ナイチンゲール「看護覚え書き」入門**医学書院/平尾 真智子/978-4-260-04970-2/9784260049702**

販売価格
1,760円(税込み)
編著
平尾 真智子
出版社
医学書院
分野
 
看護学一般

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特集
新刊
販売期間
2024/09/13~
商品コード
9784260049702
発行 2024年9月
判型:A5判 136頁
ISBN 978-4-260-04970-2

「看護とは何か」──ナイチンゲールの言葉はいつの時代も色褪せない

ナイチンゲールの『看護覚え書き』は、看護を学ぶにあたり、1度は読んでほしい書籍です。しかし、いきなりその翻訳のすべてを読み通すのは、簡単なことではないかもしれません。本書は、特に重要なナイチンゲールの言葉を引用し、ナイチンゲール研究者の著者による解説により、『看護覚え書き』のエッセンスを理解することができます。ナイチンゲールの言葉から、現代にも通じる看護の基盤を学ぶことができます。

【目 次】
はじめに

第1部 ナイチンゲールと『看護覚え書き』──『看護覚え書き』を読み始める前に
 第1章 ナイチンゲールはこんな人
   1 ナイチンゲールの生きた時代と人物像
   2 ナイチンゲールの功績
   3 ナイチンゲールの看護理論──看護学を学ぶ学生のために
   4 ナイチンゲールと看護の訓練──臨床実習で学ぶ学生のために
   5 ナイチンゲールと看護研究──卒業研究を始める学生のために
 第2章 ナイチンゲール『看護覚え書き』のひみつ
   1 ナイチンゲールの『看護覚え書き』の執筆と出版
   2 『看護覚え書き』の種類について
   3 『看護覚え書き』の各版の特徴と内容
   4 『看護覚え書き』の日本への紹介

第2部 読んでみよう! 『看護覚え書き』(1859)のエッセンス
 まえがき
   1 看護を考えるためのヒントを書いた
   2 みずから学んでほしい
 序章 看護覚え書き 本当の看護とそうでない看護
   1 病気を回復させる自然治癒力がある
   2 自然治癒力を高める外的条件を整える
   3 健康の法則と看護の法則は同じである
   4 看護はアートである
 第1章 換気と加温
   1 「看護の第一の原則は,屋内の空気を屋外の空気と同じように清浄に保つこと」
   2 ナイチンゲールが第1章で「換気」について記述したことの意味
   3 「保温に細心の注意をはらわなければならない」
   4 患者のためを第一に考えている人たち
 第2章 家屋の健康
   1 家屋の健康について
   2 病気と家屋について
   3 『看護覚え書き』と「神の法則」について
 第3章 ちょっとした管理
   1 看護における「管理」の重要性
   2 責任をもつこと
   3 ナイチンゲールの他の著作と管理
   4 「管理」の概念の発展と近代看護としての特徴
 第4章 物音
   1 患者にとって害になる音と有益な音
   2 看護師や見舞客の不適切な言動の患者への影響
   3 ナイチンゲールが主張していることの意味
   4 コミュニケーションのとり方について
 第5章 変化のあること
   1 単調な生活に意識的に「変化」をあたえることで回復を促す看護
   2 身体が精神に及ぼす影響は知られていない
 第6章 食事
   1 ナイチンゲールの食事に関する援助の前提
   2 ナイチンゲールの食事援助に関する方針
   3 食事の現代的意義
   4 ヒポクラテスの養生法と食事療法の系譜
 第7章 どんな食べ物を?
   1 ナイチンゲールと食品管理
   2 「病人食は化学ではなく観察が決めなければならない」
   3 食事の援助には細やかな観察と注意が必要
 第8章 ベッドと寝具
   1 ナイチンゲールのベッドと寝具に関する考え
   2 ナイチンゲールの「ベッドと寝具」に関する考えの意味するところ
   3 排泄物の取り扱いについて
   4 病室を快適に整えることは看護師の責務である
 第9章 光
   1 ナイチンゲールの日光の捉え方
   2 日光とミアズマ
   3 適度な日光の効果
 第10章 部屋と壁の清潔
   1 看護という仕事の大部分は,清潔に保つことから成り立っている
   2 部屋のほこりと壁の清潔の意義
   3 病人にとっての苦痛と体位・姿勢・移動への援助
 第11章 身体の清潔
   1 身体の清潔は換気と同じくらい必要である
   2 看護師と手の清潔
   3 皮膚の清潔の意義
 第12章 希望や助言を気楽に言う
   1 ナイチンゲールの病人の見舞客の言動に関する考え
   2 医療史における病人のこころへの援助
   3 病人のこころへの援助の現代的意義
 第13章 病人の観察
   1 ナイチンゲールの「病人の観察」に関する主張
   2 「病人の観察」の現代的意義──観察と看護過程
   3 科学的知識と看護
   4 信頼と守秘義務──看護倫理
 結論
   1 ナイチンゲールが「結論」で述べていること
   2 ナイチンゲールが「結論」で述べていることの意味
   3 19世紀と看護学の専門分化

あとがき

Column
 1 ナイチンゲールと統計学
 2 アンガス・スミス博士の空気検査計
 3 ダーウィンの時代の科学と宗教
 4 ナイチンゲールの時代の家政書
 5 音楽とリラクゼーション
 6 単調な生活を変える笑いの効能
 7 光の不足
 8 感染予防と環境整備
 9 ナイチンゲールとアニマルセラピー(動物療法)
 10 ナイチンゲールによるバイタルサインの観察──脈拍の測定