新食品衛生学要説 2024年版**医歯薬出版/廣末 トシ子/978-4-263-70535-3/9784263705353**
- 書籍版 販売期間
- 2024/02/16~2024/12/31
発行 2024年2月
判型:B5判 264頁
ISBN 978-4-263-70535-3
編:廣末 トシ子 / 安達 修一
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【目 次】
第1章 序論
1.食品衛生の定義
2.飲食に伴う危害
第2章 食品衛生行政
1.組織・機構と対象
2.食品衛生行政の沿革
3.食品衛生行政の対象と範囲
1)不衛生な食品などの排除
2)有毒有害な器具・容器包装の排除
3)営業施設の規制
4.行政機構
1)中央機構と地方機構
2)FAOとWHO
5.食品衛生監視員と食品衛生管理者,食品衛生責任者,食品衛生推進員
1)食品衛生監視員
2)食品衛生管理者
3)食品衛生責任者
4)食品衛生推進員
6.食品の表示
第3章 食品衛生関連法規
1.食品衛生法―沿革
2.食品安全基本法
1)食品安全基本法とは
2)安全性確保のための手段と手法
3.食品一般の規格・基準
4.乳・乳製品の規格・基準
5.食品添加物・器具および容器包装・おもちゃ・洗浄剤の規格・基準
6.残留基準
7.食品の暫定的規制値等
8.コーデックス(Codex)
第4章 食品と微生物
1.食品中の微生物
1)微生物の分類学上の位置と性状
2)細菌の増殖と発育条件
2.食品衛生微生物の由来
1)自然界における微生物分布
第5章 食品の変質と防止
1.微生物による変質・腐敗
1)変質の機序
2)鮮度の判別
2.化学的変質・油脂の酸敗
1)酸敗の機序
2)酸敗の促進因子および酸敗の防止
3)油脂の酸敗の判別
4)酸敗油脂の毒性
5)トランス型不飽和脂肪酸(トランス脂肪酸)
3.変質の防止
1)冷蔵・冷凍法,チルド法
2)脱水法
3)加熱法
4)紫外線による方法
5)放射線による方法
6)食品添加物
7)塩蔵・糖蔵・酸貯蔵
8)くん煙
9)真空包装
10)ガス置換包装
第6章 食中毒
1.食中毒の概要
1)食中毒の定義
2)食中毒病因物質の分類
2.食中毒の発生状況
1)年次別発生状況
2)月別発生状況
3)原因食品別発生状況
4)病因物質別発生状況
5)原因施設別発生状況
3.細菌性食中毒
1)発症機序による分類
2)毒素型食中毒起因菌の毒素産生要因
3)感染型食中毒
4)毒素型食中毒
5)その他の細菌性食中毒
6)細菌性食中毒の予防
4.ウイルス性食中毒
5.自然毒食中毒
1)動物性自然毒
2)植物性自然毒
3)自然毒食中毒の予防
6.化学性食中毒
1)ヒスタミン食中毒(アレルギー様食中毒)
2)無機物質による食中毒
3)有機化合物による食中毒
4)酸敗油脂による食中毒
5)化学性食中毒の防止
7.食品と感染症
1)経口感染症の概要
2)発生状況
3)主な経口感染症
8.人畜(獣)共通感染症
9.経口寄生虫症
1)寄生虫感染の実態
2)寄生虫の感染経路
3)野菜と寄生虫
4)水と原虫
5)淡水魚と寄生虫
6)海産魚と寄生虫
7)淡水産カニ類と寄生虫
8)豚肉と寄生虫
9)牛肉と寄生虫
10)馬肉と寄生虫
11)感染予防
第7章 有害物質による食品汚染
1.カビ毒
1)アフラトキシン(aflatoxin)
2)オクラトキシン(ochratoxin)
3)パツリン(patulin)
4)フザリウムトキシン(fusariumtoxin)
5)黄変米マイコトキシン
6)麦角
2.化学物質・環境汚染物質
1)残留性有機汚染物質(POPs)
2)有害元素
3.放射性物質
4.作用からみた有害化学物質
5.異物
1)動物性異物
2)植物性異物
3)鉱物性異物
第8章 食品添加物
1.食品添加物の概念
1)概念
2)食品添加物の種類と指定基準
3)食品添加物の成分規格・使用基準および表示基準
2.食品添加物の安全性評価
1)化学物質の安全性に関する試験
2)1日摂取許容量
3)ヒトの食品添加物摂取量
3.主な食品添加物の種類と用途
1)栄養強化剤
2)甘味料
3)殺菌料
4)酸化防止剤
5)増粘剤(安定剤,ゲル化剤または糊料)
6)着色料
7)発色剤
8)漂白剤
9)防カビ剤
10)保存料
第9章 食品の器具・容器包装と台所用洗浄剤
1.食品の器具・容器包装
1)合成樹脂(プラスチック)
2)金属
3)セラミックス製品(ガラス,陶磁器,ホウロウ製品)
4)木製品,紙製品
5)ゴム
6)おもちゃ
2.台所用洗浄剤
1)洗浄剤の分類と成分
2)台所用洗浄剤の成分規格と使用基準
3)洗浄効果
4)食品飲食器具などへの残留性と推定摂取量
5)安全性
第10章 食品衛生対策
1.HACCPによる食品の衛生管理
1)HACCPに関する7原則・12手順
2)食品工場におけるHACCPの必要性
2.国際標準化機構(ISO)
3.食品関係の施設・設備の衛生
1)建物の構造
2)食品取り扱い設備
3)給水・汚物処理
4)施設・器具類の衛生管理
4.従業員の衛生
1)食品取り扱い者の健康
2)清潔な習慣
5.洗浄と消毒
1)洗浄
2)殺菌
3)除菌
6.家庭における衛生管理
7.特定給食(学校・集団)における衛生管理
1)大量調理施設衛生管理マニュアルの要点
第11章 食品の安全性
1.特別栽培農産物
2.遺伝子組換え食品
3.ゲノム編集技術応用食品(ゲノム編集食品)
4.食物アレルギー
(1)特定原材料
(2)経年による変化
(3)花粉症と食物アレルギー
(4)食物依存性運動誘発アナフィラキシー
(5)金属アレルギー
付表
管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)と栄養士実力認定試験ガイドライン
付表1)食品衛生法(抜粋)
付表2)食品の規格基準
付表3)乳・乳製品の規格
付表4)農産物の残留基準(一例)
付表5)畜水産物の残留基準(一例)
付表6)食品の暫定的規制値等
付表7)食品添加物
column
食料自給率と輸入食品
知って「トク」する食品と容器包装の表示
もし病害虫が異常発生したら
単位のはなし
ジビエ(野生鳥獣肉)はよく加熱して
連続ボツリヌス食中毒事件
信じられない食中毒
植物の知恵,人間の知恵
感染症病原体の発見
「伝染病予防法」の100年ぶりの見直し
激しい腹痛の原因はアニサキスだった
マスターテーブル
食品と放射線
食品の異臭
天然に存在する添加物
気体の食品添加物
食品用器具・容器包装にポジティブリスト制度導入される
植物由来プラスチック,ポリ乳酸とは
合成洗剤を使い過ぎないように
水の塩素消毒
発生例
油脂の酸敗による食中毒
サルモネラ食中毒
共通セントラルキッチンを有する複数の焼き肉店で発生した腸管出血性大腸菌O157による食中毒
腸管毒素原性大腸菌O159食中毒
ウェルシュ菌食中毒
カンピロバクター食中毒
エルシニア・エンテロコリチカ食中毒
腸炎ビブリオ食中毒
黄色ブドウ球菌食中毒
ボツリヌス食中毒
セレウス菌食中毒
都内複数の学校給食施設で発生したノロウイルス食中毒
サポウイルスによる食中毒
フグによる食中毒
シガテラ毒による食中毒
ムシロガイ科キンシバイ(巻貝)による食中毒
ツブ貝による食中毒
キノコ食中毒
トリカブト食中毒
ソラニンによる食中毒
オゴノリによる食中毒
有毒植物による食中毒
ヒスタミン食中毒
銅による食中毒
ニコチン酸を使用したハンバーグによる食中毒
水筒中のスポーツ飲料による食中毒
厨房用除菌洗浄剤による食中毒
デキャンタの管理不良による次亜塩素酸ナトリウム食中毒
会席料理による赤痢
簡易水道水による腸チフス
食品によるコレラ
アニサキス食中毒
クドア・セプテンプンクタータ食中毒
旋毛虫による食中毒
サルコシスティス食中毒
メチル水銀中毒
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特別栽培農産物に係る表示ガイドライン
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