これでマスター!エコーガイドPTA**中外医学社/奥 哲治/978-4-498-22488-9/9784498224889**

販売価格
5,500円(税込み)
シャント管理の基本からPTAのコツまで
編著
奥 哲治(東名富士クリニック 院長)
出版社
中外医学社
分野
 
腎臓

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書籍版 販売期間
2024/05/27~
JANコード
9784498224889
商品コード
9784498224889
発行 2024年5月
判型:A5判 216頁
ISBN 978-4-498-22488-9

シャント管理からエコーPTAまで優しく解説したステップアップで学べる入門書.

これは「シャント管理を考えたらまず読む本」です.本書の軸はエコーガイドPTAの解説ですが,これがシャント管理にも十二分に役に立つ内容なのです.エコーにおいてもシャント管理においても,その特徴を正しく理解し,視診や触診を用いて全体像をとらえることが重要です.確実な技術向上を目指すべく,どのようなトレーニングをどういう順番で学んでいけばいいのか,ステップアップ形式で構成しました.順を追って実践すれば,エコーガイドPTAのコツもシャント管理の要領も身に付く,プラクティカルな入門書です.

【目 次】
1章 スクリーニング入門(AVF編) 早期発見!触れて診るシャント診断
 まとめページ
 Step1 まずはシャントに触れてみよう
  1.全体の流れを感じ取る
  2.スリルに注目する
  3.血管の圧は?
 Step2 狭窄部位を診断しよう
  1.スリルの増強
  2.圧上昇
  3.狭窄部位の触診
  4.閉塞の所見
 Step3 透析時のシャントトラブルから類推しよう
  1.脱血不良
  2.静脈圧上昇(止血困難)
  3.穿刺困難
  4.再循環
 【Appendix】
  狭窄類似病変
  こんなところを視てみよう―視診における注目ポイント
  聴診器の使いどころ
  シャントトラブルスコアリング(STS)
 チェックリスト

2章 シャント評価入門 シャントマッピングをやってみよう!
 まとめページ
 Step1 エコーを持つ前に
  1.ポイントとなる解剖(血管走行)を理解する
  2.病変を推定する
 Step2 エコーを当ててみよう
  1.ルーチンのやり方をつくる
  2.病変部位を評価する
  3.病変部のエコー所見と理学所見を比べてみよう
 Step3 マッピングを完成させよう
  1.メインの血流を捉える
  2.責任病変を特定する
  3.方針を決定する
 チェックリスト

3章 エコーの使い方入門? エコーを使いこなせ!:基礎編
 まとめページ
 Step1 エコー装置の配置を考える
  1.配置例?:初心者向け
  2.配置例?:少し慣れてきたら
  3.配置例?:だいぶ慣れてきたら
 Step2 エコープローブの扱い方
  1.エコープローブの持ち方・当て方
  2.長軸像の描出に慣れよう
 【Appendix】
  カラードプラってなに?
  Step3 パルスドプラ
 チェックリスト

4章 エコーの使い方入門? エコーを使いこなせ!:穿刺編
 まとめページ
 Step1 エコーガイド穿刺は短軸が基本
 Step2 シミュレーターを使ってやってみよう
  1.シミュレーターで刺し方の基本的な操作を練習する
  2.透析の穿刺時と同じ配置にして練習する
  3.実際の穿刺と同じ手順で練習する
 Step3 本番に挑戦しよう
  1.エコーガイド穿刺が比較的簡単な症例は「少し深めで太い血管」
  2.実際の患者さんとシミュレーターの違いを理解する
 チェックリスト

5章 グラフトのみかた トラブルから逆算して評価する
 まとめページ
 Step1 グラフトの評価方法
  1.血流評価は聴診器とエコーでフォローする
  2.透析中の静脈圧をモニタリングする
 Step2 狭窄のパターンを知っておく
  1.流出路
  2.穿刺部
  3.動脈吻合部
 Step3 見逃してはいけないトラブル
  1.グラフト感染
  2.仮性瘤
  3.血清腫
 【Appendix】
  グラフトの材質とエコー
 チェックリスト
 COLUMN 手技の心得 

6章 手術プランを立てる 手術の成功はプランニングにあり
 まとめページ
 Step1 シース:どこからアプローチするかを考える
  1.シースの位置を見極める
  2.シースの種類を見極める
 Step2 バルーンの選択
  1.何を考えて選択するか
  2.その他の基本的な項目
  3.バルーン選択の手順
 Step3 トラブルシューティングを想定する
  1.患者さんの状態変化―シャントだけに気をとられない
  2.手技の中で起きるトラブル
 【Appendix】
  手術準備―上手な手術はよい準備から
 チェックリスト

7章 エコーガイドPTAをやってみよう エコーのデメリットは理学所見でカバー
 まとめページ
 Step1 ガイドワイヤーの操作
  1.シースの先端から出てくるガイドワイヤーをみつける
  2.分岐部を通過させる
 【Appendix】
  瘤
  3.狭窄部を通過させる
  4.吻合部の通過
 Step2 バルーンカテーテルを描出する
  1.カテ先を描出する
  2.角度が急な部位のカテーテルの通過
  3.バルーンの位置を合わせる
  4.バルーン拡張
 【Appendix】
  特殊バルーンのブレード
  吻合部の拡張
  バルーンの拡張圧・拡張時間と開存期間の関係
  スローインフレーション・ロングインフレーション
 Step3 拡張後の状態を評価する
  1.合併症の有無を評価する
  2.治療効果を評価する
 チェックリスト

 PTA道場
  1.麻酔
  2.穿刺・シース
  3.ガイドワイヤー・シース挿入
  4.止血
  5.閉塞病変
  6.トラブルシューティング
 COLUMN 患者さん目線のアウトカム 

8章 術後評価・経過フォロー 振り返りが上達への近道
 まとめページ
 Step1 手術を振り返ろう
  1.手術記録を作成する
  2.手術記録に反省点を書き加える
 Step2 術後経過を観察しよう
 Step3 長期的なプランを考えよう
  1.AVF,AVG,表在化,長期留置など多面的な治療を考える
  2.アクセスの種類を検討する
  チェックリスト
 COLUMN 開存期間延長のための一手