口腔組織・発生学 第3版**医歯薬出版/前田 健康/978-4-263-45676-7/9784263456767**
発行 2023年12月
判型:A4判 284頁
ISBN 978-4-263-45676-7
編:前田 健康 / 網塚 憲生 / 中村 浩彰
口腔組織・発生学の定本,8年ぶりに改訂!
フルカラーになり,より見やすく,わかりやすくなりました.
【目 次】
第I編 総論
第1章 口腔と歯の概説
I 口腔とはなにか
1.口腔の機能
2.口腔の構造
II 歯とはなにか
III 歯の外形と内景
IV 歯の固定と支持組織
V 硬組織
1.エナメル質
2.象牙質
3.セメント質
4.歯の硬組織の光学的性質
5.ハイドロキシアパタイト
VI 顎骨の肉眼解剖
1.下顎骨
2.上顎骨
第2章 歯と口腔の発生
I 顔面と口腔の発生
1.概説
2.二層性胚盤から三層性胚盤の形成
3.神経堤の形成と神経堤細胞の移動
4.鰓弓(咽頭弓)の形成
5.顔面
6.口蓋
7.舌
8.唾液腺
II 歯胚の発生
1.概説
2.歯堤の形成・歯胚上皮の肥厚
3.蕾状期
4.帽状期
5.鐘状期
6.口腔前庭の発生
III エナメル質の形成
1.歯胚の発達とエナメル器の形成
2.エナメル芽細胞の分化と機能
IV 象牙質の形成
1.象牙芽細胞の分化
2.外套象牙質と髄周象牙質
3.象牙質の石灰化
V 歯周組織の形成
1.歯胚と歯周組織の発生の概要
2.Hertwig上皮鞘と歯根形成
3.セメント質の形成
4.歯根膜の形成
5.歯槽骨の形成
VI 歯の発生学の最近のトピックス
1.歯の先天欠如
2.過剰歯
3.エナメル質および象牙質形成異常
4.歯根形成異常
5.歯特異的遺伝子の同定と再生医学への展望
第II編 各論
第3章 エナメル質
I 概説
II エナメル質の構造
1.エナメル小柱
2.Schreger条
3.エナメル叢とエナメル葉
4.エナメル紡錘と単純突起
5.歯小皮
6.歯頸部エナメル質と歯頸線
7.歯根分岐部のエナメル質の形態
8.エナメル質結晶の構造
第4章 象牙質・歯髄複合体
I 概説
II 象牙質の構造
1.象牙質の基質
2.象牙細管
3.管周象牙質と管間象牙質
4.象牙前質
5.象牙質の成長線
6.象牙質の石灰化様式
7.球間区
8.球間網
9.Tomesの顆粒層
10.死帯
11.透明象牙質
12.エナメル象牙境
13.象牙質の分類
14.象牙質の加齢変化
III 歯髄の構造
1.歯髄の機能
2.歯髄の細胞
3.細胞外マトリックス
4.歯髄表層の構造
5.歯髄の加齢変化
IV 臨床的考察
1.幹細胞と再生歯科医療
2.歯髄幹細胞の最近の知見
第5章 歯の支持組織
I 概説
II セメント質
1.概説
2.セメント質の構造
3.エナメル質とセメント質の境界
4.セメント質の加齢変化
III 歯根膜(歯周靱帯)
1.概説
2.歯根膜の機能
3.歯根膜の細胞
4.細胞外マトリックス
5.血管および神経分布
6.歯周組織の改造
7.歯根膜の加齢変化
IV 歯槽骨
1.概説
2.歯槽骨の構造
3.歯槽骨の加齢変化
V 歯肉
1.概説
2.歯肉上皮
3.歯肉固有層
4.歯肉の血管と神経
VI 臨床的考察
1.歯周病と免疫
2.歯周組織の再生療法
第6章 歯と歯周組織の神経と脈管
I 概説
1.歯と歯周組織の神経
2.歯と歯周組織の脈管
II 歯の神経支配
1.歯の痛み
2.歯髄の神経分布
3.歯髄の自律神経
4.歯髄神経の微細構造
5.歯の痛みの発生機序
6.歯髄のペプチド作動性神経
7.歯髄神経の発生
III 歯根膜の神経支配
1.歯根膜の神経分布
2.歯根膜神経の終末
3.歯根膜神経の発生
4.歯根膜神経の再生
IV 歯肉の神経支配
V 歯と歯周組織の脈管
1.血管系
2.リンパ管系
VI 臨床的考察
1.象牙質・歯髄複合体と痛み
2.歯の移動と痛み
3.末梢神経の再生
第7章 歯の萌出と交換
I 概説
II 歯の萌出
1.萌出前期
2.機能前萌出期
3.機能的萌出期
III 歯の萌出機序
1.歯根形成
2.歯槽底部における骨形成
3.歯槽骨の形成と骨リモデリング
4.歯頸・歯肉線維群,歯根膜線維群による牽引
5.血管,組織圧
6.異物排除に類似した機構
IV 歯の吸収と脱落
V 歯の吸収の要因
VI 臨床的考察
歯根吸収と萌出障害
第8章 顎関節
I 概説
1.関節の構造
2.顎関節
II 顎関節の構造
1.下顎窩と下顎頭
2.滑膜
3.関節円板
4.脈管と神経
5.顎関節の加齢変化
III 顎関節の発生
1.顎関節の発生の概略
2.初期発生
3.下顎頭と下顎窩の発生
4.関節円板の発生
5.関節腔の発生
6.滑膜の発生
7.顎関節の発生に関与する遺伝子
IV 臨床的考察
顎関節と骨吸収
第9章 口腔の軟組織
I 概説
1.粘膜
2.唾液腺
3.舌
4.リンパ組織
II 口腔粘膜
1.口腔粘膜の組織構成
2.口腔上皮
3.粘膜固有層と粘膜下組織
4.口腔粘膜の分類と特徴
III 唾液腺
1.唾液と唾液腺
2.唾液腺組織の基本構造
3.腺房の構造
4.導管の構造
5.大唾液腺
6.小唾液腺
IV 舌
1.舌筋
2.舌乳頭
3.味蕾
4.舌腺
V リンパ系
1.概説
2.一次性リンパ器官と二次性リンパ器官
3.リンパ節の基本構造
4.扁桃
5.口腔領域のリンパの経路と所属リンパ節
VI 臨床的考察
1.口腔粘膜
2.唾液腺
3.舌
第10章 顎骨
I 顎骨の組織学
1.骨の基本組織構造
2.骨の細胞群の役割
3.顎骨・歯槽骨における骨リモデリングとモデリング
II 顎骨の発生
1.下顎骨の発生
2.上顎骨の発生
III 臨床的考察
1.薬剤関連顎骨壊死
2.インプラント周囲骨の形成と骨リモデリング
第11章 硬組織の形態学的研究法
I 概説
II 組織化学的手法
1.免疫組織化学
2.酵素組織化学
3.in situハイブリダイゼーション
4.骨形態計測
III 電子顕微鏡
1.電子顕微鏡の原理と種類
2.電子顕微鏡の試料作製
3.電子顕微鏡の細胞組織化学への応用
IV 蛍光顕微鏡と蛍光バイオイメージング
1.蛍光
2.全視野蛍光顕微鏡(蛍光顕微鏡)
3.共焦点レーザー顕微鏡
4.多光子励起顕微鏡(二光子励起顕微鏡)
5.三次元イメージング
6.タイムラプス撮影(ライブイメージング)
7.蛍光バイオイメージングと顕微鏡の選択
8.超解像(蛍光)顕微鏡とノーベル化学賞
9.蛍光バイオイメージングと定量解析および今後の展開
歯学教育モデル・コア・カリキュラム令和4年度改訂版との対応