うつ病 診断・治療から病態の理解まで**中外医学社/加藤 忠史/978-4-498-22966-2/9784498229662**
発行 2025年6月
判型:A5判 150頁
ISBN 978-4-498-22966-2
うつ病診療の必須知識と実践的経験則を網羅できる唯一無二の1冊
DSMなど概念の変遷から,多岐にわたる症状,診断や検査,治療までのすべてを包括的にわかりやすく解説.精神科医はもちろん,研修医,かかりつけ医などうつ病患者をみることのあるすべての医療者に役立つ必携書.ガイドライン等の必須知識をしっかりおさえつつ,それだけではうまくいかない実臨床の多彩な患者へ対応するための,エキスパートの経験値と実際にどうするかを伝授!
【目 次】
CHAPTER 1 概念の変遷
歴史
DSM?5
DSM?5?TR
CHAPTER 2 症状
必須項目
身体症状
中核症状以外の精神症状
認知機能障害
CHAPTER 3 診断
DSM?5?TRによる診断基準
A項目:症状
B項目:臨床的に意味のある苦痛と社会的,職業的な機能障害
C項目:身体疾患と薬剤性の除外
D項目:その他の精神疾患との鑑別
E項目:双極症(双極性障害)との鑑別
うつ病の診断基準を満たさない場合
CHAPTER 4 うつ病の特徴づけ
うつ病の特徴づけとは
DSM分類にない注意すべきうつ病
うつ病分類の現状
併存症
CHAPTER 5 治療
うつ病の診療ガイドライン
うつ病診療総論
軽症うつ病
閾値下抑うつ状態
中等症・重症うつ病
維持療法
後続治療(next?step treatment)
難治性うつ病
児童思春期
高齢者のうつ病
妊娠・授乳期
うつ病と睡眠
特定用語
ニューロモデュレーション
STAR*Dとの比較
CHAPTER 6 治療に用いる方法
治療薬・ニューロモデュレーションなど
精神療法(心理療法)
危機介入
自殺予防
リハビリテーション
共同ケア
ケースフォーミュレーション
CHAPTER 7 症例
症例1:特に誘因なく発症し,休学に至った大学生
症例2:母国が戦争に巻き込まれ日本に避難してきた女性
症例3:家庭内の慢性的なストレスが要因となっている男性
症例4:上司の叱責で休職した症例
症例5:糖尿病が併存した男性
CHAPTER 8 検査法
一般臨床検査
脳画像検査
脳波検査
脳脊髄液検査
心理検査
その他の補助的なあるいは研究的な脳画像検査
ゲノム
CHAPTER 9 原因
うつ病の危険因子
ゲノム解析
ストレス反応
炎症
抗うつ薬の作用機序とうつ病におけるモノアミンの役割
うつ病の分子細胞病態
今後の展望
あとがき
おことわり/利害関係の開示