歯科衛生士のための 摂食嚥下リハビリテーション 第3版**医歯薬出版/公益社団法人 日本歯科衛生士会/978-4-263-42337-0/9784263423370**
発行 2025年9月
判型:B5判 328頁
ISBN 978-4-263-42337-0
監修:公益社団法人日本歯科衛生士会
編集代表:植田 耕一郎
摂食嚥下リハビリテーションを歯科衛生士の視点から整理・解説し,体系的にまとめた好評書の全面改訂版.動画付きになりさらに分かりやすく!
●摂食嚥下リハビリテーションの領域において,口腔に関するスペシャリストである歯科衛生士がいつでも現場で対応できるよう,摂食嚥下機能の基礎的な知識から摂食嚥下リハビリテーションの実践的な手技までを体系立て解説しています.
●今改訂では,制度改正,最新のエビデンス,現場からの要望に応えるかたちで内容をさらに深化・再構成しました.
●さらに,摂食嚥下の実際や評価,訓練法についての動画が加わり,理解が深まります.
【目 次】
第3版 監修のことば
第3版 序文
I 基礎編
CHAPTER 1 歯科衛生士と摂食嚥下リハビリテーション
I 歯科衛生士は摂食機能療法を実施する
II 生活をみる
III 第三の医学
CHAPTER 2 リハビリテーションと摂食嚥下リハビリテーション
I リハビリテーション医学・医療総論
1 リハビリテーション医学とは
2 運動学とは
3 障害の分類
4 リハビリテーション治療のプランニング
II 摂食嚥下リハビリテーション総論
1 摂食嚥下と摂食嚥下障害
2 摂食嚥下の過程と食物の流れ
3 摂食嚥下障害の特徴に基づいた対応領域
4 摂食嚥下障害の原因
5 摂食嚥下障害の重症度分類
6 摂食嚥下リハビリテーションの進め方
7 摂食嚥下リハビリテーションへの取り組みと課題
CHAPTER 3 高齢社会の制度の理解と口腔健康管理
I 口腔健康管理とは
1 口腔ケアと口腔健康管理の用語
1)口腔ケア
2)口腔健康管理
2 歯科衛生士の果たすべき役割
1)衛生の用語の意味と歯科衛生士の役割
2)口腔健康管理と歯科衛生士との関係
COFFEE BREAK 「衛生」は生を衛り,健康を守る
3 歯科保健医療の体制と今後の方向性
1)歯科医療提供体制と医療計画
2)歯科口腔保健の推進に関する法律(歯科口腔保健法)と基本的事項
II 高齢社会における制度と口腔健康管理
1 地域包括ケアシステム
2 地域連携
1)在宅医療
2)地域包括支援センター
3)地域ケア会議
3 チーム医療(多職種連携)
1)チームアプローチの種類
2)地域医療における多職種連携
4 施設における口腔衛生管理の取り組み(久保山裕子・菊谷 武)
1)口腔衛生管理の体制整備
2)口腔衛生管理加算
CHAPTER 4 摂食嚥下機能のメカニズム
I 摂食嚥下にかかわる構造(解剖)
1 口腔の構造
1)口腔粘膜
2)口唇
3)口蓋
4)口峡
5)頬
6)舌
7)歯
8)唾液腺
2 咽頭の構造
3 喉頭の構造
4 鼻腔の構造
5 摂食嚥下に関する筋
1)口裂周囲の表情筋群
2)咀嚼筋群
3)舌骨上筋群・舌骨下筋群
4)舌筋群
5)軟口蓋の筋群
6)咽頭の筋群
7)喉頭の筋群
II 摂食嚥下にかかわる機能(生理)
1 摂食運動
1)本能行動としての摂食運動
2)摂食嚥下の5期
2 咀嚼から嚥下への過程
1「期」と「相」
2)プロセスモデル
3 摂食嚥下運動の過程
1)咀嚼と嚥下の神経制御
2)嚥下誘発
3)嚥下運動
4 嚥下運動の誘発メカニズム
5 嚥下運動と呼吸のかかわり
1)呼吸の役割
2)呼吸と嚥下の協調
3)加齢がもたらす嚥下と呼吸の協調の変化
6 嚥下運動に関連する器官における種々の反射
1)咽頭絞扼反射と咳反射
2)嘔吐反射((異常)絞扼反射)
III 発達期の摂食嚥下機能
1 発育期の口腔形態の成長と口腔機能の定型発達
2 乳児期における形態成長と機能発達
1)経口摂取準備期
3 離乳期から幼児期における機能発達
1)嚥下機能の発達
2)捕食機能の発達
3)押しつぶし機能の発達
4)すりつぶし機能の発達
5)水分摂取機能の獲得
6)自食準備期
7)手づかみ食べ機能の発達
8)食具(スプーン・フォーク)食べ機能の発達
4 幼児期における機能発達
CHAPTER 5 咬合および咀嚼機能の管理と評価
I 咬合と咀嚼機能
1 下顎運動と咬合様式
1)下顎運動
2)咬合様式
2 歯の欠損による口腔の変化と口腔機能の低下
1)歯の欠損による短期的変化
2)歯の欠損による長期的変化
3)欠損様式の分類
3 摂食嚥下と義歯,咬合の役割
1)歯の欠損と摂食嚥下
2)義歯と摂食嚥下
3)義歯とPAP,PLP
II 咀嚼の評価と管理
1 咀嚼機能の評価法(歯科補綴学的な咀嚼の評価法)
1)摂食嚥下における咀嚼の位置づけ
2)臨床における咀嚼の評価法
2 嚥下からみた咀嚼の評価
1)摂食嚥下障害患者における咀嚼機能評価の重要性
2)嚥下造影検査(VF)を用いた咀嚼機能評価
3)嚥下内視鏡検査(VE)を用いた咀嚼機能評価
4)食品を用いた簡便な咀嚼機能評価
3 咀嚼の管理に必要な口腔機能の評価と管理
1)歯,咬合
2)義歯
3)口腔衛生
4)唾液
5)舌
6)口唇,頬
7)軟口蓋
8)疼痛
III 咬合・咀嚼と全身
1 咀嚼と栄養
2 咀嚼と全身
1)咀嚼と全身機能
2)咀嚼と認知機能
3 オーラルフレイルとフレイル
1)オーラルフレイルとは
2)オーラルフレイルからみたフレイル予防
4 口腔機能低下症
CHAPTER 6 栄養管理
I 栄養スクリーニングと栄養アセスメント
1 栄養スクリーニング
1)成人・老年期における栄養スクリーニング
2)発達期における栄養スクリーニング
2 栄養アセスメント
II 栄養ケア
1 栄養必要量
1)エネルギー(成人期・老年期,発達期)
2)たんぱく質,アミノ酸
3)水分(成人期・老年期,発達期)
2 栄養補給方法
1)栄養補給方法の種類と特徴
2)栄養補給方法の選択/食形態(嚥下調整食を含む)
III 栄養サポートチーム(NST)の概念
CHAPTER 7 病態別摂食嚥下障害
I 発達期の摂食嚥下障害と原因疾患
1 小児の摂食嚥下障害の原因
1)母体側の要因
2)小児側の要因
2 口腔機能発達不全症
1)口腔機能発達不全症の特徴
2)診断基準
3)口腔機能発達不全症の評価
4)指導訓練の概要
II 成人期・老年期の疾患に伴い多くみられる摂食嚥下障害
1 脳卒中
1)球麻痺と偽性球麻痺
2)高次脳機能障害
3)脳卒中に伴う二次的障害
2 神経筋疾患
1)パーキンソン病ならびにパーキンソン症候群(パーキンソニズム)
2)筋萎縮性側索硬化症
3)神経筋疾患への対応
3 サルコペニア
4 認知症
1)認知症にみられる摂食困難
2)その他,認知症にみられる摂食嚥下障害
3)認知症患者に対する食環境の調整
5 頭頸部がん(口腔がん含む)
1)頭頸部がん治療による摂食嚥下障害の特徴
2)頭頸部がん治療による摂食嚥下障害に対しての対応
III 終末期における対応と知識
II 臨床編
CHAPTER 1 リスクマネジメント
I 全身状態の把握と対応
1 バイタルサイン
1)意識
2)血圧
3)脈拍
4)呼吸
5)体温
2 バイタルサインのチェック,モニタリング,アセスメント
II 緊急時の対応
1 誤嚥
2 窒息
III 吸引
1 喀痰吸引
2 吸引の適応条件
3 禁忌と注意を要する状態
4 吸引時の注意点
5 吸引手順
IV 気管切開
1 適応
2 解剖
3 気管カニューレの構造と種類
1)基本構造
2)種類
COLUMN 永久気管孔
4 気管切開と摂食嚥下リハビリテーション
1)目的
2)内容
3)気管切開患者にリハビリテーションを実施する際の注意点
CHAPTER 2 摂食嚥下リハビリテーションの実際
I スクリーニングテストと観察評価
1 発達期の摂食嚥下機能の評価
1)医療情報の聴取
2)摂食嚥下機能のスクリーニングと食事時の外部観察における摂食嚥下機能の評価基準
3)発達期における精密検査
2 成人期(中途障害者)および老年期(高齢期)に対する評価
1)フィジカルアセスメント
2)スクリーニング検査
3)成人期・老年期における精密検査
II 摂食嚥下障害に対する計画立案
1 発達期における摂食嚥下障害に対する訓練の考え方と計画立案
2 成人期・老年期における摂食嚥下障害に対する訓練の考え方と計画立案
III 各病態に対する訓練法とその選択
1 摂食嚥下障害に対する訓練
COLUMN 非侵襲的刺激による訓練
2 基礎訓練(間接訓練)の選択と実施
1)嚥下体操
2)触覚過敏除去(脱感作)
3)ガムラビング(歯肉マッサージ)
4)筋刺激訓練法(バンゲード方式I)
5)冷圧刺激
6)喉のアイスマッサージ
7)氷なめ訓練
8)ハフィング
9)息こらえ嚥下法(声門閉鎖嚥下法,声門越え嚥下法)
10)強い息こらえ嚥下法(咽頭閉鎖嚥下法)
11)頭部挙上訓練(シャキアエクササイズ)
12)声帯内転運動(プッシング・プリング訓練)
13)メンデルソン手技
14)前舌保持嚥下訓練
15)バルーン拡張法
3 摂食訓練(直接訓練)の選択と実施
1)目的と意義
2)適切な評価とリスク管理
3)訓練の選択
4)摂食訓練(直接訓練)に必要な因子
5)摂食訓練(直接訓練)の実際
IV 摂食嚥下障害に対する食事指導
1 発達期障害児に対する食事指導
1)食環境の調整
2)知っておくべき食形態の分類
3)調理方法の工夫
2 成人(中途障害),老年期に対する食事指導
1)食環境の調整
2)食事前・食事中・食後の注意
3)知っておくべき食形態の分類
4)調理方法の工夫
3 ミールラウンドの実際
1)事前カンファレンスの重要性
2)ミールラウンド
3)事後カンファレンス
CHAPTER 3 口腔衛生管理
I 小児における口腔衛生管理と実際
1 小児における口腔衛生管理
2 口腔衛生管理の順応と口腔清掃の習慣化について
3 小児における口腔衛生管理の実際
1)口腔清掃用具の選択
2)情報収集
3)ポジショニング
4)口腔衛生管理の方法
5)無歯顎期の口腔衛生管理方法
II 成人期・老年期における口腔衛生管理と実際
1 口腔衛生管理実施前の評価
1)口腔以外の評価
2)口腔内の評価
2 姿勢調整
1)座位がとれる場合
2)座位が困難な場合
3)麻痺がある場合
4)実施者の立ち位置
3 口腔衛生管理の方法
4 口腔衛生管理のリスク管理
1)開口保持困難な場合
5 難症例の口腔衛生管理(口腔がん患者の場合)
1)手術療法における口腔健康管理
2)化学療法・放射線療法における口腔健康管理
CHAPTER 4 薬剤と嚥下障害
I 医薬品の基礎
1 錠剤の基礎
2 カプセル剤の基礎
3 散剤・顆粒剤の基礎
II 基本的な内用薬の服薬方法
1 内服に必要な水分量
2 薬物の用法と食事の関係
1)起床時
2)食前
3)食直前
4)食直後
5)食後
6)食間
7)就寝前
8)頓服・頓用
III 高齢患者における服薬管理
IV 嚥下機能に影響を及ぼす可能性がある薬物
V 誤嚥を改善する可能性がある薬物
VI 服薬時の工夫と対策
1 内用薬を内服する際の姿勢
2 内服困難者への対応
1)処方される薬剤数の低減
2)剤型の至適化
3)内服方法の見直し
CHAPTER 5 摂食嚥下障害者への症例展開
症例1
症例2
症例3
文献