マイクロエンドサージェリー**医歯薬出版/石井 宏/978-4-263-44761-1/9784263447611**
発行 2025年9月
判型:A4判 200頁
ISBN 978-4-263-44761-1
編著:Syngcuk Kim / Samuel Kratchman
監訳・訳:石井 宏
訳:田中 浩祐 / 横田 要
世界の臨床歯内療法をリードするペンシルベニア大学の執筆陣による,外科的歯内療法の成書の日本語版
・マイクロエンドサージェリーの専門家による最新かつ実践的な解説
・理解が深まる豊富な臨床写真とイラスト,信頼できる参考文献を掲載
・使用器具,症例選択,治療のテクニック,トラブルの予防と対応,治療成功の評価など,マイクロエンドサージェリーに関するあらゆるトピックをカバー.この1冊でマイクロエンドサージェリーのすべてがわかる!
【目 次】
執筆者・訳者一覧
訳者序文
原著者序文
謝辞
1 歯科用マイクロスコープ
1.1 マイクロスコープの利点
1.2 マイクロスコープの主な特徴
1.3 マイクロスコープのカスタマイズ
1.3.1 光源
1.3.2 ドキュメンテーション
1.3.3 マイクロスコープの個別調整(視度調整)
2 マイクロサージェリー用インスツルメント
2.1 診査用インスツルメント
2.2 切開・剥離用インスツルメント
2.3 組織圧排用インスツルメント(リトラクター)
2.4 骨窩洞形成用インスツルメント
2.5 掻爬用インスツルメント
2.6 観察用インスツルメント
2.7 逆根管形成用超音波ユニットとチップ
2.7.1 超音波ユニット
2.7.2 超音波チップ
2.7.3 Stropkoイリゲーター/ドライヤー
2.8 マイクロプラガー
2.9 縫合器具
2.10 その他のインスツルメント
3 薬剤関連顎骨壊死とマイクロエンドサージェリー
4 適応と禁忌
4.1 外科処置の成否を左右する理想的なプロトコールの実行
4.2 検査と治療を通じた病因の評価
4.3 歯周組織への配慮と外科処置
4.4 患者要因の影響
4.5 以前に行った根管治療の質
4.6 おわりに
5 麻酔と止血
5.1 使用器材
5.2 エピネフリン
5.3 術前
5.3.1 局所麻酔薬の投与
5.3.2 麻酔注射のテクニック
5.3.3 表面局所麻酔
5.3.4 その他のテクニック
5.3.5 上顎における麻酔
5.3.6 下顎における麻酔
5.3.7 下顎両側の手術
5.4 術中の麻酔
5.4.1 局所止血薬
5.4.1.1 エピネフリン綿球
5.4.1.2 硫酸第二鉄
5.5 マイクロエンドサージェリーにおける止血法のまとめ
5.6 術後の止血
6 マイクロエンドサージェリーにおけるフラップデザイン
6.1 使用器材
6.2 フラップの外形
6.3 歯間乳頭のマネジメント
6.4 切開
6.5 フラップのリトラクション
7 骨窩洞形成
7.1 使用器材
7.2 骨窩洞形成
7.2.1 骨と根尖の区別
7.2.2 マイクロエンドサージェリーの臨床状況
7.2.2.1 皮質骨にフェネストレーションがなく,根尖周囲にX線透過像が認められない場合
7.2.2.2 皮質骨にフェネストレーションはないが,根尖病変を伴う場合
7.2.2.3 皮質骨にフェネストレーションがある場合
7.2.3 最適な骨窩洞の大きさ
7.2.4 キーホール状の骨窩洞形成
7.2.5 ボーンウインドウテクニック
8 歯根端切除
8.1 使用器材
8.2 歯根端切除
8.3 深いベベルと浅いベベル
8.4 確実な成功のためのプロトコール
9 歯根切断面の検査─イスムスへの対応の重要性
9.1 使用器材
9.2 高倍率下での検査
9.3 メチレンブルー染色
9.4 検査により特定される所見
9.5 イスムス
9.5.1 イスムスの種類
9.5.2 イスムスの頻度
9.5.3 イスムスの組織学的所見
9.6 臨床的意義と管理
10 超音波チップによる逆根管形成
10.1 使用器材
10.2 逆根管形成の要件
10.3 超音波チップによる逆根管形成の実際
11 逆根管充填材─MTAとバイオセラミック系材料
11.1 逆根管充填材に求められる特性
11.2 MTA
11.2.1 MTAの利点
11.2.1.1 封鎖性
11.2.1.2 生体適合性と生物活性
11.2.2 MTAの欠点
11.3 バイオセラミック系材料
11.4 歯根端切除術におけるMTAとバイオセラミック系材料の使用
11.5 その他の根管充填材
11.5.1 IRM
11.5.2 SuperEBA
11.5.3 GeristoreとRetroplast
11.5.4 新しいタイプの逆根管充填材
12 フラップの復位と縫合
12.1 縫合
12.2 治癒と抜糸
13 根尖周囲の創傷治癒
13.1 創傷治癒の原則
13.2 マイクロエンドサージェリー後の治癒
13.3 不完全治癒─瘢痕組織形成
13.4 歯根端切除術後の治癒の評価
13.5 CBCTによる治癒の評価
14 コーンビームCT
14.1 デンタルX線写真からCBCTへ
14.2 CBCTの仕組み
14.3 適応症と臨床応用
15 オトガイ神経の管理
15.1 使用器材
15.2 オトガイ孔とオトガイ神経
15.2.1 オトガイ孔の位置
15.2.2 前方ループ
15.2.3 オトガイ孔の数
15.2.4 X線検査によるオトガイ孔の検出
15.2.4.1 デンタルX線写真
15.2.4.2 パノラマX線写真
15.2.4.3 CBCT(コーンビームCT)
15.3 神経感覚障害
15.3.1 医原性のオトガイ神経傷害・損傷を起こさないためのテクニック
15.3.2 ピエゾトームによるグルーブテクニック
16 上顎臼歯部の歯根端切除術─上顎洞穿孔への対応とパラタルアプローチ
16.1 上顎小臼歯
16.1.1 アクセス
16.1.2 インスツルメンテーション
16.2 上顎洞穿孔
16.3 上顎第一大臼歯
16.3.1 アクセス
16.3.2 パラタルアプローチ
16.4 上顎第二大臼歯
16.5 歯周組織
17 外科的パーフォレーションリペア
17.1 非外科的パーフォレーションリペアの問題点
17.2 パーフォレーションリペアに長期予後をもたらす要因
17.3 外科的パーフォレーションリペアのテクニック
17.4 外部吸収の外科的治療
18 意図的再植術
18.1 使用器材
18.2 成功率
18.3 適応
18.4 意図的再植術か,歯根端切除術か
18.5 手技の実際
18.5.1 抜歯
18.5.2 口腔外での処置
18.5.3 保存液
18.5.4 再植
18.5.5 固定
18.5.6 術後説明
18.5.7 CBCT
18.5.8 偶発事象のリカバリー
19 マイクロエンドサージェリーにおけるGTR法
19.1 症例の分類
19.2 メンブレン
19.2.1 特徴
19.2.2 設置方法
19.2.3 吸収速度
19.3 材料選択と骨移植材の併用
20 インプラントvsマイクロエンドサージェリー
20.1 これまでの経緯
20.2 インプラントの利点
20.3 インプラントの長期予後
20.4 インプラントの併発症
20.5 外科的歯内療法を行った歯の長期予後
20.6 まとめ
21 マイクロエンドサージェリーの予後
21.1 すぐれたエビデンスとは
21.2 評価のパラメーター
21.2.1 臨床的所見・X線学的二次元所見
21.2.2 CBCTを利用した治癒の評価“Penn 3Dクライテリア”
21.3 再発
21.4 TRS vs EMS
21.5 CRS vs EMS
21.6 根管充填材
21.7 症例選択
21.8 再外科治療
21.9 まとめ
22 ポジショニング
22.1 使用器材
22.2 ポジショニングの要点
22.2.1 エルゴノミクス
22.2.2 モニターの位置
22.2.3 患者のポジショニング
22.2.4 歯根切断面の直視