根拠と事故防止からみた 老年看護技術 第4版**医学書院/亀井 智子/978-4-260-05692-2/9784260056922**
発行 2024年10月
判型:A5判 648頁
ISBN 978-4-260-05692-2
数多くの写真・イラスト・動画・付録で老年看護技術がわかる、みえる!
豊富な写真・イラスト・動画・付録で老年看護技術の手順を詳しく解説。高齢者のケアでは、高齢者の社会的背景や身体的・心理的特徴を的確にふまえたうえでの看護技術実践が求められる。本書は、全技術項目について(1)高齢者の特徴とアセスメント、(2)看護技術手順という構成で解説。手順には「根拠」「コツ」「注意」「事故防止のポイント」「緊急時対応」を豊富に記載。高齢者の看護に役立つ1冊。
【目 次】
はじめに
本書の構成と使い方
動画の使い方
動画一覧
手順マップの使い方
手順マップ一覧
第1章 基本技術
1 コミュニケーション
①コミュニケーション向上への援助
アセスメント/コミュニケーション向上への援助
②高齢者とのコミュニケーションの工夫
2 入院時の情報収集
アセスメント/情報収集
3 入退院支援
アセスメント/入退院支援
4 意思決定支援
アセスメント/アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の流れ
5 感染防止
①標準予防策(スタンダードプリコーション)
標準予防策(スタンダードプリコーション)/衛生学的手洗い/
手袋の着脱/マスクの着脱/感染防護用具(PPE)の着脱
②感染経路別予防策
空気感染(飛沫核感染・塵埃感染)/
接触感染予防策:ノロウイルス感染症(感染性胃腸炎)/
接触感染予防策:疥癬/飛沫感染予防策:インフルエンザ
6 環境整備
①病床環境
アセスメント/病床環境整備
②住環境
アセスメント/住環境整備
7 サービス担当者会議
サービス計画の作成とサービス担当者会議
8 看取り,死後の処置
アセスメント,ケア・看取りのポイント/死後の処置
第2章 日常生活援助技術
1 食事
①栄養状態のアセスメント
栄養状態のアセスメント
②脱水予防
脱水予防のためのアセスメント/脱水予防
③食事介助(誤嚥・窒息予防)
摂食・嚥下状況のアセスメント/食事介助
④摂食・嚥下訓練
摂食・嚥下機能のアセスメント/間接(基礎)訓練
⑤経管栄養
経管栄養法の概要/経鼻経管栄養法/PEGによる胃瘻からの栄養剤投与
⑥口腔ケア
口腔のアセスメント/口腔清掃とブラッシング/義歯の清掃と装着
2 排泄
①排泄援助
アセスメント/排泄に伴うリスク予防/車椅子から便座への移乗/床上排泄
②失禁のケア
アセスメント/失禁の予防/骨盤底筋体操/膀胱訓練
③おむつ交換
おむつ使用のアセスメントと適切に使用するためのポイント/
おむつによるトラブル予防/おむつ交換/おむつを外すための援助
④導尿
アセスメント/導尿に伴うリスク予防/一時的カテーテル導尿法/
膀胱内留置カテーテル導尿法
⑤便秘
排便状態のアセスメント/便秘の予防,対処/摘便/
グリセリン浣腸(ディスポーザブル浣腸器による)/坐薬による排便
3 活動
①体位変換
アセスメント/体位変換時の注意事項/
仰臥位から右側臥位(左側麻痺の場合)/
仰臥位から端座位(右側麻痺の場合)
②廃用症候群の予防
アセスメント/廃用症候群の予防/他動的関節可動域訓練
③移動介助(車椅子)
車椅子利用のためのアセスメント/車椅子への移乗(部分介助の場合)
④歩行介助
アセスメント/歩行介助のポイント/杖・歩行器による歩行介助
⑤転倒予防
転倒の要因のアセスメント/転倒予防のポイント
⑥身体拘束をしないためのチームケア
アセスメント/身体拘束をしないためのチームケア
⑦レクリエーション(1)──回想法
アセスメント/回想法/ライフストーリー法,メモリーブック作成/
なつかしのお茶会(メモリーティー)
⑧レクリエーション(2)──音楽療法
アセスメント/音楽療法
⑨レクリエーション(3)──アクティビティケア
アセスメント/運動ゲーム:新聞紙玉入れ
4 休息・睡眠
①安静・休息
安静・休息に関するアセスメント/安静・休息の援助
②睡眠援助
睡眠障害のアセスメント/睡眠障害への援助
5 清潔・整容
①入浴介助
一般浴/機械浴
②陰部ケア
アセスメント/陰部洗浄
③足浴・フットケア
足部の観察/胼胝のある足のケア/足浴/フットマッサージ
④手浴・ハンドケア
アセスメント/手浴/ハンドケア
⑤全身清拭
⑥洗髪
⑦ひげ剃り・爪切り・耳垢除去
ひげ剃り/爪切り/耳垢除去
6 衣生活(更衣)
アセスメント/寝衣交換
第3章 身体ケア技術
1 バイタルサインの測定
血圧測定/脈拍測定/心音の聴診/呼吸音の聴診と呼吸数の測定/
経皮的動脈血酸素飽和度の測定
2 検査
①血液検査(静脈血採血)
②上部消化管内視鏡検査
③X線単純撮影
3 呼吸・循環管理
①吸引
呼吸音,痰の貯留状況のアセスメント/口腔内吸引/鼻腔内吸引/気管内吸引
②排痰
水分摂取,加湿,ネブライザーによる排痰の援助/
体位排痰法(体位ドレナージ)/ハフィング/用手的排痰法
③酸素吸入療法
呼吸状態・酸素化のアセスメント/低酸素血症,呼吸困難増悪の予防/
酸素吸入療法
④在宅酸素療法
導入のためのアセスメント/在宅酸素療法の導入
4 ストーマ管理
ストーマに関する押さえておくべき基本的知識/
ストーマ術前・術後のアセスメントとケアのポイント/ストーマトラブルの予防/
ストーマ装具の交換
5 皮膚管理
①スキンケア
スキンケアのためのアセスメント/スキン-テア(皮膚裂傷)の予防/
スキントラブルの予防/おむつ使用者へのスキンケア/
スキンケア(保湿のための軟膏塗布など)
②褥瘡ケア
褥瘡のアセスメント/褥瘡予防のケア/褥瘡ケア
6 与薬
①与薬事故防止
薬物療法の原則とアセスメント/服薬に関するアセスメント/
服薬指導と服薬アドヒアランス評価のポイント/与薬事故防止/
NOTE:ポリファーマシーの防止
②経口薬
経口与薬/経鼻栄養チューブ(胃チューブ)・胃瘻カテーテルからの与薬
③坐薬
坐薬の種類/坐薬投与(直腸内)
④外用薬・貼付剤
貼付剤・外用薬の分類と特徴/貼付剤の使用
⑤注射
事故防止のアセスメント/皮下注射/筋肉内注射/静脈内注射/
点滴静脈内注射
⑥吸入薬
吸入のアセスメント/吸入指導
⑦ネブライザー
ネブライザーによる吸入
⑧点眼薬
眼科における薬物療法/点眼における留意点/
点眼に関わる身体機能や認知機能,点眼補助具のアセスメント/点眼・点入
⑨点鼻薬
鼻腔の生理機能と点鼻薬の種類/点鼻
7 安楽
①疼痛緩和
疼痛が及ぼす影響に関するアセスメント/疼痛の予防・緩和
②ポジショニング
ポジショニングに関するアセスメント/ポジショニングのチェックポイント/
疼痛緩和のための安楽な体位のとり方/車椅子上での体圧分散
③罨法
罨法のためのアセスメント/罨法
④リラクセーション
リラクセーション法を選択する上でのアセスメント/
安楽(リラクセーション)につながる援助/リラクセーション
第4章 救急手技
1 窒息
窒息時のアセスメント/窒息の予防/窒息時の対応
2 転倒・転落,打撲,骨折
転倒・転落発生時のアセスメント/事故発生時の対応
3 せん妄
せん妄のアセスメント/せん妄の予防/せん妄発症時の対応
4 熱傷
熱傷のアセスメント/熱傷事故の予防/熱傷の応急処置/
重症熱傷のケアのポイント
5 心肺停止
急変時のアセスメント/入浴時の急変・事故の予防/
一次救命処置/経口気管挿管の介助