皮膚外用剤の教科書**南山堂/大谷 道輝/978-4-525-34171-8/9784525341718**

販売価格
4,400円(税込み)
編著
大谷 道輝(佐々木研究所 研究事務室 研究事務室長)
出版社
南山堂
分野
 
皮膚科学

数量

販売期間
2024/06/14~
商品コード
9784525341718
発行 2024年6月
判型:B5判 285頁
ISBN 978-4-525-34171-8

皮膚外用剤を処方・調剤するすべての人におくる解説書の決定版!

皮膚外用剤は,薬剤ごとに基剤・添加物などが異なります.これらは使用感・相互作用・混合可否などに直結し,患者のアドヒアランス維持のために重要です.つまり,製剤学的特徴を捉えて処方・指導することが,疾患の早期治癒へとつながるのです.
本書は,皮膚外用剤の製剤学的知識を基礎から応用までを1冊にまとめました.ある製剤的な特徴が臨床ではどのような意味をもつかなど,臨床を意識したQ&Aに沿って解説しており,読んですぐ役立つ内容となっています.皮膚外用剤を処方する者,調剤する者,関わる全ての医療スタッフ必携の書籍です.

【目 次】
第1章 基剤と剤形
 Q01 皮膚外用剤の剤形
   皮膚外用剤のそれぞれの剤形の特徴は?
 Q02 販売名と剤形
   「ザーネ(R)軟膏」は軟膏ではない?
 Q03 プロペト(R)の特性
   プロペト(R)と白色ワセリンはどう違うの?
 Q04 白色ワセリンとサンホワイト(R)の違い
   白色ワセリンとサンホワイト(R)の違いを教えてください
 Q05 ワセリンに関する患者のpit fall
   ワセリンを塗ると日焼けするの?
 Q06 プラスチベース
   ワセリンとプラスチベースはなにが違うの?
 Q07 皮膚外用剤の保存方法
   自動車の中に置き忘れた軟膏は使える?
 Q08 降伏値とは
   外用剤の伸びはどう評価するの?
 Q09 古典的な皮膚外用剤の特徴と使用法
   いい皮膚科医の条件は?
 Q10 酸化亜鉛を含んだ外用剤
   褥瘡治療において「酸化亜鉛を用いる」と書かれた場合は?
 Q11 液滴分散型軟膏って普通の軟膏と何が違うの?
   液滴分散型軟膏の特徴と注意点は?
 Q12 基剤の乳化,主薬の溶解性と透過性の違い
   軟膏とクリームはどう違うの?
 Q13 油中水型と水中油型クリーム
   特徴と臨床現場での使い分けは?
 Q14 ゲル
   ゲルってなに?
 Q15 ローション剤
   溶液性と乳剤性の違いは?
 Q16 スミスリン(R)ローションの使い方
   スミスリン(R)ローションはどのように塗布すればよいでしょうか?
 Q17 経皮治療システム
   TTS製剤にはどんな種類があるの?
 Q18 薬価の算定
   「○○軟膏・クリーム」と「○○ローション」はなんで同じ薬価なの?
 Q19 全身作用を示す経皮吸収型製剤
   アレサガ(R)テープを使う利点は?
 
第2章 添加物
 Q20 皮膚外用剤の添加物
   添加物ってどんなものがあるの?
 Q21 ラノリンによる接触皮膚炎
   接触皮膚炎の原因のラノリンってなに?
 Q22 乳化剤
   乳化剤のHLBは臨床でどう活用すればいいの?
 Q23 剤形と副作用
   副作用に注意すべき基剤・剤形は?
 Q24 軟膏剤の刺激指数
   しみる軟膏,しみない軟膏はどうすればわかるの?
 Q25 皮膚外用剤使用時に必要な検査
   添付文書のどこに必要な検査の記載があるの?
 Q26 皮膚外用剤の副作用による死亡例
   非ステロイド性抗炎症薬の副作用は外用剤でも注意が必要?
 Q27 ステロイド外用剤による全身性の副作用
   ステロイドは1日に何gまでなら副作用が少ないと考えられるの?
 Q28 妊娠中のステロイド外用剤の使用
   妊娠3ヵ月の妊婦にステロイド軟膏が処方されているけど大丈夫?
 
第3章 相互作用・副作用・禁忌/検査
 Q29 皮膚外用剤の禁忌
   薬剤別の使用禁忌を教えてください!
 Q30 光線過敏症の原因薬剤を投与する際の指導
   光線過敏症発現の可能性がある外用剤はどう説明する?
 Q31 光線過敏症を引き起こしやすい薬剤
   光線過敏症を引き起こしやすい薬剤の特徴はなんですか?
 Q32 皮膚外用剤の相互作用
   皮膚外用剤にも相互作用があるの?
 Q33 ラテックスアレルギーとラテックスフルーツアレルギー
   ①ラテックスアレルギーの人はパウダーフリーの手袋がいいの?
   ②ラテックスフルーツアレルギーの原因は?
 Q34 パッチテスト
   パッチテスト用の軟膏はなにがいいの?作り方は?
 Q35 スクラッチテスト,プリックテスト
   どのようにアレルギーの陽性と陰性を判断するの?
 
第4章 外用薬の吸収と生物学的同等性
 Q36 皮膚外用剤の吸収と溶解度
   主薬の濃度が2倍なら,吸収量も2倍?
 Q37 皮膚外用剤の吸収①
   踵と頬は薬剤の吸収量が違うの?
 Q38 皮膚外用剤の吸収②
   風呂上がりに湿布剤を貼るのはなぜ?
 Q39 皮膚外用剤の吸収に影響を与える因子
   同じような湿疹なら,おばあちゃんと同じ軟膏でもいいの?
 Q40 皮膚外用剤の吸収と疾患の関
   角層の状態は吸収にどの程度影響するの?
 Q41 皮膚の評価
   客観的な皮膚の評価はどうすればいいの?
 Q42 軟膏の塗り方と吸収
   単純塗布と単純塗擦はどのように違うの?
 Q43 外用剤の後発医薬品の同等性
   後発医薬品に切り替えて大丈夫?
 Q44 外用剤の後発医薬品
   外用剤の後発医薬品の生物学的同等性試験について教えてください
 Q45 生物学的同等性試験
   剤形変更に必要な試験は?
 
第5章 適応と使い方
 Q46 皮膚外用剤の指導
   皮膚外用剤の指導に関する実態は?
 Q47 軟膏の必要量
   軟膏の至適な塗布量はどのくらい?
 Q48 軟膏の塗り方
   軟膏には3つの塗り方がある!?
 Q49 皮膚外用剤を塗る順序
   塗る順序で作用に差はあるの?
 Q50 保湿剤塗布時期の迷信
   保湿剤は風呂上がりに塗るといいの?
 Q51 エモリエントとモイスチャライザー
   保湿剤は「エモリエント」と「モイスチャライザー」に分類されますが,違いを教えてください
 Q52 皮膚外用剤の保存
   軟膏壺に小分けした外用剤の保存方法は?
 Q53 ユベラ(R)軟膏剤の黄変
   黄色くなったユベラ(R)軟膏は使えないの?
 Q54 ステロイド外用剤の開発
   ステロイド外用剤の開発の経緯は?
 Q55 ステロイド外用剤のランク
   ステロイドのランクはどうなっているの?
 Q56 抗真菌外用剤の種類と適応
   みずむしに効果的な薬剤は?
 Q57 MRI検査で注意すべき貼付剤
   MRIの検査ではデュロテップ(R)MTパッチは剥がすべき?
 Q58 皮膚外用剤のセルフメディケーションの危険性
   皮膚外用剤でも副作用が高頻度で発現するの?
 Q59 OTC医薬品
   スイッチOTC医薬品を使うときの注意は?
 Q60 褥瘡の病期別の薬学的ケア
   黒色期,黄色期などの褥瘡の病期別に治療のポイントを教えてください
 Q61 褥瘡治療薬の使用上の注意
   褥瘡治療用の皮膚外用剤の使用上の注意について教えてください
 Q62 褥瘡における滲出液の評価
   褥瘡における滲出液の量はどのように判断するの?
 Q63 ドレッシング材と外用剤の使い分け
   ドレッシング材と外用剤の使い分けについて教えてください
 Q64 皮膚外用剤の適応
   滲出液が多い場合,基剤はどれにすればいいの?
 Q65 皮膚外用剤の混合の現状
   なぜ軟膏剤を混合するの?
 Q66 ステロイド外用剤の混合例
   ステロイド外用剤と他剤の混合で推奨される組み合わせを教えてください
 Q67 皮膚外用剤混合の原則
   軟膏とゲルはきちんと混合されるの?
 Q68 ステロイド外用剤の希釈
   ステロイド外用剤をワセリンで薄めると効果はどうなるの?
 Q69 皮膚外用剤混合後の含量
   ステロイドは酸性,アルカリ性,どちらが安定?
 Q70 皮膚外用剤混合後の皮膚透過性
   ステロイド濃度を半分に希釈すれば,透過率も半分になるの?
 Q71 保湿剤:混合の保湿効果への影響
   保湿剤とステロイド外用剤を混合すると,保湿効果への影響はどうなる?
 
第6章 その他
 Q72 皮膚にまつわる難読漢字
   癰???疣贅?
 Q73 皮膚を乾燥させる内服薬に注意
   皮膚を乾燥させる薬にはどのようなものがありますか?
 Q74 スキンケア
   患者さんへの「スキンケア」についてのアドバイスのポイントは?
 Q75 皮膚外用剤の細菌汚染
   軟膏でも細菌は増えてしまうの?
 Q76 ショートコンタクト療法など
   外用剤の塗布時間と効果の関係は?
 Q77 先発医薬品から後発医薬品への切り替え
   外用剤を先発医薬品から後発医薬品に切り替える場合,注意することはなんですか?
 
 
COLUMN
 ・水溶性基剤の特徴
 ・軟膏基剤の滅菌方法
 ・軟膏の誤飲,その対応は?
 ・温度と反応速度の関係
 ・ホウ酸亜鉛華軟膏はなぜなくなった?
 ・ステロイド軟膏と界面活性剤
 ・加熱式タバコ・電子タバコのプロピレングリコールに注意
 ・軟膏でも防腐剤を含む製品に注意
 ・カラミンローション
 ・冷感湿布と温感湿布の違いは?
 ・光線過敏症
 ・スクワレンとスクワランの違い
 ・ステロイド外用剤の経皮吸収
 ・経皮吸収と分子量の関係
 ・メントールが有効成分になることも?!
 ・皮膚外用剤の服薬指導の現状
 ・皮膚外用剤の被覆効果
 ・褥瘡に使用する外用剤の塗布回数
 ・自転公転型混合機
 ・混合による外用剤の透過への影響:サリチル酸ワセリンの場合
 ・皮膚外用剤の混合における先発医薬品から後発医薬品への切り替えの注意点
 ・ボチシートの有用性
 ・注意すべき皮膚外用剤の服薬指導
 ・保湿効果のある入浴剤の勧め
 ・次亜塩素酸ナトリウムによる消毒に注意
 ・ハンドクリームで血糖値が変化する?