必携!血液透析実践マニュアル**中外医学社/富野 康日己/978-4-498-22482-7482-79784498224827**

販売価格
4,950円(税込み)
編著
富野 康日己
出版社
中外医学社
分野
 
腎臓

数量

電子版発売中です。(外部サイトへ移動します)

医書JP 電子版ページへ
医書JPご利用初めての方は、こちら >>>
書籍版 販売期間
2023/06/09~
JANコード
9784498224827
商品コード
9784498224827
発行 2023年6月
判型:A5判 280頁
ISBN 978-4-498-22482-7

【監 修】
富野 康日己(医療法人社団松和会理事長,順天堂大学名誉教授)

【編 著】
井尾 浩章(順天堂大学医学部附属練馬病院腎・高血圧内科 教授)
中田 純一郎(順天堂大学医学部腎臓内科 准教授)
血液透析に関わる多職種の医療スタッフに役立つ重要ポイントをわかりやすく解説!

維持透析療法の現場では患者の予後・生存率を良好に保つため,腎臓病の診療に関わる様々な職種の医療従事者がチームとして連携している.本書はそのような透析医療チームの日常診療に役立つマニュアルとして,総論ではAKI・CKD とそれに対する各種療法,各論では血液透析の開始・維持・中断/中止の各段階別に,具体的な実践の手順や考え方などの重要なポイントを,最新の知見を交えて簡潔にレクチャーしている.

【目 次】
I 総論
1.急性腎障害(AKI)とは?
  1.診断基準
  2.AKI における血液浄化療法

2.慢性腎臓病(CKD)とは?
  1.腎臓の働きについて
  2.CKD の定義
  3.CKD の概念
  4.CKD の病態生理

3.腎代替療法とは?
 3-1  AKI, CKD に対する透析療法導入の目安:適応と禁忌
  1.AKI
  2.CKD
 3-2  血液透析の原理・効果と限界,早期導入と導入遅延のメリット・デメリット
  1.血液透析の原理・効果と限界
  2.早期導入と導入遅延のメリット・デメリット
 3-3  腹膜透析の原理・効果と限界: PD first・PD last のメリット・デメリット,ハイブリッド透析療法のメリット・デメリット
  1.腹膜透析の原理・効果と限界
  2.PD first・ PD last のメリット・デメリット
  3.ハイブリッド透析療法のメリット・デメリット
 3-4 腎移植の現況: 特に,先行的腎移植
  1.生体腎移植と献腎移植
  2.腎移植の適応
  3.腎移植の件数
  4.献腎移植の待機患者数・待機期間
  5.先行的腎移植
  6.移植前の透析期間について
  7.腎移植の治療成績
  8.費用
  9.献腎移植におけるレシピエント選択基準
  10.海外渡航移植の問題点

4.透析非導入と保存的腎臓療法(CKM)
  1.日本における背景
  2.透析非導入とCKM の実際

II 各論: 血液透析の開始から維持・中止まで
1.血液透析開始時期の対応
 1-1 バスキュラーアクセス(シャント)の作製
  1.バスキュラーアクセスの種類
  2.長期使用可能なバスキュラーアクセスの作製法
 1-2  透析機器,透析膜(ダイアライザー)の種類と特徴〈草場 岳〉
  1.血液透析器
  2. 血液濾過器(ヘモフィルター),血液透析濾過器(ヘモダイアフィルター)
  3.持続緩徐式血液濾過器
 1-3 透析液の特徴と使用上の注意〈石川祐史〉
  1.透析液濃度の意義
  2.透析液の歴史と種類
  3.透析液内の各成分濃度
 1-4  透析方法の実際(1): プライミングから終了まで,透析廃液の管理
  1.治療準備
  2.治療開始
  3.治療中
  4.治療後
  5.止血確認
  6.治療後体重確認
  7.装置洗浄
 1-5  透析方法の実際(2): オンラインHDF・CHDF・SDHD/NHD・在宅 HD のメリット・デメリットなど
  1.オンラインHDF のメリット・デメリット
  2.持続的血液濾過透析(CHDF)のメリット・デメリット
  3. 夜間透析(NHD),短時間頻回透析(SDHD)のメリット・デメリット
  4.在宅血液透析(HHD)のメリット・デメリット
 1-6 上手な穿刺法と疼痛緩和策
  1.一般的な穿刺の流れ
  2.典型的な穿刺の実際
  3.超音波ガイド下穿刺
  4.VA 関連疼痛
  5.疼痛緩和のための対策
 1-7 開始時によくみられる症状と対策・治療
  1.メンタル異常
  2.不均衡症候群
  3.足のつれ(筋痙攣)
  4.バスキュラーアクセス(VA)トラブル
  5.カテーテル閉塞,感染
 1-8 透析施設における感染症対策
  感染症対策の基本

2.血液透析維持期の対応
 2-1  心胸郭比・ドライウエイトの見方・考え方:体重管理
  1.体重測定
  2.心胸郭比(CTR)
  3.ドライウエイト(DW)
 2-2 超音波検査による心機能の評価と治療〈狩野俊樹〉
  1.心臓超音波の役割
  2.HFpEF とHFrEF
  3.血管石灰化と弁膜症
  4.経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)
 2-3 腎性貧血・ESA 療法低反応性貧血の診断と治療
  1.腎臓におけるエリスロポエチン産生制御と腎性貧血
  2.腎性貧血の診断
  3.腎性貧血の治療
 2-4 CKD-MBD の診断と治療
  1.CKD-MBD のメカニズム
  2.CKD-MBD と心血管疾患
  3.CKD-MBD の診断
  4.CKD-MBD の治療
  5.リンの管理
  6.リン吸着薬の変遷
  7.カルシウムの管理
  8.二次性副甲状腺機能亢進症ならびにPTH の管理
 2-5 血圧管理の実際
  1.透析症例の血圧の特徴
  2.血圧測定とその評価法の実際
  3.透析患者における至適血圧とは?
  4.血圧管理のための適切な設定体重(ドライウエイト)とは?
  5.透析症例の高血圧管理の実際
  6.降圧薬による治療
  7.透析症例における降圧薬選択と適応
  8.透析症例の低血圧
  9.透析低血圧の病態と対策
 2-6 透析患者の血糖管理
  1.血糖管理の意義
  2.血糖管理の指標と血糖測定の方法
  3.血糖変動
  4.血糖管理の目標値
  5.血液透析施行中の高血糖・低血糖への対応
  6.血糖管理のための薬物療法
  7.糖尿病血液透析患者のための食事療法
 2-7 HIT の診断と治療
  1.HIT の頻度
  2.病態生理
  3.病型分類
  4.診断
  5.治療
  6.透析とHIT
 2-8 透析アミロイドーシス
  1.透析アミロイドーシスの所見と診断
  2.透析アミロイドーシスの治療
 2-9  バスキュラーアクセス(シャント)閉塞時の治療
  1.VA 閉塞とは
  2.OPE かPTA か
  3.閉塞を回避するためには
 2-10 末梢動脈疾患(PAD)の診断と治療
  1.透析患者のPAD の特徴
  2.透析患者のPAD のスクリーニングと早期診断に必要な検査
  3.PAD の予防と治療
  4.血管石灰化抑制
  5.抗血小板薬
  6.血行再建
  7.フットケア
  8.アフェレシス
  9.フィラピー療法
 2-11 さまざまな合併症に対する検査と治療
  1.かゆみ
  2.悪性腫瘍
  3.口腔内病変
  4.便秘
  5.結核
  6.カルシフィラキシス
  7.認知症
 2-12  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断と治療
  1.透析患者におけるCOVID-19
  2.診断
  3.治療
 2-13  透析患者に対する薬物療法の実際(投与量や投与間隔などについて)
  1.血液透析中の薬物動態と薬物除去率
  2.糖尿病治療薬
  3.抗菌薬
  4.抗がん薬
 2-14 透析運動療法の実際
  1.血液透析患者の身体的特徴
  2.機能評価
  3.運動療法の実際
  4.生活指導
 2-15 栄養食事指導の実際
  1.エネルギー摂取量の考え方
  2.たんぱく質摂取量の考え方
  3.塩分摂取量の考え方
  4.水分摂取量の考え方
  5.カリウム摂取量の考え方
  6.リン摂取量の考え方
 2-16 透析患者の服薬指導
  1.透析患者のアドヒアランスについて
  2.透析患者のOTC 医薬品・健康食品について
  3.透析患者の薬物治療評価の実践
  4.服薬指導の実践
  5.透析患者のポリファーマシー
  6.透析と認知症
 2-17 透析ナースの役割: 開始から維持期,中止まで
  1.透析ナースの役割
  2.透析時の看護
  3.透析導入期の患者の看護
  4.長期透析患者の看護
  5.透析の中止

3. 透析療法の中断: 中止時期の考え方と実際の取り組み
  1.患者の意思の尊重
  2.医師および医療チームの基本姿勢
  3.透析の見合わせ
  4.共同意思決定
  5.人生会議・事前指示書