整形外科領域の離床・リハビリテーションQ&A 上肢・体幹編**三輪書店/瀧田 勇二/978-4-89590-853-5/9784895908535**
的確な病態評価から繰り出すアプローチの神髄シリーズⅠ
実際の臨床現場から出た!
発行 2025年6月
判型:B5判 164頁
ISBN 978-4-89590-853-5
著:瀧田 勇二
編集:曷川 元 / 飯田 祥
整形外科リハビリテーションにおける臨床の疑問を解決する、待望の1冊
評価のポイントから、疾患別の運動療法まで、Q&A形式でキュッとまとまっています。
整形外科一筋のエキスパートならではの鋭い視点を、豊富な写真・画像と共に徹底解説。
インターネットを調べれば分かるような教科書的な知識ではなく、臨床現場でそのまま使える“活きた”知識が身につきます。現場で悩むすべてのリハビリスタッフに贈る、究極の実践書、ついに登場です!
【目 次】
はじめに・目次
ChapterⅠ エキスパートが徹底解説! 臨床評価から繰り出す脊椎疾患リハビリ実践ガイド
①頚椎症性脊髄症
001 保存療法のリハで改善しない場合、どのくらいまで粘ってよい?
002 手術を検討するにあたり予後予測に重要な因子とは?
003 画像から予後を推測する時のポイントを教えてください
004 頚椎症性脊髄症の動作指導で、最も注意すべき動きはなに?
005 手指の巧緻動作能力低下にどのような評価を行っている?
006 画像と腱反射検査の結果から機能回復を予想することはできる?
007 痙性歩行の患者さんに筋力増強と歩容の改善どちらを優先すべき?
008 脊髄症の患部に直接徒手的なアプローチを加えてもよい?
009 瀧田先生は固定術後、患部周辺のアプローチは何を意識して行っている?
010 頚椎症性脊髄症の治療は手術が主でリハは重要ではない?
②頚髄症に由来する歩行障害
011 頚髄症によって生じる歩行障害はどのような問題がある?
012 痙性歩行の特徴と評価すべき問題点について教えてください。
013 痙性歩行は頚髄症に対する手術で改善する?
014 痙縮の患者さんに筋力トレーニングを行うことは避けるべき?
015 痙縮の患者さんの筋力トレは軽い負荷で行う必要がある?
016 頚髄症のリハにおいて筋力トレ以外に有用なアプローチは何?
017 失調性歩行の特徴と評価すべき問題点について教えてください。
018 頚髄症による感覚障害の重症度評価にお勧めのテストは?
019 失調性歩行の患者さんに効果的なリハビリは?
③頚椎後縦靭帯骨化症
020 頚椎後縦靭帯骨化症の患者さんで、症状が進行する人の特徴は?
021 どのくらい脊柱管前後径が狭窄すると症状が出現するの?
022 頚椎後縦靭帯骨化症で評価すべき髄節徴候と索路徴候とは何?
023 頚椎後縦靭帯骨化症のリハの目標はどこに設定する?
024 頚椎後縦靭帯骨化症の症状を進行させないために注意すべきことは?
④外傷性頚部症候群
025 外傷性頚部症候群(むちうち)は、どこに問題が生じるの?
026 むちうちのリハで中断すべき目安とは?
027 WAD階層モデルの靭帯損傷と椎間関節損傷の違いはどう見分ける?
028 外傷性頚部症候群の重症度別のリハはどのように展開すれば良い?
⑤頚椎の手術について
029 頚椎の手術方法はどのように術式を使い分けているの?
030 頚椎の術後に注意すべき合併症について術式別に教えてください。
031 頚椎術後のリハで評価すべきポイントは何?
032 固定術・除圧術など術式の違いによるリハの違いとは?
033 術後の筋力トレーニングでとくに重要な筋はどこ?
ChapterⅡ 身体の“要”である腰椎疾患を極める! 腰痛対策からADL指導まで網羅
①いわゆる腰痛症
034 いわゆる腰痛症って一体何を指すのですか?
035 重篤な疾患の可能性のある腰痛とは?
036 腰痛の再発防止にダイエットはなぜいけないの?
037 原因不明の腰痛の場合どこから評価すればよい?
038 過剰に運動している部位と運動できていない部位を観察するコツは?
039 過剰に動く部位と動かない部位それぞれに効果的なリハは?
040 腰痛の痛みは我慢しないといけないの?
041 腰痛の運動開始は早期か、痛み軽減後か?
②胸腰椎機能障害に対するリハビリテーション
042 胸腰椎機能障害は軽度?運動機能に問題は少ない?
043 胸腰椎機能障害のリハは支持性と運動性どちらを優先すべき?
044 胸腰椎機能障害は腹筋と背筋を鍛えればよい?
③脊椎椎体圧迫骨折
045 脊椎椎体圧迫骨折はどのくらいの頻度で起こるの?
046 若年者に起こる脊椎椎体圧迫骨折はどのような受傷機転が多い?
047 椎体圧潰のリスクは画像で予測することはできる?
048 脊椎圧迫骨折のリハの目標設定を行う上で必要な評価とは?
049 なかなか骨癒合が得られない患者さんはどのようなアプローチが良い?
050 椎体に偽関節が生じたときのリハやADL指導は何に注意すべき?
④腰椎椎間板ヘルニア
051 椎間板ヘルニアにはどのようなタイプがある?
052 自然退縮するヘルニアはどんな機序で退縮するの?
053 画像所見やヘルニアのタイプ以外に評価すべきことは?
054 椎間板ヘルニアに対してコルセットは有効ですか?
055 椎間板ヘルニアの症状を緩和するための安静肢位は?
056 椎間板ヘルニア術後リハは何日目から開始すべき?
057 椎間板ヘルニアに効果的なリハはどのような内容が良い?
⑤腰椎分離症
058 腰椎分離症の“分離”とはどのような状態?
059 腰椎分離症で痛み以外に評価すべきポイントは?
060 骨癒合を阻害しないリハの方法について教えてください。
⑥腰部脊柱管狭窄症
061 脊柱管狭窄症の患者さんで最も評価すべきポイントは何?
062 腰部脊柱管狭窄症で間欠跛行が改善しない時はどこにアプローチすべき?
⑦骨盤骨折
063 骨盤骨折のタイプと治療による注意点は?
064 前後圧迫型骨盤骨折後の運動療法で注意すべき動作は?
065 側方圧迫型骨盤骨折後の悪化を回避するために重要なことは?
066 垂直剪断型骨盤骨折後の荷重は医師の指示があれば進めて問題ない?
ChapterⅢ 肩関節疾患のリハビリ戦略 臨床現場で役立つ実践アプローチ
①鎖骨骨折
067 鎖骨骨折は鎖骨の真ん中を骨折しやすいというのは本当?
068 鎖骨骨折後のリハビリテーションでは、何に注意すべき?
069 Neer分類のType別に治療方針の違いを教えてください。
070 鎖骨骨折後のリハは骨折部のストレスに気をつければ大丈夫?
071 鎖骨骨折保存療法のROMエクササイズを進めるペースの目安は?
072 鎖骨骨折術後のリハを進めるペースの目安は?
②肩関節周囲炎
073 肩甲上腕リズムの乱れはどのように評価すればよいですか?
074 肩関節周囲炎で問題となる筋を見抜く評価のポイントは?
075 肩関節周囲炎で可動域が改善しない症例はどうすればいい?
076 肩関節周囲炎のリハは上腕骨と肩甲骨どちらから進めればよい?
③外傷性腱板損傷
077 外傷性腱板損傷と非外傷性腱板損傷はどちらが回復しやすい?
078 腱板断裂の重症度を触診で評価できる?
079 外傷性腱板損傷のリハで損傷した筋を代償するとは?
④退行性(非外傷性)腱板損傷
080 なぜ退行性腱板損傷は外傷性腱板損傷に比べて改善しにくいの?
081 退行性腱板損傷を起こしやすい筋はどこ?
082 レントゲンで退行性腱板損傷を評価できる?
083 腱板再建術後のリハで再断裂を予防するためのポイントは?
⑤人工肩関節置換術
084 人工肩関節置換術の術式の選択は腱板機能の有無で変わる?
085 解剖学型術後における腱板評価のポイントを教えてください。
086 解剖学型術後のリハで特にトレーニングすべき筋は?
087 逆置換型手術後の患者さんのリハで注意すべきことは何?
088 逆置換型術後の三角筋exはどのように進めればよい?
089 逆置換型術後における固定期間はどのくらい?
090 逆置換型手術後でも残存する腱板筋のexを行う必要はある?
⑥上腕骨近位部骨折
091 上腕骨近位部骨折に対する治療の選択はどのようにされる?
092 4part骨折に対する髄内釘固定術はどのくらいの固定期間が必要?
093 上腕骨近位部骨折のリハを進める上で評価すべきポイントは何?
094 上腕骨近位部骨折の評価ツールは何?
095 どのくらいのペースで肩関節挙上角度のアップを目指すべき?
096 上腕骨近位部骨折後のリハで有効だと思うアプローチは何?
⑦上腕骨骨幹部骨折
097 上腕骨骨幹部骨折の合併症で最も気をつけるべきものは何?
098 上腕骨の近位1/3の骨折で偽関節が起こりやすいのはなぜ?
099 上腕骨骨幹部骨折後に保存療法か手術療法か選択の目安は?
100 骨折のタイプや状態によって手術の選択はどう行われているの?
101 上腕骨骨幹部骨折の画像を見て注意!と思うポイントは?
102 保存療法のリハで避けるべきことは?
103 上腕骨骨幹部骨折術後の機能改善で特に重要なポイントは何?
104 髄内釘術後は腱板損傷が問題になるって本当?
ChapterⅣ 前腕・手の運動器疾患に挑む! 不安定性・神経障害を回避して攻めるアプローチ
①橈骨頭骨折
105 橈骨近位の骨折で受傷後に注意すべき機能障害は何?
106 肘関節周囲の骨折後に起こる合併症で特に警戒するべきは何?
107 肘関節周囲の骨折で不安定性が生じやすくなるのはなぜ?
108 不安定性Ⅱ期の関節包断裂はどのように評価すればよい?
109 橈骨頭骨折に脱臼がある場合のリハはどう進めるべき?
②橈骨遠位端骨折
110 橈骨遠位端骨折後に手術療法と保存療法を選択する目安は?
111 橈骨遠位端骨折後に特に注意すべき合併症は何?
112 橈骨遠位端骨折後のROMを改善するために有用な方法は何?
③手根管症候群
113 手根管症候群は手関節の使い過ぎ以外の原因で起こる?
114 手根管症候群の筋力の運動機能評価のポイントを教えてください?
115 phalenテストを実施するとき何に気を付ければいい?
116 鎮痛薬で治療しても良くならない場合はどうすればいい?
117 手根管症候群のMRIではどのような所見をみればよい?
118 手根管症候群による痺れや痛みをリハでやわらげることはできる?
④手指屈筋腱断裂
119 手指屈筋腱断裂は治療ができないって本当?
120 手指屈筋腱断裂腱縫合術後の癒着リスクは評価できる?
121 手指屈筋腱断裂術後のリハで再断裂をケアする方法とは?
ChapterⅤ エキスパートの実践を伝授! 術前リハと術後早期離床・リハビリテーションの進め方
①整形外科手術後と体位・肢位
122 整形外科術後の体位管理のポイントは何がある?
123 脊椎の手術後にはどのような体位が適切?
124 上肢の手術後にはどのような体位が適切?
125 下肢の手術後にはどのような体位が適切?
②整形外科手術後と離床
126 整形外科手術後の早期離床はなぜ重要なの?
127 医師の指示やクリニカルパスの通りに離床を進めていれば大丈夫?
128 座位・立位へと離床を進める際に最も注意するべきことは何?
③整形外科手術と静脈血栓塞栓症
129 静脈血栓塞栓症はどのような患者さんがなりやすいの?
130 手術後の静脈血栓塞栓症を予防するために効果的な方法は何?
131 血栓が確認された場合どのようなリハを実施すべき?
④整形外科手術とリハビリテーションプロトコル
132 手術後リハビリテーションプロトコルをどのように活用しているの?
133 プロトコル通りに進まず遅れる場合は何を注意すべき?
134 プロトコルよりも早いペースで動作を進めようとするケースの注意点は?
135 プロトコルを患者さんと共有するメリットは何?
⑤手術前のリハビリテーション
136 手術前のリハビリテーションはどのような利点がある?
137 術前リハビリテーションにはどのような効果があるの?
138 術前リハビリテーションではROMと筋力のどちらを優先する?
139 術前にROM練習は必要ない?
140 筋力やROM以外に術前リハとして行うべきことは何?
⑥手術後の急性期リハビリテーション
141 術後急性期のリハの運動負荷は何を目安に調整すべき?
142 術後の疼痛に対して不安感が強い患者さんはどう対応すればいい?
143 術後リハのモチベーションが低い患者さんはどう対応すればいい?
144 術後急性期リハの検査・評価の中で重要視している項目とは?
⑦手術後の回復期リハビリテーション
145 回復期で機能回復や活動の改善に難渋する患者さんはどんな特徴がある?
146 活動量が増えてきた患者さんの転倒リスクはどのように評価する?
⑧手術後の維持期リハビリテーション
147 維持期でこれまで使用してきた装具や自助具を外す判断はどこで行う?
148 慢性疼痛の評価は痛みの評価だけでは不十分って本当?
149 破局的思考はどのように評価すればよい?
150 維持期において先生が最も大切にしている評価項目を教えてください。
151 徒手アプローチばかり望んで依存的な患者さんはどう対応すればいい?
ChapterⅥ Takita’s eye の真骨頂! 運動器疾患の障害に対するアプローチと臨床応用
①徒手療法
152 徒手療法を痛みのある急性期から用いることは有効?
153 徒手療法を行っても改善しない場合はそれ以上実施しない方がいい?
154 痛みのある部位に徒手療法を行っているのに改善しないのはなぜ?