最新臨床検査学講座 臨床微生物学 第2版**医歯薬出版/松本 哲哉/978-4-263-22397-0/9784263223970**
発行 2024年2月
判型:B5判 456頁
ISBN 978-4-263-22397-0
微生物学・微生物検査学・感染症学の領域まで網羅した,微生物領域の定番テキストの改訂版!国家試験出題基準(令和7年版)にも対応!
改正された「臨床検査技師学校養成所指定規則」にも対応
●現在の,感染症を取り巻く状況に即した内容にアップデートし,最新の国家試験出題基準(令和7年版)にも対応.
●第1版発行後に行われた微生物の分類変更に対応したほか,生化学的性状について必要な項目を精査するなど情報を更新.
●導入する施設が増えている質量分析(MALDI-TOF MS)による同定について記載を追加.
●文章だけではわかりにくいコロニーの形態・特徴について写真を追加.
●その他,より学生さんに理解しやすい解説となるよう,丁寧に見直しを行った.
【目 次】
第1章 微生物学
A 序論
I 微生物学,臨床微生物学の歴史的背景
II 病原微生物の分類
B 総論
I 細菌の形態と構造
II 細菌の代謝と発育
III 細菌の観察法と染色法
IV 細菌の発育と培養
V 細菌培養法
VI 細菌の同定
VII 遺伝・変異と遺伝子診断
VIII 滅菌および消毒
IX 化学療法
X ワクチン
XI 常在細菌叢とその変動
XII 病原性と抵抗力
XIII バイオセーフティ
XIV 医療関連感染
XV 細菌検査の精度管理
XVI 感染症関連法規
第2章 臨床微生物学
A 細菌学各論
a.好気性または通性嫌気性グラム陽性球菌
a-1 スタフィロコッカス属,ミクロコッカス属およびカタラーゼ陽性グラム陽性球菌
I スタフィロコッカス属
II ミクロコッカス属およびその他の菌種
a-2 ストレプトコッカス属とエンテロコッカス属
I ストレプトコッカス属
II エンテロコッカス属
III その他のカタラーゼ陰性グラム陽性球菌
b.グラム陰性球菌および球桿菌
b-1 ナイセリア科とモラクセラ科
I ナイセリア属
II キンゲラ属
III エイケネラ属
IV クロモバクテリウム属
V モラクセラ属
c.グラム陰性,通性嫌気性の桿菌
c-1 腸内細菌目
I 腸内細菌科
II エルシニア科
III ハフニア科
IV モルガネラ科
c-2 ビブリオ科
I ビブリオ属
c-3 エロモナス属
c-4 パスツレラ科
I パスツレラ属
II ヘモフィルス属
III アグリゲイティバクター属
IV アクチノバシラス属
c-5 バルトネラ科
I バルトネラ属
c-6 その他の通性嫌気性グラム陰性桿菌
I カルジオバクテリウム属
II カプノサイトファーガ属
III ストレプトバシラス属
IV 分類学的に科が確定していない通性嫌気性グラム陰性桿菌
d.グラム陰性,好気性の桿菌
d-1 シュードモナス科,他
I シュードモナス属
II バークホルデリア属
III ステノトロホモナス属
IV アシネトバクター属
V アルカリゲネス属,アクロモバクター属
VI クリセオバクテリウム属,エリザベスキンギア属
VII ボルデテラ属
d-2 ブルセラ科
I ブルセラ属
d-3 フランシセラ科
I フランシセラ属
d-4 レジオネラ科
I レジオネラ属
d-5 コクシエラ科
I コクシエラ属
e.グラム陰性,微好気性のらせん菌
I スピリルム属
II カンピロバクター属
III ヘリコバクター属
IV アーコバクター属
f.グラム陽性,好気性の桿菌
f-1 有芽胞菌
I バシラス属
f-2 無芽胞菌
I リステリア属
II エリジペロスリックス属
III コリネバクテリウム属
g.グラム陽性,抗酸性の桿菌
g-1 マイコバクテリア科
I マイコバクテリウム属
g-2 ノカルジア科
I ノカルジア属
g-3 ツカムレラ科
I ツカムレラ属
h.偏性嫌気性菌
h-1 総論
I 偏性嫌気性菌の定義
II 嫌気性菌と酸素
III 嫌気性菌と酸化還元電位
IV 嫌気性菌の生息部位
V 嫌気性菌の分類
VI 嫌気性菌の関連する疾患
VII 嫌気性菌感染症の検査・診断
VIII 嫌気性菌感染症の治療
h-2 嫌気性グラム陽性球菌
h-3 嫌気性グラム陰性球菌
I ベイヨネラ属
II アシダミノコッカス属
III メガスフェラ属
IV ネガティビコッカス属
h-4 嫌気性グラム陽性無芽胞桿菌
I アクチノミセス属
II プロピオニバクテリウム属
III キューティバクテリウム属
IV エガーセラ属
V モビルンカス属
VI ラクトバシラス属
VII ビフィドバクテリウム属
VIII その他のグラム陽性無芽胞桿菌
h-5 嫌気性グラム陰性桿菌
I バクテロイデス属
II パラバクテロイデス属
III プレボテラ属
IV ポルフィロモナス属
V フソバクテリウム属
VI その他の菌種
h-6 嫌気性グラム陽性有芽胞桿菌
I クロストリジウム属
II クロストリジオイデス属
i.スピロヘータ
I スピロヘータ属,トレポネーマ属
II ボレリア属
j.レプトスピラ
I レプトスピラ属
k.マイコプラズマ
I マイコプラズマ属
II ウレアプラズマ属
l.リケッチア
I リケッチア属
II オリエンティア属
III ネオリケッチア属
IV エールリキア属
m.クラミジア
I クラミジア属
B 真菌学
a.総論
I 真菌の分類
II 酵母
III 糸状菌
IV 真菌の理解に必要となる関連用語
b.各論
I 酵母および酵母様真菌
II 糸状菌
III ニューモシスチス・イロベチ
c.検査法
I 真菌感染症検査法の特徴と留意点
II 臨床材料別の病原真菌
III 真菌の検査法
d.治療
I 表在性真菌症の治療
II 深在性真菌症の治療
C ウイルス学
a.総論
I ウイルスの構造と形態
II ウイルスの分類
III ウイルス感染の病態
IV ウイルス感染症の治療
b.各論
b-1 DNAウイルス
I ポックスウイルス科
II ヘルペスウイルス科
III アデノウイルス科
IV パピローマウイルス科,ポリオーマウイルス科
V パルボウイルス科
VI ヘパドナウイルス科
b-2 RNAウイルス
I オルトミクソウイルス科
II パラミクソウイルス科
III トガウイルス科,マトナウイルス科,フラビウイルス科
IV アレナウイルス科
V ブニヤウイルス科
VI コロナウイルス科
VII ピコルナウイルス科
VIII レオウイルス科
IX ラブドウイルス科
X フィロウイルス科
XI レトロウイルス科
XII 肝炎ウイルス
XIII 下痢症をきたすウイルス
XIV プリオン
c.検査法
I ウイルス検査法の概要
II ウイルス感染症の検査法
第3章 微生物検査法
A 基本操作
I 実験室(基準および封じ込め)と無菌操作
II 微生物検査の基本的手技
B 顕微鏡による観察
I 各種検査材料からのGram染色所見(特殊染色を含む)
C 培養と培地
I 微生物検査に用いる培地の種類と選択
II 培地の種類と特徴
III 菌株保存の種類と方法
D 検査材料別検査法
I 微生物検査法の概要
II 血液の検査法
III 髄液の検査法
IV 尿の検査法
V 下気道検体(喀痰など)の検査法
VI 咽頭・鼻咽腔粘液の検査法
VII 糞便の検査法
VIII 膿・分泌物,体腔液,穿刺液の検査法
E 細菌の鑑別と同定に日常用いられる検査法
I 溶血性テスト
II 炭水化物分解テスト
III アミノ酸分解テスト
IV 硝酸塩還元テスト
V 有機酸塩の利用能テスト
VI 呼吸酵素に関するテスト
VII 菌体外酵素に関するテスト
VIII 発育性テスト
IX その他の性状テスト
F 化学療法薬感受性検査法
I 細菌の薬剤感受性検査
II 抗酸菌の薬剤感受性検査
III 真菌の薬剤感受性検査
G 簡易同定キットによる生化学的性状検査および菌種同定法
H 微生物検査に関与する機器
I 質量分析を用いた同定法
J 免疫学的検査法(抗酸菌の免疫学的検査)
1 IGRA(インターフェロンγ遊離試験)
第4章 微生物検査結果の評価
第5章 サーベイランス