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予防の科学 う蝕・酸蝕・歯石と歯周疾患**医歯薬出版/中嶋 省志/978-4-263-44696-6/9784263446966**

販売価格
5,280円(税込み)
う蝕・酸蝕・歯石と歯周疾患
編著
中嶋 省志
出版社
医歯薬出版
分野
 
歯科学 一般

数量

特集
新刊
販売期間
2023/12/19~
商品コード
9784263446966
発行 2023年12月
判型:A5判 240頁
ISBN 978-4-263-44696-6

予防をあなたの“強み”に!92のトピックを学んで,予防歯科のプロになろう!

・う蝕・酸蝕・歯周疾患について,その発症のメカニズムと,予防のためのエビデンスを解説した書籍.
・92のトピックをとおして,”予防のプロ”になるための知識とスキルを養います.口腔保健への興味と実践への原動力を引きだす患者説明・コミュニケーションのヒントやデータも満載.
・あなたが知らない“予防の科学”がここにあります.

【目 次】
序文

Part 1 う蝕予防の科学
 第1章:う蝕予防にかかわる基礎
  1 う蝕予防のアプローチ
  2 う蝕予防は生涯必要です!
  3 歯は酸に溶ける宿命にある
  4 歯が溶けるpH(臨界pH)は,5.3とは限らない?!
  5 歯質による溶けやすさの違い
  6 歯質のさまざまな特性に関係する「空隙率」とは?

 第2章:フッ化物の作用メカニズムの新常識
  1 フッ化ナトリウムとモノフルオロリン酸ナトリウム
  2 特殊なフッ化物(フッ化スズ,フッ化ジアンミン銀)
  3 口腔内にフッ化物はどのくらい残るの?
  4 低濃度のF-で,エナメル質の脱灰は抑制できる!
  5 低濃度のF-が脱灰を抑制するメカニズム
  6 アパタイト結晶に関する「飽和度」とは?
  7 いろいろなかたちで口腔内に残るフッ化物
  8 近年,提唱されているフッ化物が残る部位と新規メカニズム
  9 フルオロアパタイトとハイドロキシアパタイト,溶けやすさに大差はない?!
  10 フルオロアパタイトによる耐酸性説の由来(推定)

 第3章:フッ化物製剤の形態・使用方法によって予防効果の違いはあるの?
  1 F歯磨剤の予防効果
  2 歯磨き回数と口漱ぎの方法によるう蝕予防効果の違い
  3 F洗口剤,Fバーニッシュ,Fゲル剤の予防効果
  4 フッ化物の使い方を工夫してみよう

 第4章:エナメル質初期う蝕と再石灰化
  1 初期う蝕ってどんな状態?
  2 なぜ初期う蝕は,エナメル質の内部から脱灰されるの?
  3 象牙質でも表層下脱灰病変が起こる
  4 白斑であっても脱灰しているとは限らない!
  5 F歯磨剤の再石灰化促進効果
  6 再石灰化の経時的変化(白斑が消失するのは稀?!)
  7 隠れう蝕はどのように進行するの?

 第5章:根面う蝕と何が違う?
  1 疫学
  2 エナメル質と根面で,脱灰のされ方は違うの?
  3 象牙質の脱灰にコラーゲン線維は関係するの?
  4 根面う蝕でも再石灰化は起きるの?
  5 再石灰化に必要なのはコラーゲン線維? アパタイト結晶?

 第6章:唾液の不思議な性質
  1 唾液分泌速度が重炭酸イオンやミネラルイオン濃度に影響する
  2 なぜう窩は再石灰化しないの?
  3 なぜ初期う蝕は再石灰化できるの?
 Part 1の参考文献

Part 2 酸蝕予防の科学
 第1章:酸蝕の基礎

  1 酸蝕とtooth wear
  2 酸蝕はどのように起きるの?(う蝕との違い)
  3 乳歯は永久歯より酸蝕されやすい(エナメル質の場合)
  4 歯質と酸性飲料摂取期間の影響
  5 ペリクル膜は,酸蝕を抑制するの?
  6 胃酸(塩酸)による酸蝕はどのくらい強い?

 第2章:酸蝕に影響するさまざまな因子
  1 酸性飲食物の酸
  2 炭酸飲料は酸蝕を起こさないの?
  3 飲食物中の酸緩衝能(中和されにくさ)
  4 唾液分泌量の少ない人は,酸中和作用が小さいので酸蝕のリスクが高い
  5 酸蝕後の摩耗:歯磨剤,歯ブラシ毛の硬さ

 第3章:くさび状欠損について
  1 くさび状欠損と歯磨剤の研磨剤
  2 咬合圧はくさび状欠損の形成と関係するの?
  3 ブラッシング習慣がなくてもNCCLが見られた
  4 くさび状欠損の罹患者率とその経時的推移

 第4章:酸蝕にまつわる疑問
  1 どのくらいの人が酸蝕に罹患しているの?
  2 酸蝕になりやすい職業とスポーツ
  3 酸蝕は,う蝕の原因になるの?
  4 酸蝕は知覚過敏を引き起こすの?

 第5章:予防法
  1 酸蝕を予防するための飲食の仕方
  2 自然回復はありえる?(再石灰化の可能性)
  3 フッ化物は,酸蝕を予防できるの?
  4 酸蝕後の再石灰化に及ぼすフッ化物の影響
  5 酸性飲食物を摂取した後,歯磨きは控えたほうがいいの?
 Part 2の参考文献

Part 3 歯石と歯周疾患のディープな関係
 第1章:歯石とはどんなもの?

  1 歯石には,どんな石灰化物が含まれている?
  2 なぜ歯石は歯面と強く接着しているの?
  3 歯石の「縁上/縁下」と「幼弱/成熟」とは?
  4 細菌の内部で石灰化が起こる
  5 歯石の中で細菌は生きている?

 第2章:歯石は,なぜできてしまうの?
  1 歯石の形成プロセス
  2 歯石のできやすい人は,唾液とプラーク中のミネラルイオン濃度が高い
  3 唾液リン・タンパク質は歯石の沈着を抑制している
  4 唾液リン・タンパク質による歯石形成の抑制メカニズム
  5 腎機能が低下した患者では,歯石ができやすい
  6 腎機能が低下した患者で,歯石ができやすい理由
  7 pHが高いと,なぜ歯石ができやすいの?
  8 経管栄養の患者は,歯石ができやすい
  9 「歯石のできやすい人は,う蝕になりにくい」は本当?
  10 お米はパンより歯石ができやすい?!
  11 喫煙は歯石沈着を促進するの?
  12 高濃度の殺菌剤を使用すると,歯石ができやすい.なぜ?

 第3章:歯石予防歯磨剤の臨床的効果
  1 歯石予防に有効な薬剤
  2 歯石予防歯磨剤で,歯石除去の負担軽減!
  3 歯石を予防するメカニズム
  4 フッ化物と歯石抑制剤の効果は両立する?
  5 歯石予防歯磨剤による歯肉退縮の抑制効果

 第4章:歯石の疫学および歯石と歯周疾患との関連性
  1 歯石保有者(歯)率
  2 歯石と歯肉炎の関係
  3 歯周炎患者と健常者におけるプラーク,唾液の化学的性状
  4 歯石があるとアタッチメントロスが起こりやすいの?
  5 歯石と歯肉退縮との関係
  6 歯周疾患に及ぼす縁下歯石と縁下プラークの影響
  7 「歯石」と「歯周疾患」と「う蝕」の関連性

 第5章:歯石除去やブラッシングにまつわる知見
  1 歯石のできやすさ,歯肉炎のなりやすさに影響する因子
  2 ブラッシングとフロッシング技術の影響
  3 歯磨剤によるプラークの除去・再付着への影響
  4 オーラルケアの重要性に関する国際会議のコンセンサスと課題
 Part 3の参考文献