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  • 医師のための処方に役立つ薬理学**羊土社/笹栗 俊之/978-4-7581-2417-1/9784758124171**

医師のための処方に役立つ薬理学**羊土社/笹栗 俊之/978-4-7581-2417-1/9784758124171**

販売価格
4,400円(税込み)
診療が変わる!薬の考え方と使い方
編著
笹栗 俊之
出版社
羊土社
分野
 
薬学

数量

特集
新刊
販売期間
2024/08/27~
商品コード
9784758124171
発行 2024年8月
判型:A5判 414頁
ISBN 978-4-7581-2417-1

「薬理学」は診療にもっと使える!薬物相互作用・モニタリング・副作用などの「処方・診療に役立つ知識」をポイントで押さえ,より自信を持って,安全な薬物治療ができる!処方に携わる全医師におすすめの内容です.

【目 次】
プロローグ~なぜ医師に薬理が必要なのか~
   
本書で学べること
   
第1章 薬物治療とは
  1.薬とは何か
   薬を定義すると/薬はなぜ「くすり」というのか/薬と毒はどう違うのか/薬と食品はどう違うのか
  2.薬の多様性
   生薬/低分子医薬品/低分子医薬品の大半は自然界出身/高分子医薬品/薬らしくない薬
  3.病気は薬で治せるか
   予防・診断・治療のすべてに薬が用いられる/治療薬で病気は治るのか/標的分子による戦略の違い
  4.薬の名前
   ◯◯薬と◯◯剤の違いは?/薬には複数の呼び方がある/名前の混乱が医療過誤を引き起こす
   
第2章 薬史5千年
  1.古代から中世~生薬をもとめて~
   薬物治療の夜明け/医学・薬学の“父”/古代から中世へ
  2.ルネサンスから近世~迷信からの脱却~
   医学のルネサンス/近世へつづく医学・薬学の革命
  3.近代~薬は純物質に~
   植物アルカロイドの発見/19世紀の医学革命
  4.近現代~化学療法の時代~
   薬の合成がはじまる/化学療法薬の登場/生体高分子の薬としての利用/抗生物質の発見
  5.現代~セレンディピティとの惜別~
   薬は発見するものから発明するものへ
   
第3章 薬はなぜ効くのか
  1.薬理作用とは
   薬が体に働きかけるプロセス/薬は結合してはじめて作用を表す/構造-活性相関
  2.薬のターゲット
   いろいろな標的分子/標的分子と刺激-応答システム/何が標的になりやすいか/①内因性リガンドと②受容体/③酵素/④イオンチャネル・トランスポーター/⑤細胞内情報伝達因子と⑥転写因子/⑦遺伝子
  3.薬理作用の様式
   濃度と効果の関係/効力と最大効果/作動薬と逆作動薬/拮抗薬/余剰受容体
  4.薬物感受性
   薬物感受性の変化/脱感作/過感受性
   
第4章 薬のたどる道
  1.PKとPD
   薬理の“セントラルドグマ” /血中薬物濃度に関するパラメーター/薬はADMEで処理される/薬物動態の基本パラメーター
  2.薬の吸収~そもそも体内にどれだけ入るのか~
   吸収にかかわる投与経路と剤形/全身投与/局所投与
  3.薬の体内分布~はたして作用部位まで辿り着けるのか~
   薬の分布とは/薬はどのように細胞膜を通過するか/血漿蛋白質との結合/組織での結合と蓄積/分布の制御機構/分布容積/分布容積の変動
  4.薬の代謝~化学修飾され、水溶性になる~
   代謝とは/第I相反応/第II相反応
  5.薬の排泄~出ていくが、たまに戻ってくることも~
   薬の排泄とは/尿中排泄/胆汁中と糞中排泄/クリアランス/肝クリアランスと腎クリアランス/消失速度定数と消失半減期
  6.薬の投与計画
   医師が決めなければならないこと/①定常状態の血中濃度を治療域に収める/②必要なら負荷投与、その後は維持投与/③変動があれば、都度修正
   
第5章 くすりはリスク~有害反応を知る~
  1.薬による健康被害
   用語の違いを理解しよう/有害反応の重さ/有害反応の分類
  2.これを見たら薬を疑え
   有害反応は死因第5位!?/知っておくべき有害反応/漢方薬の有害反応
  3.被害を最小化するために
   有害反応の予防・診断・治療/副作用被害救済制度
   
第6章 多剤併用の薬理
  1.薬と薬の干渉
   薬物相互作用とは/薬物相互作用の分類
  2.薬物動態への干渉
   薬物動態学的相互作用とは/吸収過程の相互作用/分布過程の相互作用/代謝過程の相互作用/排泄過程の相互作用
  3.薬理作用への干渉
   薬力学的相互作用/相互作用の利用/好ましくない相互作用
  4.ポリファーマシー
   ポリファーマシーよりポリフォニーを/有害な相互作用を避けるには/配合剤の功罪
   
第7章 薬物治療のカスタム化
  1.遺伝子の変異と多型
   薬効と有害反応の個人差はなぜ生まれるのか/薬理遺伝学/遺伝子による薬物動態の違い/遺伝子による薬理作用の違い/がん細胞の変異
  2.感染症と薬
   薬剤耐性とは/細菌の薬剤感受性/薬剤耐性の獲得/薬剤耐性の機序/抗菌薬の適正使用
  3.小児と薬
   子どもは小さな大人ではない/成人とは違う小児の薬物動態/小児の薬用量/注意するべき有害反応/適応外使用という問題
  4.高齢者と薬
   超高齢社会と薬物治療/加齢による薬物動態の変化/薬理作用の変化/高齢者の薬物治療:7つのポイント
  5.妊娠と薬
   女性と薬/妊娠による薬物動態の変化/胎内曝露の影響/薬物治療の原則/妊娠中よくみる病気への対応/男性の避妊が必要な薬/授乳と薬物
  6.肝障害と腎障害
   臓器障害と薬/肝障害時の薬物治療/腎障害時の薬物治療
  7.薬物治療のモニタリング
   処方後の経過観察/経過観察の方法/血中濃度の測定
   
第8章 間違いだらけのクスリ選び
  1.EBMとNBM
   薬物治療とEBM/EBMの2つの方向性/EBMの実践/医療におけるナラティブの役割/ディオバン事件
  2.良い薬を選ぶには
   良い薬とは何か/パーソナルドラッグ
  3.薬物治療のインフォームド=コンセント
   「ムンテラ」/薬物治療におけるインフォームド=コンセントの役割/コンプライアンスとアドヒアランス、コンコーダンス
  4.処方箋を正しく書くために
   処方箋とは?/処方箋に記載する事項/いろいろな処方例
  5.処方医の十戒
   こんな医師になってはならない
   
エピローグ
   
薬の殿堂
  1.ニトログリセリン
  2.アドレナリン
  3.アセトアミノフェン
  4.ワルファリン
  5.メトホルミン
  6.ジアゼパム
  7.バルプロ酸
  8.カプトプリル