手術技術向上論**メディカ出版/伊藤 雄二/978-4-8404-8209-7/9784840482097**

販売価格
4,620円(税込み)
手術を行うすべての医師に贈る“最強上達メソッド”
編著
伊藤 雄二(TMGあさか医療センター)
出版社
メディカ出版
分野
 
外科系 一般

数量

販売期間
2023/12/01~
商品コード
9784840482097
発行 2023年12月
判型:A5判 200頁
ISBN 978-4-8404-8209-7

考え方から手法まで、エースの流儀を公開!

婦人科立ち上げからわずか3年で関東屈指の腹腔鏡手術件数を誇る婦人科腹腔鏡手術センターを創設した著者が、手術をひたすらこなして培った極意を伝授。経験に基づいた認識・判断・身体の視点からアプローチすることで、術者の成長を確実に導く一流の手引き。

術野形成の重要ポイントを伝えるとともに、手術技術のトレーニングや基本的な考え方について体系的に解説!

どうすれば手術がうまくなるか、どうすれば施設あるいは地域のエースにまで確実に成長できるかについて、著者の体験を振り返りながら語り尽くす。
アカデミックな視点から術式やテクニックをまとめ、手術スキルの向上に特化したほかにはない一冊!

【目 次】
・はじめに
・手術技術向上論ロードマップ
  
第1章 手術理論
 1 手術技術とは何か 
  まずは技術について「解剖」する
 2 「うまい」とは何か 
  熟練の術者の共通点
 3 なぜ自分ではうまくできないのか 
  わかるとできるは違う
 4 手術は動画ではなくスライドショーである 
  認識・判断は“画像”をもとに行われる
 5 スライドとは何か 
  術野を知る
 6 スライド(術野)をどう再現するか 
  手術は術野形成がすべて
 7 術中の思考・我慢の時間帯 
  実際の手術中の思考
 8 手術の本質:ゾーンとアフォーダンス的手術 
  「ゾーンに入る」とは何か
 9 オペを支配するための“手術の3つの要素” 
  「毎回同じ」はありえない
 10 手術の3つの要素①:「患者」 
  同じ患者は一人もいない
 11 手術の3つの要素②:「環境」 
  手術環境を一定に保つのが実はいちばん大変
 12 手術の3つの要素③:「自分」 
  いつも同じ自分で手術に臨めるわけではない
 13 「解剖」は武器だがゴールにしてはいけない 
  解剖よりもその解剖を出す術野形成が大事
 14 手術知識の扱い方:「 言語化」よりも重要なこと 
  言語化はスタートライン
  《コラム》合併症の地獄
  
第2章 手術技術向上のために
 1 手術に才能は必要か 
  才能の話はもっと先
 2 手術数を求める 
  最低週2件の執刀は必要
 3 師を求める 
  芸術的な手術を行う師匠が必要
 4 外科医と外来力 
  “戦場”はオペ室だけではない
 5 術者は“プロ”か 
  術者の成長を妨げるプライド
 6 手術技術習得の特徴 
  ほかの技術習得と違う点
 《コラム》外科系医師とお金
  
第3章 手術トレーニング
 1 トレーニング開始にあたって 
  トレーニングがまったく足りていない
 2 トレーニングにおける心構え 
  あなたの成長の責任をとるのはあなたしかいない
 3 トレーニングのポイント 
  何の能力を向上させるトレーニングかが重要
 4 経験的認識・判断能力トレーニング 
  瞬間的な画像認識トレーニング
 5 経験的身体能力トレーニング 
  思うように身体を動かせるようにする
 6 経験的身体能力トレーニングの効果を上げる① 
  ダニエル・コイル式トレーニングの原則
 7 経験的身体能力トレーニングの効果を上げる② 
  私が考える練習のポイント
 8 パラレル練習法 
  理想の手術をコピーする
 9 三次元空間瞬間認識トレーニング 
  瞬時に点とベクトルを選ぶ
 10 トレーニング(術前) 
  ウォーミングアップは大切
 11 トレーニング(術中) 
  トレーニングと実際の手術はまったく別物
 12 トレーニング(術後) 
  術後トレーニングがいちばん効果的
 《コラム》術者と職人の違い
  
第4章 手術の実際
 1 手術準備から腹腔内操作まで 
  ルーティンを軽んじる術者にうまい者はいない
 2 手術技術向上論における手術とは 
  手術技術向上論的手術
 3 ケース①:子宮筋腫に対する腹腔鏡下子宮全摘術(TLH) 
  一般的な巨大筋腫
 4 ケース②:巨大筋腫に対する腹腔鏡下子宮全摘術(TLH) 
  頚部寄りの巨大筋腫
 5 ケース③:巨大筋腫+癒着に対する腹腔鏡下子宮全摘術(TLH) 
  巨大筋腫かつ癒着のある症例
 6 ケース④:高度癒着に対する腹腔鏡下子宮全摘術(TLH) 
  番外編:スライドショー以外がほとんどの手術
  《コラム》手が震える人に
  
・おわりに ~なぜ一流の術者を目指すのか~

付録
 対談 手術技術の向上のために――米国心臓外科医・北原大翔先生に聞く
  
・WEB動画の視聴方法