まるわかり!基礎物理 改訂3版**南山堂/鷹野 誠/978-4-525-05433-5/9784525054335**

販売価格
1,980円(税込み)
編著
鷹野 誠
出版社
南山堂
分野
リハビリテーション技術

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特集
新刊
販売期間
2025/03/15~
商品コード
9784525054335
発行 2025年3月
判型:AB判 143頁
ISBN 978-4-525-05433-5

【監 修】
鷹野 誠(久留米大学 名誉教授)

【著】
桑子 研(千葉大学教育学部附属中学校 理科教諭)

豊富なイラストとやさしい文章で必要な基礎力を身につける!

本書は医療従事者を目指す学生のための新しい教養書籍です.高校教科書の作成に携わっている高校教諭と「わかりやすい」と評判の大学教授が共同執筆しています.高校物理から重要な知識を厳選し,楽しいイラストと豊富な例によりやさしく解説.また,物理は医療と無縁に思われがちですが,医療機器や生体の特性を理解するのに重要です.改訂3版では遠心分離などの基礎知識となる回転運動を大幅加筆.高校履修範囲にイマイチ自信のない方は確認問題を解いて,ぜひマスターして下さい!

【目 次】
第1章 物理を理解するための道具とルール
 1 物理で使う数字・文字のルール
  物理量には単位が必要
  大きい数,小さい数の表し方
  累乗の計算
  測定値は正確な数字が大切
 2 物理で使う数学
  分数の計算
  サイン・コサインの復習
   章末問題

第2章 力学のキホン─物体の運動を数式で表す─
 1 速度が変わらない運動
  速さと速度の違い
  等速直線運動
  縦軸と横軸で表されるさまざまなグラフ
  平均の速さと瞬間の速さ
  速度の足し算はベクトルで
 2 途中で速度が変わる運動
  等加速度直線運動とは
  等加速度直線運動の公式
 3 物体の落下
  そっと手を離す自由落下
  上向きに投げる鉛直投げ上げ
  斜めに投げる斜方投射
  床でバウンドする物体の運動
   章末問題

第3章 物体の運動と力の関係─運動方程式と力のつり合いを理解する─
 1 力の表し方と力の式の使い方
  矢印を使って力を表そう
  運動方程式と力のつり合い
  作用・反作用の法則
 2 身のまわりにある力とその名前
  力の種類
  力を見つけるためのコツ
  斜面上での物体の運動(応用)
   章末問題

第4章 圧力のはたらきと物を回転させる力─身近な力を数式で表す─
 1 身のまわりの圧力とその影響
  圧力ってどんな力?
  からだが感じる気圧と水圧
  水のなかで軽くなるのはなぜ?
  圧力のいろいろな単位
 2 物を回転させる力とつり合いの状態
  力のモーメントは回転力
  偶力とは
  力のモーメントのつり合い
  大きさのある物体にはたらく力の合成
  重心とその見つけ方
   章末問題

第5章 エネルギーとその保存法則
 1 力の効果を動かした距離で測定しよう
  物理の「仕事」
  仕事に王道は無い「仕事の原理」
  仕事の速さを示す「仕事率」
 2 いろいろなエネルギー
  エネルギーは仕事をする能力
  運動する物体のもつエネルギー
  高い所にある物体のもつエネルギー
  弾性力 ─ばねのもつ位置エネルギー
 3 エネルギーの保存とその利用
  力学的エネルギーの保存
  いろいろなエネルギーの保存
   章末問題

第6章 運動量と視点の違いにより感じる力
 1 運動量 ─力の効果のもう一つの見方
  運動量と力積のポイントは時間
  全体の運動量は変化しない
  運動量の保存と力学的エネルギーの保存
 2 相対速度と慣性力で世界を見直してみよう
  相対速度とは
  静止した視点は存在するのか
  慣性力 ―加速したときに感じる見かけ上の力
 3 円運動と遠心力
  円運動に必要な力
  円運動とさまざまな物理量
  円運動と遠心力
   章末問題

第7章 気体分子の運動と熱エネルギー
 1 熱の基本的な性質
  原子や分子の小さな運動
  温度と熱の違いとは
  熱容量と比熱
  熱量保存の法則 ─与えた熱と受け取った熱の量は一致する
  熱膨張
 2 気体が周囲におよぼす力
  気体の法則 ―気体は膨らむ
  気体のようすを数式で表す
  気体の内部エネルギー
  熱エネルギーの力! ―熱力学第一法則
  熱力学第一法則の別の書き方
  一方通行! ―熱力学第二法則
   章末問題

第8章 波の性質とその表し方
 1 波の表し方と2種類の波
  波を作っている物の動きを見よう
  波を表す2つのグラフと波の式
  媒質の状態を位相で確認
  縦波と横波
 2 波ならではの現象
  さまざまな波の性質
  定常波 ─その場でゆらゆらする波
  波の干渉
   章末問題

第9章 波で理解する音と光の現象
 1 音の性質と音程の変化
  音波の媒質
  音波の伝わる速さ
  音波の高低と大きさ
  「うなり」は波の重ね合わせ
  救急車の音程とドップラー効果
 2 波としての光の性質
  光の色と波長の関係
  光の干渉
  屈折率とは「縮み率」
  光の反射
  光の屈折
  屈折しない全反射
 3 光の屈折とレンズの利用
  2種類のレンズ
  人間の目と凸レンズの実像
  虫めがねと凸レンズの虚像
  望遠鏡と凹レンズの虚像
  光の散乱
   章末問題

第10章 静電気の力とその表し方
 1 電気の力の表し方
  静電気力 ―止まっている電気の力
  電気の総量は変化しない
  静電気力の公式
  静電気力と電気空間の考え方
 2 電荷が受ける力とそのエネルギー
  電場と電位は+1Cが基準
  電位は「高さ」に相当する
  電場は電位の傾きのこと
   章末問題

第11章 オームの法則から理解する電気回路
 1 電流と電子の流れ
  電気を通す物質と自由電子
  電流の流れと電子の流れ
  電流の考え方
  電流の大きさとその単位
 2 オームの法則でわかる電気回路と電気代
  オームの法則
  電位による電流のイメージ
  抵抗で使うエネルギーのイメージ
  直列接続と並列接続
  電気料金と電力の関係
 3 電気回路の2つの素子「アース」と「コンデンサー」
  アースとは
  コンデンサーとは
   章末問題

第12章 電流と磁場の関係
 1 電流が作り出す磁場
  磁石のまわりの磁場
  電流が作る磁場
 2 電流は外部磁場から影響を受ける
  直線電流が磁場から受ける力
  右手で覚える磁場から受ける力の方向
  動いた電子が磁場から受ける力
  ローレンツ力とモーターの仕組み
   章末問題

第13章 家庭のコンセントに流れる交流電源の作り方とその利用
 1 磁石と電流
  磁場・磁力線・磁束密度の関係
  電磁誘導 ─コイルと磁石で電気を作る
  金属板に生じる誘導電流
  導線と電磁誘導
 2 交流の作り方とその利用
  発電と交流電源
  発電所の仕組み
  実効値 ―交流電力に用いられる値
  電流の変化を嫌うコイルの性質と自己誘導
  相互誘導で電圧を操作
  通信で使われる電磁波と交流の関係
   章末問題

第14章 原子の構造と半導体・放射線
 1 原子の構造とその表し方
 2 身のまわりにある半導体
  半導体ってどんなもの?
  n型半導体と電子
  p型半導体と正孔
  半導体の利用
 3 放射線の基本的な性質
  放射線の発生
  放射線のさまざまな単位
  放射性崩壊と半減期
  核分裂と連鎖反応
   章末問題

[ STEP UP ]
  国際単位
  指数関数と対数関数
  重力の原因「万有引力」
  円運動の向心加速度の大きさを導いてみよう
  圧力鍋のお話
  潜熱と注射や台風
  気体定数
  サーモグラフィーと仕事と熱と温度
  静電気と放電
  複雑な回路に便利なキルヒホッフの法則
  磁気力の公式
  非接触型ICカードの仕組み

[ 実験してみよう! ]
  大気圧の大きさを感じてみよう!
  自由落下における力学的エネルギー
  ビールの泡の崩壊と半減期

[ 応用編 ワンポイント物理講座 ]
  赤血球とフェムト
  TDM(治療薬物モニタリング)
  トレンドグラフと散布図
  パスカル
  ボディメカニクス
  遠心分離
  酸素ボンベ
  ハイアルチ
  滅菌装置「オートクレーブ」の原理
  デシベルって何?
  超音波診断で使われる「カラードップラー法」
  病室の照度は何ルクス?
  パルスオキシメーター
  人体の電気ショック
  細胞膜の電気的な性質とオームの法則
  電子1モルの電気量
  アイントホーフェン博士の心電計とフレミングの法則
  物理療法

 章末問題 解答