項目もアップデート)。「第5章 感染対策」では標準予防策のみならず,感染経路別予防策,患者隔離,環境整備と洗浄・消毒・滅菌を加え,COVID-19予防の項目も刷新した。
★前版(Ver.7)から40ページの増加。新規ガイドライン(敗血症など)と,臨床に直結する新旧の主要論文約150本ぶんの情報を更新。
■新規項目
・感染症治療薬に,イミペネム・シラスタチン/レレバクタム,モルヌピラビル,ニルマトレルビル/リトナビルを新規追加。
■大幅アップデート
・抗酸菌,HIV,クロストリジオイディス・ディフィシル感染症の項目を大幅改訂。
・付録では「手術部位感染(SSI)予防抗菌薬」の項目を新設するとともに,「在宅での抗菌薬投与」の記載を強化。
【目 次】
感染症診療の8大原則
第1章 感染症治療薬
●抗菌薬
■ペニシリン系
・ペニシリン系注射薬
ベンジルペニシリン(PCG)/アンピシリン(ABPC)/ピペラシリン(PIPC)/アンピシリン・スルバクタム(ABPC/SBT)/ピペラシリン・タゾバクタム(PIPC/TAZ)
・ペニシリン系経口薬
アモキシシリン(AMPC)/アモキシシリン・クラブラン酸(AMPC/CVA)
■セフェム系(セファロスポリン系,セファマイシン系)
・第1世代セフェム系注射薬
セファゾリン(CEZ)
・第2世代セフェム系注射薬
セフメタゾール(CMZ)
・第3世代セフェム系注射薬
セフトリアキソン(CTRX)/セフタジジム(CAZ)
・第4世代セフェム系注射薬
セフェピム(CFPM)
・セフェム系とβラクタマーゼ阻害薬合剤
セフトロザン・タゾバクタム(CTLZ/TAZ)
・第1世代セフェム系経口薬
セファレキシン(CEX)
・第3世代セフェム系経口薬
■その他のβラクタム薬:モノバクタム系
アズトレオナム(AZT)
■その他のβラクタム薬:カルバペネム系
・カルバペネム系の使用を考慮する疾患
・カルバペネム系を使用してはいけないケース
メロペネム(MEPM)/イミペネム・シラスタチン・レレバクタム(IPM/CS/REL)
■アミノグリコシド系
・腎毒性について
・耳毒性について
・アミノグリコシド系の使用を考慮する場合
・1日1回投与 vs. 複数回投与
ゲンタマイシン(GM)/アミカシン(AMK)
■ニューキノロン系
シプロフロキサシン(CPFX)/レボフロキサシン(LVFX)/モキシフロキサシン(MFLX)
■抗MRSA薬
バンコマイシン(VCM)/リネゾリド(LZD)/テジゾリド/ダプトマイシン(DAP)
■マクロライド系
エリスロマイシン(EM)/クラリスロマイシン(CAM)/アジスロマイシン(AZM)
■その他の抗菌薬
・リンコマイシン系
クリンダマイシン(CLDM)
・テトラサイクリン(TC)系
ミノサイクリン(MINO)/ドキシサイクリン(DOXY)
・グリシルサイクリン系
チゲサイクリン(TGC)
・ニトロイミダゾール系
メトロニダゾール(MNZ)
・スルホンアミド系
スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST)合剤
・その他
リファンピシン(RFP)/コリスチン(CL)/リファキシミン/フィダキソマイシン(FDX)
●抗結核薬
イソニアジド(INH)/リファンピシン(RFP)/ピラジナミド(PZA)/エタンブトール(EB)
・第2選択薬
・妊婦
・肝障害患者
・主な副作用
●抗真菌薬
・アゾール系
フルコナゾール(FLCZ)/ホスフルコナゾール(F-FLCZ)/イトラコナゾール(ITCZ)/ボリコナゾール(VRCZ)/ポサコナゾール(PSCZ)
・キャンディン系
ミカファンギン(MCFG)
・ポリエンマクロライド系
アムホテリシンB(AMPH)/アムホテリシンB〔リポソーム製剤(L-AMPH)〕
・その他の抗真菌薬
フルシトシン(5-FC)
●抗ウイルス薬
アシクロビル(ACV)/バラシクロビル(VACV)/ガンシクロビル(GCV)/バルガンシクロビル(VGCV)/ホスカルネット/レムデシビル/レテルモビル/オセルタミビル/ザナミビル/ペラミビル/ラニナミビル/バロキサビル/モルヌピラビル/ニルマトレルビル・リトナビル
●原虫・寄生虫薬
アトバコン/アトバコン・プログアニル/メフロキン/イベルメクチン/ペンタミジン/プラジカンテル/パロモマイシン
●薬剤耐性菌治療
・ESBLsやAmpC産生腸内細菌の治療
・CREの治療
第2章 微生物からのアプローチ
●細菌
・グラム染色のススメ
・グラム陽性球菌:ブドウ状
黄色ブドウ球菌/コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)
・グラム陽性球菌:連鎖状
A群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)/B群β溶血性レンサ球菌/肺炎球菌/緑色レンサ球菌/ストレプトコッカス・アンギノーサスグループ/腸球菌
・グラム陽性桿菌
リステリア・モノサイトゲネス/バチルス・セレウス/ジフテリア/ジフテリア以外のコリネバクテリウム属/アクチノマイセス属(放緑菌)/ノカルジア属
・嫌気性菌
◆嫌気性グラム陽性桿菌
クロストリジウム・パーフリンジェンス/ペプトストレプトコッカス属
◆嫌気性グラム陰性桿菌
バクテロイデス・フラジリス/フゾバクテリウム属/プレボテラ属
・グラム陰性球菌
淋菌/髄膜炎菌/モラキセラ・カタラリス
・グラム陰性桿菌
◆主に気道感染を起こすグラム陰性桿菌
インフルエンザ菌/レジオネラ・ニューモフィラ/百日咳菌
◆腸内細菌
◇カルバペネム耐性腸内細菌(CRE)
プロテウス属/大腸菌/クレブシエラ・ニューモニエ
◆主に消化管感染を起こすグラム陰性桿菌
ビブリオ属/カンピロバクター・ジェジュニ,カンピロバクター・コリ/非チフス性サルモネラ菌/チフス菌,パラチフス菌/赤痢菌属/病原性大腸菌
◆主に医療関連感染を起こすグラム陰性桿菌
セラチア・マルセッセンス/緑膿菌/アシネトバクター・バウマニー/シトロバクター・フロインディ/エンテロバクター属/ステノトロフォモナス・マルトフィリア
◆その他のまれなグラム陰性桿菌
プロビデンシア属,モルガネラ属/エロモナス属/その他のシュードモナス属/バークホルデリア・セパシア/アクロモバクター・キシロソキシダンス/エリザベトキンギア・メニンゴセプティカ
●その他の細菌
・リケッチア属
・マイコプラズマ属,クラミジア属
肺炎マイコプラズマ/クラミジア属
・抗酸菌
結核菌/潜伏結核/肺外結核
・非結核性抗酸菌(NTM)
肺MAC/マイコバクテリウム・カンザシ/迅速発育性抗酸菌/その他の抗酸菌
・梅毒
●原虫
・マラリア
・赤痢アメーバ
・トキソプラズマ・ゴンディ
・ジアルジア
●寄生虫
・疥癬
・条虫
日本海裂頭条虫,無鉤条虫,有鉤条虫
・線虫
糞線虫
●真菌
・カンジダ属
表在性カンジダ症/播種性カンジダ症/臓器別カンジダ症に関して
・アスペルギルス属
侵襲性肺アスペルギルス症(IPA)/慢性進行性肺アスペルギルス症(CPPA)/アスペルギローマ/アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)/副鼻腔アスペルギルス症
・クリプトコッカス属
・ニューモシスチス・イェロベッチ
・接合真菌
●ウイルス
・単純ヘルペスウイルス(HSV1,2)
・水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)
・EB(Epstein-Barr)ウイルス
伝染性単核球症
・サイトメガロウイルス(CMV)
・HIV
・インフルエンザウイルス
・ノロウイルス
・ヒトパルボウイルスB19
・ムンプスウイルス
・麻疹ウイルス
・風疹ウイルス
●人畜共通感染症
・レプトスピラ属
・バルトネラ属
・パスツレラ属
・ブルセラ属
・野兎病
・Q熱
・オウム病
・エルシニア属
・ペスト
・カプノサイトファーガ属
・ストレプトバチラス・モニリホルミス
・豚丹毒菌
・コリネバクテリウム・アルサランス,コリネバクテリウム・シュードツベルクローシス
●輸入感染症
■1類および2類指定感染症
・ウイルス性出血熱
・中東呼吸器症候群(MERS)
・鳥インフルエンザ
■4類指定感染症
・デング熱
・バークホルデリア・シュードマレイ
■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
第3章 病態・臓器別のアプローチ
●発熱症候群
・不明熱
・ICUでの発熱
・手術後の発熱
・旅行後の発熱
・発熱と発疹
・発熱とリンパ節腫脹
●免疫不全と感染症
●上気道感染(風邪とその周辺)
・鼻炎症状が主な場合(鼻炎型)
・真菌性副鼻腔炎
・咽頭痛が主な場合(咽頭炎型)
・咳が主な場合(急性気管支炎か肺炎かを鑑別)
・感染巣がはっきりしない急性の発熱(気道症状のない発熱)
●耳鼻咽喉科領域感染症
・外耳道炎
・悪性外耳道炎
・急性中耳炎(成人)
●歯科感染症
・深頸部感染
●眼科感染症
・麦粒腫
・結膜炎
・眼窩蜂窩織炎
・眼内炎
●呼吸器感染
・市中肺炎
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)増悪,慢性気道感染増悪
・院内肺炎(HAP),医療ケア関連肺炎(HCAP),人工呼吸器関連肺炎(VAP)
・誤嚥性肺炎
・肺膿瘍,膿胸
・閉塞性肺炎
●尿路感染
・単純性尿路感染
・複雑性尿路感染
●中枢神経系感染
・成人急性細菌性髄膜炎
・脳室シャント,ドレーン関連髄膜炎
・慢性髄膜炎
・脳膿瘍
・急性ウイルス性脳炎
●消化管感染
・急性腸炎(下痢)
・クロストリジオイディス・ディフィシル感染症(CDI)
・特発性細菌性腹膜炎(SBP)
・2次性腹膜炎(消化管穿孔,虫垂炎,憩室炎)
・CAPD関連感染症
●肝胆膵感染
・急性胆?炎
・急性胆管炎
・肝膿瘍
・急性膵炎(感染性膵壊死)
●循環器・血流感染
・感染性心内膜炎
・感染性動脈瘤
・化膿性血栓性静脈炎
・カテーテル血流感染
・ペースメーカー心臓デバイスの感染症
・人工血管感染症
・急性心膜炎
・縦隔炎
●骨・関節感染
・化膿性関節炎
・化膿性滑液包炎
・骨髄炎
・人工関節感染
・開放骨折
●皮膚軟部組織感染
・丹毒,蜂窩織炎
・壊死性軟部組織感染症(ガス壊疸,壊死性筋膜炎)
・糖尿病性足壊疽
・動物咬傷
●性感染症(STI)
・男性の尿道炎
・急性精巣上体炎
・腟炎
・女性の尿道炎,経管炎
・骨盤内炎症性疾患(PID)
・陰部潰瘍性病変
・尖形コンジローマ
・ケジラミ
●発熱性好中球減少症
・好中球減少性腸炎
●敗血症性ショック
・トキシックショック症候群(TSS)
・脾摘後敗血症
第4章 成人のワクチン
●予防接種
・成人の予防接種
麻疹/風疹/ムンプス/水痘帯状疱疹/インフルエンザ/肺炎球菌/新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
第5章 感染対策
●標準予防策
●感染経路別予防策
●ウイルス感染症患者,薬剤耐性菌定着者の隔離
●環境整備と洗浄・消毒・滅菌
●COVID-19対策とエアロゾル対策
付録
●血液体液曝露(針刺し事故)対応
・HBVへの対応
・HCVへの対応
・HIVへの対応
●手術部位感染(SSI)予防抗菌薬
●プラチナ流! 在宅での抗菌薬投与
●脱感作
●妊婦,授乳婦への抗菌薬投与
●妊婦への薬剤危険度分類:FDA基準
●薬剤相互作用
・特に併用薬に注意を要する抗微生物薬
・抗凝固薬
●血液培養
・いつ取るか?
・正しい取り方
・これってコンタミ?
・培養期間は?
・血液培養のフォローをなぜするのか?
●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療指針
●抗菌薬スペクトラム早わかり表
●薬剤感受性表
●主な感染症の抗菌薬投与期間
●潜伏期間と感染予防策
●届出感染症一覧
●日本の定期/任意予防接種スケジュール
●感染症迅速検査,血清抗原抗体検査:感度・特異度一覧