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志なき医療者は去れ! 岩永勝義、病院経営を語る 増補改訂版**日本看護協会出版会/尾形 裕也/978-4-8180-2597-4/9784818025974**

販売価格
3,190円(税込み)
編著
尾形 裕也
出版社
日本看護協会出版会
分野
 
病院管理学

数量

販売期間
2023/08/17~
商品コード
9784818025974
発行 2023年8月
判型:A5判 200頁
ISBN 978-4-8180-2597-4

病院経営に革命を起こした規格外のリーダー・岩永勝義氏の“語録”から、トップ・マネジメントの極意が見えてくる!

本書は、2009年に刊行した『志なき医療者は去れ! 岩永勝義、病院経営を語る』(発行元:マスブレーン)の増補改訂版。

病院経営に革命を起こした岩永勝義氏(元熊本中央病院院長)を長年に渡って取材した著者が紡ぐ“岩永語録”。その中から「トップ」の極意が見えてきます。
内容は2部構成で、第1部には旧版の内容を収録。第2部では、「岩永後」を受け継いだ熊本中央病院の経営幹部の声から、病院経営の変化や課題を探り、合わせてわが国の医療制度改革の動向も論じています。

「機能分化と連携」「選択と集中」といった岩永氏の病院経営戦略、そしてトップ・マネジメントの精神は、医療制度改革が進む令和の時代にますます輝きを放ちます。病院経営者・管理者に贈る「励ましの書」!

【目 次】
第1部 改革―岩永院長時代
第1章 プロローグ
 1 何もやることがなくてタイクツだ
 
第2章 決断
 1 熊本中央病院の立地?どこが「中央」病院だ?
 2 病院とは何か?
 3 熊本中央病院再生の「将来ビジョン」?革命は3人集まれば成就する
 4 新たな病院の立地?アクセスの悪いところへ行こう!
 5 ミッション?ビジョン?ストラテジー
 
 Box-1 「家庭医」について
 Box-2 昭和62年答申の概要
 Box-3 医療福祉建築賞:熊本中央病院(1998年)
 
第3章 転機
 1  本当は画家か建築家になりたかった
 2  医師を辞めようかと真剣に悩んだ 
 3  北米短期留学が転機 ?一種の「お遍路さん」
 
 Box-4 文学者夏目漱石の誕生(建築家志望からの転向)
 Box-5 アメリカの医療
 Box-6 医療サービスの提供のあり方:国際比較
 
第4章 病院経営
 1 「経営」と「運営」?病院は「運営」に過ぎない
    「値決めが経営」
    「自由診療」と「混合診療」という例外
 2 機能分化と連携?熊本医療圏(セブン・シスターズ)における挑戦
    病院経営における「入口」と「出口」
    病床過剰の激戦区の中で
 3 医療非営利論 ? 診療スタッフに利益を上げろなどと言ったことは一度もない
 4 明確なポジショニング ? ブティックでコンビニと同じものを売っているか?
    戦略の本質は「何をするか」よりも「何をしないか」
    医療機関における戦略的ポジショニング
    組織として生き残るためのスクラップ・アンド・ビルド
 
 Box-7 独立変数と従属変数
 Box-8 熊本中央病院におけるカンファレンスの事例
 
第5章 リーダーシップ
 1 リーダーシップの欠如?「リーダー欠乏症候群」?
 2 初対面にはガツンと一発先制パンチ ? 人を見る眼
 3 ストレッチ経営戦略?組織が緩んでいるときには、わざと無理難題をぶつけてみる
 4 病院ではESが重要?医者も看護師も来ないような病院に患者が来るか!
    CSとESは相互補完的
    「医療崩壊」の犯人は誰か
 5 病院経営は植木とは違う?熊本でうまくいったからといってよそへ移植などできない
    調整型リーダーとカリスマ・リーダー
    リーダーシップの有効性は限定的である
 6 組織スタッフから見た岩永院長のリーダーシップ?「岩永病」への感染
 7 「岩永後」の熊本中央病院?岩永を打ち倒して行け!
 
 Box-9 マグネット・ホスピタル
 
第6章 志
 1 「志」という「死語」
 2 ノブレス・オブリージュ
 3 努力せんでええから、結果を出せ
 4 「命が地球より重い」などという「世迷い言」
 
 Box-10 社会保険と公費負担
 Box-11 医学・医術の限界:「赤ひげ」の言葉
 
第7章 「岩永語録」
  ちりは積もっても山にはならない
  「患者様」なんて、絶対言うな。医療者と患者が対等の同じ目線で向き合わなければならない
  外来で、注射で治る病気があったら、言ってみろ
  風邪を引いたら、暖かくして休養することが一番だ。医者にかかっても仕方がない。僕はいつもルル3錠飲んで寝ている
  情報は「情」を込めないと、なかなか相手には伝わらない(僕が時々怒鳴ったりするのも、そのためだ)
  重要な情報ほど、裏を取れ
  自分は、畳の上で死ねないような悪いことはしてこなかったつもりだ!
  新人スタッフは、まず一律GIカットにする。「個性の主張」などするのは、百年早い
  「四捨五入」と「見切り発車」の岩永と呼ばれている
  熊本中央病院の「顧客」としては、患者だけではなく、「かかりつけ医」も重要だ
 
第8章 終わりに
 
 8年目のあとがき
 
第2部 挑戦―「岩永後」の熊本中央病院
第1章 「岩永後」を継ぐ経営陣
 1 「岩永後」の院長として―濱田泰之院長が語る病院経営
    岩永院長時代をどう位置付けるか
    後継者の問題
    「岩永後」の変化
    コロナ禍への対応
    岩永院長からのメッセージ
 2 看護師に受け継がれる言葉―笹本好里子看護部長が語る「岩永語録」
    岩永院長時代をどう位置付けるか
    看護師から見た岩永院長
    「岩永後」の変化
    「岩永語録」の伝承
 3 時代とともに変化する経営―小林秀幸事務部長が語る「改革」
    岩永院長時代をどう位置付けるか
    「岩永後」の変化
    働き方改革を中心とした今後の課題
    基本的なミッション
    岩永院長からのメッセージ
 
第2章 病院経営の現況
 1 熊本中央病院の経営基本データ―直近10年間
 2 熊本市におけるポジショニング
    熊本県の地域医療構想
    熊本・上益城構想区域の状況
 
第3章 近年の医療制度改革の動向と病院経営
 1 地域医療構想と病院経営
    地域医療構想の現状
    地域医療構想を踏まえた病院経営
    今後の展望―2040年のビジョン
 2 外来機能報告と病院経営
    外来医療をめぐる問題の経緯
    外来機能報告及び紹介受診重点医療機関
 3 かかりつけ医機能と病院経営
    問題の経緯:「古くて新しい」問題
    「かかりつけ医機能」が発揮される制度整備
    医療需要面と医療供給面の課題
 4 結論―実現に向かいつつある「岩永構想」