診療放射線技師イエローノート 臨床編 5th edition**メジカルビュー社/福士 政広/978-4-7583-2255-3/9784758322553**
発行 2024年9月
判型:B5判 672頁
ISBN 978-4-7583-2255-3
長年愛され続ける国試対策本の王道!
書き込んで完成させる,愛着の湧く1冊
「学生さんが各自の学習に合わせて「+α」の知識を書き込み,独自の講義ノートを作成できる」という基本コンセプトで,日々の学習を積み重ねながら自ずと国家試験に十分対応できる知識が身に付く書籍。本書『イエロー・ノート]は診療放射線技師(RT)養成校の学生が共通して学ぶ「臨床分野」を網羅し,各項目ごとに平易にかつポイントのみを記述し,図表を多用している。
改訂にあたっては,①新カリキュラムおよび令和7年版国家試験出題基準に準拠し,②タスク・シフト/シェア関連項目を反映(主に医療安全管理学の項目の新設),③旧出題基準の内容で新基準からは削除された項目を削除。
講義用のサブテキストから,学内試験,国試まで対応するRT養成校学生必携の一冊として,『ブルー・ノート』とセットで活用できる,国試対策の強い味方!
【目 次】
1.診療放射線技術学
1 X線管の構造と機能
2 X線管の焦点と強度分布
3 X線管の管電圧-管電流(v-i)特性
4 X線管の許容負荷
5 2ピーク形(単相全波整流)装置の構成
6 2ピーク形装置の各部の特徴・特性
7 2ピーク形装置の計算,自己整流装置
8 3相装置
9 コンデンサ式装置
10 インバータ式装置の概要
11 インバータ式装置の特性
12 自動露出機構
13 イメージインテンシファイア(I.I.)
14 X線TV装置,画像表示モニタ
15 DF,DSA,DR装置とデジタルX線画像
16 CR装置,フラットパネルディテクタ
17 増感紙,蛍光板,その他の蛍光体,カセッテ
18 散乱線除去グリッド
19 X線撮影システム(乳房,骨密度測定,断層,拡大)
20 X線撮影システム(歯科用,集団検診用,可搬形)
21 循環器用X線装置,関連機器
22 X線CTの構造,線量評価
23 ヘリカルX線CT,マルチスライスCT
24 X線CTの画像再構成と性能評価
25 MRIの構成と検査室
26 MRIの撮像原理
27 MRIの特徴と性能評価
28 超音波画像診断装置
29 無散瞳眼底写真撮影装置(眼底カメラ)
30 用語の定義,X線装置の分類・形式・形名
31 X線発生装置のJIS,X線装置の安全管理
32 画像の成立
33 撮影体位
34 被ばく線量の低減と防護
35 X線撮影
1)頭部
2)脊柱
3)胸部
4)腹部
5)胸郭
6)骨盤
7)上肢
8)下肢
9)乳房・軟部組織
10)口腔・顎顔面
11)トモシンセシス・拡大撮影
36 X線造影剤
37 血管造影
38 上部消化管造影・注腸造影
39 泌尿器造影・子宮卵管造影
40 胆道形造影・その他の造影検査
41 IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)
42 X線CT検査
43 骨塩定量検査
44 磁気共鳴画像(MRI)診断装置
45 磁気共鳴画像(MRI)検査
46 超音波診断装置
47 超音波検査
48 無散瞳眼底カメラ
49 診療放射線技師の役割と義務
2.核医学検査技術学
1 放射性医薬品
1)シングルフォトン放射性医薬品
2)ジェネレータ
3)放射性医薬品の標識法
4)放射性医薬品の品質管理
5)ポジトロン放射性薬剤
6)ポジトロン薬剤(18FDG,15O,C15O,C15O2)の品質管理
7)放射性医薬品の組織・臓器への集積機序
8)放射性医薬品の副作用
9)核医学画像のアーチファクト
2 核医学検査装置
1)ガンマカメラ
2)コリメータの種類と性能
3)Nal(TI)シンチレータ
4)光電子増倍管
5)位置計算回路
6)エネルギー選別機構
7)各種補正機構
8)付属機器
9)性能評価
10)SPECT装置
11)SPECT装置のデータ収集法
12)SPECT装置の画像再構成法
13)SPECT装置の散乱線補正法,吸収補正法,分解能補正法
14)SPECT装置の性能試験
15)SPECT品質管理
16)PET装置
17)PET装置の原理とデータ収集法
18)PET装置のデータ補正と画像再構成法
19)PET装置の性能試験
20)試料計測装置
21)その他の測定装置
3 各機能検査
1)機能検査の原理
2)各種機能検査
4 臨床核医学検査
1)脳神経系
2)内分泌系
3)呼吸器系
4)循環器系
5)消化器系
6)泌尿生殖器系
7)血液・造血器・リンパ系
8)骨・関節系
9)腫瘍・炎症系
5 その他
1)核医学検査の順位
2)前処置および負荷薬剤
3)シンチグラム
4)主な核医学検査と放射性医薬品の投与量
5)放射性医薬品の投与方法
6)核医学検査の重要な基準値
6 RI内用療法
3.放射線治療技術学
1 がん治療学総論
1)腫瘍の病理と病期
2)がん治療指針の基本
3)がんの予後因子
2 放射線治療機器
1)外部放射線治療装置
2)高精度放射線治療装置
3)粒子線治療装置
4)密封小線源治療装置
5)治療計画用装置
6)各種補助器具
7)品質保証・品質管理
3 吸収線量の評価
1)外部X 線,γ線の線量計算
4 照射術式
1)X線,γ線
2)固定照射
3)運動照射
4)全身照射法
5)重粒子線
6)放射性核種
5 臨床放射線治療学
1)正常組織と腫瘍の放射線感受性
2)放射線治療の目的
3)他の治療法との併用
4)放射線治療計画
5)時間的線量配分
6)疾患分類別の放射線治療
7)有害事象(有害反応・障害)
8)記録,評価
4.医療画像情報学
1 情報の表現
2 論理回路
3 コンピュータと情報処理の基礎
1)センシトメトリ
4 画像形成
1)画素,画像データ量
2)画像の標本化・量子化
3)空間周波数とフーリエ変換
4)画像伝送
5)人工知能
5 画像処理
1)周波数処理
2)データ圧縮
3)画像間演算
4)三次元表示
5)コンピュータ支援診断・検出
6)人工知能
6 画像評価
1)画像の形成
2)散乱線と画質
3)撮影条件と画質
4)入出力特性
5)画像のコントラスト
6)解像特性
7)雑音特性
8)画像の視覚評価
9)信号検出理論
10)ROC
11)画像のSNR,DQE,NEQ
7 医療情報
1)医療情報と規格
2)医療情報システム
3)医療情報システムの安全・品質管理
5.放射線安全管理学
1 診療放射線技師法
2 医療法施行規則
3 放射性同位元素等の規則に関する法律
4 電離放射線障害防止規則
5 放射線防護体系
6 放射線防護に用いられる諸量
7 放射線被ばくの種類と防護
8 放射線被ばくの形態と防護
9 外部被ばく測定
10 内部被ばく測定
11 施設・環境測定
12 放射線取扱施設の管理
13 装置の管理
14 線源の管理
15 表面汚染管理
16 放射性廃棄物
17 放射線事故
6.医療安全管理学
1 医療安全の基礎知識
2 医療事故と医療過誤
3 ヒューマンエラーの発生要因
4 医療事故のメカニズムとその防止対策
5 事故が発生しやすい環境
6 特殊性を緩和した防止対策
7 インシデント・アクシデントを活かした対策
8 医療事故後の対応
9 今後の医療安全にかかわる取り組み
10 救急医療・救命措置
11 診療の補助行為に関する安全管理
12 造影剤を使用した検査やRI検査のために静脈路を確保する行為,RI検査医薬品の投与が終了した後に抜針および止血を行う行為
13 動脈路に造影剤注入装置を接続する行為(動脈路確保のためのものを除く)
14 上部消化管検査のために挿入した鼻腔カテーテルから造影剤を注入する行為,当該造影剤の投与が終了した後に鼻腔カテーテルを抜去する行為
15 下部消化管検査(CTコロノグラフィ検査を含む)のため,注入した造影剤及び空気を吸引する行為