あらゆる場面で使える救急・ICUナースのための家族ケア**メディカ出版/立野 淳子/978-4-8404-8447-3/9784840484473**

販売価格
3,740円(税込み)
日常ケア、特殊状況でのケア、医療者のストレス・ジレンマへの対応までを網羅!
編著
立野 淳子(小倉記念病院看護部 クオリティマネジメント課課長 急性・重症患者看護専門看護師)
出版社
メディカ出版
分野
 
救急看護

数量

販売期間
2023/12/16~
商品コード
9784840484473
発行 2023年12月
判型:B5判 256頁
ISBN 978-4-8404-8447-3

家族の心のケア、精神的支援が実践でわかる

救急・ICUという特殊な環境下での家族への対応は悩ましく、難しい。生命の危機を前に短時間で意思決定が求められるなど、ナースには、さまざまな状況や場面に応じた適切な対応や振る舞いが求められる。日々いのちの危機と向き合う中で、しっかり家族に寄り添い、医療者自身のこころも大切にできる、家族ケアの実践と理論が結びついた渾身の1冊。

家族ケアの根拠やあり方を理論から押さえられる!実践にすぐつなげられる!

・SDM、ACPなどの注目されている理論や、NURSE、SPIKESなどのコミュニケーションスキルなど、主たる理論を収載。
・全国で活躍する急性・重症患者専門看護師の執筆陣が、貴重かつ多彩な症例提示とケア実践の具体を解説。
・テーマごとに救急・ICUの各事例を設定。フェーズが異なる救急外来と集中治療室での家族へのかかわりがわかる。
2022年診療報酬「重症患者初期支援充実加算」の新設による、入院時重症患者対応メディエーターの学習ニーズにも最適!

【目 次】
・はじめに
  
1章 家族ケアに役立つ理論、概念、モデル、技術
 1 家族理論
 2 ストレス・コーピング理論
 3 危機理論・危機モデル
 4 ニード論
 5 悲嘆理論・悲嘆ケア
 6 ACP(アドバンス・ケア・プランニング)
 7 意思決定支援
 8 DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)
 9 コミュニケーションスキル(傾聴・NURSE)
  
2章 日常業務の中での家族ケア
  1 面会時の家族ケア
  ・Case1 ICU 通常の家族面会時間に家族が面会に来て、ベッドサイドに立っている
  2 待機中の家族ケア
  ・Case2 救急 救急外来の待合室で家族が1人で待っている
  ・Case3 ICU 院内急変でICUに入室した患者の家族が到着し、待合室で1人で待っている
  3 家族への電話対応
  ・Case4 救急 救急搬送されていることを伝え、来院を依頼する
  ・Case5 ICU 急変を伝え、来院を依頼する
  4 終末期から臨終時の家族ケア
  ・Case6 救急 突然の病により終末期となった患者に動揺する家族へのケア
  ・Case7 ICU 終末期を告げられ悲嘆反応を示している家族へのケア
  5 インフォームド・コンセント時の家族ケア(Bad Newsの告知)
  ・Case8 救急 厳しい予後についてのインフォームド・コンセントを受ける心肺蘇生後患者の家族ケア
  ・Case9 ICU 90代の患者に対し、気管挿管を行うかどうかの相談・決定が進まない状況での家族ケア
  
3章 特殊状況における家族ケア
  1 怒りや不安など感情を強く表出する家族へのケア
  ・Case1 救急 意識がある状態で搬送され、急変した事例における家族ケア
  ・Case2 ICU 心筋梗塞で心肺停止となり救命はできたが、不安定な状況が続き、強い不安を呈する家族へのケア
  2 終末期患者の面会ができない状況にある家族へのケア
  ・Case3 救急 交通外傷後に終末期となった夫と面会できない妻へのケア
  ・Case4 ICU 積極的治療断念後、心理的危機により患者と向き合えなくなった家族へのケア
  3 ACPを提示し、治療の中止を訴える家族へのケア
  ・Case5 救急 CPAの自己心拍再開後にACPを提示し、治療の中止を訴える家族へのケア
  ・Case6 ICU 患者のACPに基づき人工呼吸管理の中止を訴える家族へのケア
  4 小児の家族へのケア
  ・Case7 救急・ICU 重篤な状態で搬送され終末期を迎える患児家族へのケア
  5 治療方針の決定を求められている家族へのケア
  ・Case8 救急 救命率50%の手術の代理意思決定を担う家族へのケア
  ・Case9 ICU 挿管後に延命治療と気管切開術を拒否する家族への共同意思決定支援
  6 意思決定過程にある家族間で意見の相違がある場合の家族ケア
  ・Case10 救急 家族間でコンフォートケアに共通の理解を示しつつも治療選択場面で意見の不一致が生じた家族へのケア
  ・Case11 ICU 肺がん手術中~直後に脳梗塞を発症した患者の気管切開術における家族内の意見の相違に対するケア
  7 脳死患者の家族に臓器移植について提示する場合の家族ケア
  ・Case12 ICU 家族に臓器提供の意思確認を行う場合の家族ケア
  
4章 家族ケアに関わる医療者のジレンマ、ストレスへの対応
  1 DNARが決定している患者の家族と医師との間で人工呼吸療法の開始が決定したことへのジレンマの対応
  ・Case1 救急 患者の意思と家族の願いのはざまで患者にとっての最善とは何かを考える
  ・Case2 ICU 患者の意向を医療チームに共有できず、苦痛を伴う侵襲的な治療となったことに対する看護師のジレンマへの対応
  2 患者の死により悲嘆感情を抱く医療者へのケア
  ・Case3 救急 夜勤中に続けてCPA患者に対応した看護師の不全感と後悔へのケア
  ・Case4 ICU 患児の死亡により喪失感と心身の疲労を訴える看護師への支援
  3 面会を多く求めたり、医療者へ過剰な要求をしたりする家族に対応する医療者のストレスへのケア
  ・Case5 救急 救急外来で診察までの待ち時間が長いと不満を言う家族に対応する看護師のストレスへのケア
  ・Case6 ICU 面会を多く求めたり、面会中にカルテをのぞいたりする家族に対応する医療者のストレスへのケア
  4 医療者の態度に不満を訴える家族に対応する医療者のストレスへのケア
  ・Case7 救急 医師からの説明が不十分だと医療者の態度に不満を訴え詰め寄る家族に対応した看護師の疲弊へのケア
  ・Case8 ICU 父親に対するケアが十分になされていないと不満を訴える家族への対応に苦慮する看護師へのケア