なるほど なっとく 解剖生理学 改訂3版**南山堂/多久和 典子/978-4-525-12163-1/9784525121631**
- 編著
- 多久和 典子(石川県立看護大学 名誉教授)/多久和 陽(金沢大学 名誉教授)
発行 2023年7月
判型:B5判 310頁
ISBN 978-4-525-12163-1
はじめて読んで「なるほど」,学びなおしで「なっとく」
疾患,病態,ケア,栄養,服薬など臨床場面を想像しながらカラダのキホンを学べる.初めて学ぶ人の「なぜ?」が「なるほど!そうなんだ」にかわり,国試対策で学び直しをする人には,暗記していた知識を整理して「なっとく」できる.3版では,図の説明やページサイドの解説をグンとアップデート.解剖学-生理学をひと続きで学べる一冊.また,看護教育モデル・コア・カリキュラムでの「看護の対象理解に必要な基本的知識や専門基礎知識等の内容充実」に必要な解剖生理学の学習をサポートする.
【目 次】
第1章 人体の基本構造
A ヒトの体とは
1.ヒトの体はどのようにしてできたか
2.人体の概要
3.身体の各部位
4.身体の基準面・基準線
5.姿勢・体位・肢位
6.人体の階層的構造
B 細 胞
1.細胞の基本構造
2.転写と翻訳(タンパク質合成)
3.エネルギー代謝
4.細胞の増殖(DNA複製と細胞分裂)
5.細胞の分化
6.細胞間の情報伝達
[Column]iPS細胞(人工多能性幹細胞)
C 組 織
1.上皮組織
[Column]癌腫と肉腫
2.神経組織
3.筋組織
4.支持組織
D 体液とホメオスタシス
1.細胞内液と細胞外液
[Column]静止膜電位のなりたち
2.ホメオスタシス
第2章 循環器系
A 循環器系の構成
1.心血管系(循環器)
2.リンパ管系
B 肺循環と体循環
1.酸素の取り込み・運搬
2.全身の血液分配
C 心 臓
1.心臓の概観
2.心臓のポンプとしての特性
3.心臓の壁を構成するもの
4.冠状動脈
5.心臓の内部構造
6.刺激伝導系
7.心電図
8.心臓のポンプ機能と大動脈の補助ポンプ機能
9.自律神経による心機能の調節
D 血 管
1.動脈・静脈・毛細血管の構造
2.血管の吻合と側副血行路
3.体循環の主要な動脈
4.体循環の主要な静脈
5.静脈還流を増やすしくみ
6.肺循環の動脈と静脈
E 血圧とその調節機構
1.血 圧
2.血圧を決める要因
3.脈波の伝播と脈拍
4.血圧測定のしくみ
5.血圧を調節する3つのしくみ
[Column]血圧測定時の注意点
6.血管の調節に関わるその他のしくみ
F リンパ管系
G 微小循環
[Column]むくみ(浮腫)の原因
第3章 呼吸器系
A 呼吸とは何か?
1.外呼吸と内呼吸
2.呼吸における血液循環の役割
3.呼吸運動
B 呼吸器系の構成と呼吸のしくみ
C 呼吸器系の構造
1.気 道
[Column]発声と構音
2.肺
[Column]肺 炎
[Column]喫煙の害
D 血液による呼吸ガスの運搬
1.赤血球による酸素運搬
2.赤血球による重炭酸イオン生成
E 胸郭・胸腔・縦隔と胸膜・胸膜腔
1.胸郭・胸腔・縦隔
2.胸膜・胸膜腔
[Column]吸息・呼息時の肺胞内圧
F 呼吸運動(換気運動)のしくみ
1.呼吸筋・補助呼吸筋と呼吸運動
[Column]術後肺炎を予防するために
2.呼吸中枢
G 呼吸機能の検査
1.換気機能の検査(スパイロメトリー)
2.酸素拡散能(血液の酸素化)の検査
H 呼吸の化学調節
1.呼吸運動の化学調節
I 酸-塩基平衡
1.酸-塩基平衡のしくみ
[Column]CO2ナルコーシス
2.酸血症(アシデミア)とアシドーシス
3.アルカリ血症(アルカレミア)とアルカローシス
J 血液(動脈血)ガス分析とSpO2
1.経皮的動脈血酸素飽和度の測定
第4章 消化器系
A 消化器系とは
B 消化管
1.消化管の概観
2.口 腔
3.咽 頭
4.嚥下運動
5.食 道
6.胃
7.小腸(十二指腸・空腸・回腸)
[Column]炭水化物(糖質と食物繊維)
8.大 腸
[Column]脂質について
[Column]タンパク質について
9.直腸・肛門と排便のしくみ
10.免疫器官としての消化管
11.消化管の血管支配と門脈
C 肝臓・胆道・膵臓
1.肝 臓
2.胆 道
3.膵 臓
D 腹腔・後腹膜と腹膜・腸間膜
1.腹腔・腹膜と後腹膜
2.腸間膜
第5章 腎・尿路系(泌尿器系)
A 腎臓と尿路の構成と役割
1.腎・尿路系の概観
2.腎臓の役割
B 腎臓の構造と機能
1.腎臓の肉眼的構造
2.腎臓の組織構造
3.腎臓での尿生成の概略
4.糸球体濾過
[Column]急性腎不全 vs 慢性腎不全・慢性腎臓病(CKD)
5.尿細管・集合管における再吸収と分泌
6.傍糸球体装置
7.腎尿細管による酸-塩基平衡の調節
8.腎臓から分泌される生理活性物質
C 尿 路
1.尿路の構造
2.尿 管
3.膀 胱
4.尿 道
5.蓄尿と排尿
[Column]尿所見の異常
第6章 血液・免疫系
A 血液の概要
B 血 漿
1.無機イオン(電解質)
[Column]生理食塩水と等張液
2.血漿タンパク
3.その他の有機物
C 血液細胞
1.赤血球
2.白血球
3.血小板
D 止血と線溶
1.止血のしくみ
2.線維素溶解
E 造血のしくみ
F 免疫のしくみ
1.自然免疫
2.獲得免疫
3.免疫器官
G 血液型とヒト白血球抗原
1.血液型
2.ヒト白血球抗原
[Column]Rh血液型不適合妊娠による新生児溶血性貧血
第7章 自律神経系と内分泌系
A 動物機能と植物機能
1.動物機能
2.植物機能
B 自律神経系
1.自律神経の作用
[Column]アドレナリン・ノルアドレナリンのα作用とβ作用
2.自律神経の構造
C 内分泌系 総論
1.ホルモンとは?
2.ホルモンの化学構造と受容体
3.内分泌腺・内分泌細胞
4.ホルモン分泌の調節
D 内分泌系 各論
1.視床下部と下垂体前葉・後葉
2.甲状腺
3.副甲状腺
4.副 腎 懸念
5.ランゲルハンス島
6.性 腺
7.その他のホルモンとその産生細胞
第8章 神経系
A 神経系の概観
1.中枢神経
2.末梢神経
3.神経細胞と神経支持細胞
B 中枢神経
1.灰白質と白質
2.大 脳
3.間脳・下垂体
[Column]視床下部と生命活動の日内変動
[Column]視床下部とストレス反応
4.脳 幹
5.小 脳
C 脳を養う血管
1.脳の動脈
2.脳の静脈
3.脳の血液循環の特徴
[Column]脳血管障害の部位による症状の違い
D 髄膜・髄液と脳室系
1.髄膜とクモ膜下腔
2.脳室系と髄液
E 脳神経
F 脊髄と脊髄神経
1.脊髄と脊髄神経の概観
2.脊髄の髄膜と血管
3.脊髄反射
[Column]脊髄損傷
4.デルマトーム
5.神経叢
6.上肢・下肢を支配する主要な末梢神経
G 伝導路
[Column]認知症
第9章 感覚器系
A 感覚器 総論
1.感覚はどうやって感じられるのか
2.感覚の分類
3.感覚の適刺激
4.感覚器の性質
5.感覚刺激が引き起こす反射反応
B 視覚器
1.視覚器の構成と役割
2.眼 球
[Column]屈折異常
3.網膜から視覚中枢までの脳内伝導路
4.眼球付属器
C 聴覚器と平衡感覚器
1.耳の構造
2.外 耳
3.中耳(鼓室)
4.内 耳
[Column]難聴の種類と聴覚の検査
D 嗅覚器
1.嗅覚の役割と特徴
2.嗅覚器と嗅覚
E 味覚器
1.味覚の役割と特徴
2.味覚器のしくみ
3.味覚と舌の一般感覚の伝達
F 皮 膚
1.皮膚の役割
[Column]体温調節のしくみ
2.皮膚の基本構造
3.皮膚の付属器
[Column]チアノーゼ
4.感覚器としての皮膚
第10章 運動器系
A 運動器系の概要
B 骨 格
1.骨の特徴
2.軟骨の構造
3.骨の発生と成長
4.全身の骨格の概要
5.関節の構造と動き
C 骨格筋
1.骨格筋の概要
2.筋膜と腱・腱鞘
3.骨格筋の特徴
D 体幹の骨格と筋
1.脊 柱
2.胸 郭
3.胸部の筋
4.横隔膜
5.腹壁の筋
6.背部の筋
E 上肢の骨格と筋
1.上肢帯の骨格
2.自由上肢の骨格と関節
3.上肢の筋
F 下肢の骨格と筋
1.下肢帯の骨格
2.自由下肢の骨格と関節
3.下肢の筋
G 頭部の骨格と頭頚部の筋
1.頭 蓋
2.頭頚部の筋
第11章 生殖器系
A 生殖とは
B 男性生殖器
1.精巣(睾丸)と陰嚢
2.精子と精液
3.精巣上体
4.精管・射精管・尿道
5.付属腺(精嚢・前立腺・尿道球腺)
6.陰 茎
7.勃起と射精
C 女性生殖器
1.卵 巣
2.卵管・子宮・腟
3.外陰部と会陰
4.卵巣周期と子宮周期
[Column]子宮の病気/卵巣の病気
5.妊娠に伴う子宮の変化
[Column]エストロゲンと乳がん
D 乳 腺
E 受精と発生
1.染色体と減数分裂
[Column]減数分裂を詳しく見ると
2.受精と着床
3.初期発生
4.胎 盤
5.妊娠母体の特徴と変化
6.分 娩
7.授 乳
8.胎児の血液循環と出生後の変化