遺伝医学・ゲノム医学 はじめに読む本**MEDSi/渡邉 淳/978-4-8157-3111-3/9784815731113**

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2,970円(税込み)
編著
渡邉 淳(金沢大学附属病院 遺伝診療部 / 遺伝医療支援センター)
出版社
メディカルサイエンスインターナショナル
分野
 
遺伝学・遺伝子工学

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書籍版 販売期間
2024/08/01~
JANコード
9784815731113
商品コード
9784815731113
発行 2024年8月
判型:A5判 224頁
ISBN 978-4-8157-3111-3

2024-08-02
【正誤表】
下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

p.12 右傍注6行目
【誤】小児慢性特定疾病情報センターのURL
【正】https://www.shouman.jp
(www.が欠落しておりました)

見開きで完結、これなら読める!

臨床の幅広い分野で「遺伝子」を扱う場面が増え、治療可能な遺伝性疾患も増えてきているが、苦手意識がある・時間も作れない、という初学者にとって遺伝医学・ゲノム医学の全体像を知る「きっかけ」となる書。取り上げるテーマは全90、それぞれ見開き2ページで完結し、左頁に本文、右頁に図表を配置。コンパクトなボリュームで通読しやすく、知りたい項目から気軽に読み進めることもできる。遺伝学の解説に力点を置きすぎることなく、実際の臨床場面での関心が高い、遺伝性疾患、検査、遺伝医療・ゲノム医療、医療制度についての記述が充実。

【目 次】
第1章 遺伝子・ゲノムの変化で起こる病気─遺伝性疾患
 1 遺伝性疾患① 遺伝性疾患とは? 
 2 遺伝性疾患② ライフステージと遺伝性疾患 
 3 遺伝性疾患③ 出生前─流産,不育症 
 4 遺伝性疾患④ 先天性疾患 
 5 遺伝性疾患⑤ 小児期から成人期 
 6 遺伝性疾患⑥ 難病 
 7 染色体疾患① 染色体量(コピー数) 
 8 染色体疾患② 数的異常 
 9 染色体疾患③ 数的異常の発生メカニズム 
 10 染色体疾患④ 構造異常─均衡型と不均衡型 
 11 染色体疾患⑤ 転座 
 12 染色体疾患⑥ 構造異常の子への影響 
 13 表現型 
 14 モザイクとキメラ 
 15 遺伝型と接合性─ホモ・へテロ,シス・トランス 
 16 メンデルの法則① 顕性の法則 
 17 メンデルの法則② 分離の法則と独立の法則 
 18 単一遺伝子疾患① 遺伝形式 
 19 単一遺伝子疾患② へテロ接合体─保因者・未発症者 
 20 単一遺伝子疾患③ 検討する際に考慮されること 
 21 単一遺伝子疾患④ 常染色体顕性遺伝 
 22 単一遺伝子疾患⑤ 浸透率・新生変異 
 23 単一遺伝子疾患⑥ 表現促進 
 24 単一遺伝子疾患⑦ 常染色体潜性遺伝 
 25 単一遺伝子疾患⑧ 片親性ダイソミー 
 26 単一遺伝子疾患⑨ 性染色体が関わる遺伝様式─ X 連鎖遺伝,Y 連鎖遺伝
 27 単一遺伝子疾患⑩ X 連鎖潜性遺伝 
 28 がん① がんと遺伝子 
 29 がん② それぞれのがん関連遺伝子 
 30 がん③ 遺伝性腫瘍(1) 
 31 がん④ 遺伝性腫瘍(2) 
 32 ミトコンドリア① ミトコンドリア病
 33 ミトコンドリア② ミトコンドリア遺伝病 
 34 エピジェネティクス① エピジェネティクスとは? 
 35 エピジェネティクス② インプリンティング疾患 
 36 多因子疾患 
 
第2章 遺伝子・ゲノムを用いて解析(検査)する─遺伝子関連検査・染色体検査
 37 遺伝子関連検査・染色体検査① 検査の種類 
 38 遺伝子関連検査・染色体検査② 医療における位置づけ,保険適用の拡大 
 39 遺伝子関連検査・染色体検査③ 妥当性と有用性 
 40 検査の能力① 感度・特異度 
 41 検査の能力② 適中率 
 42 ゲノムの変化が起こる時期─生殖細胞系列と体細胞 
 43 個人遺伝情報の扱い 
 44 遺伝子関連検査の手法① 塩基配列決定 
 45 遺伝子関連検査の手法② 次世代シークエンサー(NGS) 
 46 染色体検査の手法① 分染法 
 47 染色体検査の手法② FISH とマイクロアレイ染色体検査 
 48 バリアント① ゲノムの変化とバリアント 
 49 バリアント② タンパク質への影響 
 50 バリアント③ 疾患との関わり 
 51 バリアント④ アレル頻度とVAF 
 52 ハーディ・ワインベルグの法則 
 53 DNA 損傷・修復 
 54 遺伝学的検査と体細胞遺伝子検査 
 55 遺伝学的検査① 確定診断 
 56 遺伝学的検査② 非発症保因者診断 
 57 遺伝学的検査③ 発症前診断 
 58 遺伝学的検査④ 出生前診断 
 59 遺伝学的検査⑤ 着床前診断 
 60 遺伝学的検査⑥ 疾患感受性検査 
 61 体細胞遺伝子検査─単一遺伝子の検査から網羅的解析へ 
 62 消費者直結型(DTC)遺伝子検査 

第3章 遺伝子・ゲノムを医療に活用する─遺伝医療・ゲノム医療
 63 遺伝医療・ゲノム医療の歴史─研究から医療へ 
 64 遺伝カウンセリング 
 65 臨床遺伝専門職 
 66 日本医学会「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」2022
 67 遺伝性疾患の支援─医療費支援制度,社会福祉制度 
 68 患者・家族会,患者支援団体 
 69 遺伝性疾患の治療① 概論 
 70 遺伝性疾患の治療② 遺伝子治療 
 71 遺伝性疾患の治療③ タンパク質補充療法 
 72 遺伝性疾患の治療④ 新生児マススクリーニング 
 73 遺伝性疾患の治療⑤ 分子標的薬 
 74 遺伝性疾患の治療⑥ 治療効果の個人差─薬理遺伝学 
 75 遺伝性の評価① 血縁者の関係─近親度 
 76 遺伝性の評価② 家族歴,家系図 
 77 遺伝性の評価③ 再発率(リスク) 
 78 心理的影響 
 79 ELSI(倫理的・法的・社会的課題) 
 80 遺伝差別 
 81 ヒトの遺伝リテラシーと教育 
 付録 読み解くための知識─遺伝子,染色体,ゲノム,細胞
 82 ゲノム① ゲノムとDNA 
 83 ゲノム② 染色体 
 84 ゲノム③ 染色体の構造と分類 
 85 細胞分裂① 体細胞分裂と減数分裂 
 86 細胞分裂② 体細胞分裂 
 87 細胞分裂③ 減数分裂,組換え 
 88 遺伝子の発現① セントラルドグマ 
 89 遺伝子の発現② タンパク質 
 90 遺伝子の発現③ 遺伝暗号─塩基配列とアミノ酸の対応関係 
 日本医学会「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」2022 全文 
 ゲノム医療法 条文