デジタル時代に生きる総義歯哲学**医歯薬出版/佐藤 幸司/978-4-263-43369-0/9784263433690**

販売価格
9,900円(税込み)
Denture Work Philosophy
編著
佐藤 幸司
出版社
医歯薬出版
分野
歯科学 一般

数量

販売期間
2025/09/18~
商品コード
9784263433690
発行 2025年9月
判型:A4判 128頁
ISBN 978-4-263-43369-0

デジタルの時代にこそ必要な「総義歯哲学」を学ぶために

●昨今,歯科用CAD/CAMシステムによる義歯が注目されていますが,その製作基準はアナログ的手技の時代と何ら変わりありません.製作技術が変わっても,本当に大切にすべき「哲学」を,臨床技工歴50年の大家が解説します.

●下顎位,咬合への理解から患者からの情報収集,印象採得の流れ,人工歯排列など,総義歯臨床を進めていくうえで大切な事項がすべて記載されています.

【目 次】
I編 デジタル時代でも変わらない総義歯の原則
 1章 総義歯の“哲学”
  変わるテクノロジーと変わらない哲学(フィロソフィー)
  臨床総義歯補綴学の原則
   1 粘膜負担と口腔周囲筋との調和
   2 デンチャースペースを踏まえた外形

 2章 総義歯製作に関わる生体の要素
  デンチャースペースを決める要素
   1 口腔周囲筋
   2 咬合高径(咬合採得)
  下顎位の分類と設定
   1 下顎位の分類
    (1)中心位
    (2)咬合位
   2 下顎位の設定
  仮想咬合平面の基準
   1 咬合平面の基準
    (1)カンペル平面
    (2)フランクフルト平面
    (3)ボンウィル三角
    (4)バルクウィル角
   2 咬合平面の設定基準面
   3 咬合彎曲の基準
    (1)スピーの彎曲
    (2)ウィルソンの彎曲

 3章 総義歯製作論の基本
  咬合様式の種類 (1)静的咬合(Static occlusion)
   1 静的咬合を決める要素
   2 咬頭嵌合位での咬合様式
   3 対向関係に応じた咬合様式の決定と人工歯モールドの選択基準
  咬合様式の種類 (2)動的咬合(Dynamic occlusion)
   1 両側性平衡咬合
    (1)フルバランストオクルージョン
    (2)両側性平衡咬合
   2 片側性平衡咬合
   3 有歯顎の咬合
    (1)犬歯誘導咬合
    (2)グループファンクション
  咬合調整の原則
   1 Step1 中心咬合位の咬合調整
    (1)MUDLの法則
    (2)中心咬合位の調整手順
   2 Step2 側方運動の咬合調整
    (1)BULLの法則
    (2)側方運動の調整手順
   3 Step3 機能的な調整法のチェック(側方力低減のための調整)
   4 Step4 咀嚼周期に調和した主溝の調整
   5 Step5 前方運動の咬合調整
    (1)DUMLの法則
    (2)前方運動の調整手順
  歯肉形成

II編 満足度を向上させる患者情報の適正入手
 1章 患者応対の基本と収集する情報
  顔貌観察と口腔観察
   1 顔貌観察
    (1)正面観からの考察
    (2)側方面観からの考察
   2 口腔内情報の確認
    (1)顎骨・上顎結節の大きさ
    (2)レトロモラーパッドの周囲
    (3)顎堤粘膜の状態
    (4)唾液腺の位置と状態
  歯科的既往歴と性格
   1 患者の既往歴
   2 義歯経験の有無
   3 患者の心理状態
  全身的既往歴とライフスタイル
   1 全身的既往歴
    (1)年齢,性別,全身状態
   2 ライフスタイル
    (1)楽器演奏者の患者
    (2)多言語話者の患者

 2章 概形印象と個人トレー
  概形印象の目的・役割
   1 概形印象
    (1)概形印象の目的
    (2)概形印象採得のポイント
  個人トレーに求められる要件
   1 維持力の要素
    (1)Adhesion
    (2)Cohesion
   2 ランドマークと外形線
   3 義歯の外形線に関わる筋組織解剖
    (1)上顎の周囲筋組織
    (2)下顎の周囲筋組織
  個人トレーの製作
   1 上顎個人トレー
    (1)上顎の解剖学的ランドマーク
    (2)上顎個人トレーの確認と調整
   2 下顎個人トレー
    (1)下顎の解剖学的ランドマーク
    (2)下顎個人トレーの確認と調整
  精密印象(機能印象)
   1 機能印象の目的・役割
   2 無圧印象と機能印象の違い
    (1)歯肉頬移行部付近の形態
    (2)粘膜面の形態

 3章 咬合採得と下顎位
  咬合採得の目的・役割
  客観的な下顎位の決定法
  垂直的顎位の設定
  水平的顎位の決定
   1 咬合床の問題
   2 ゴシックアーチ描記法の利点
  咬合器への装着
   1 フェイスボウトランスファーを行う場合
   2 フェイスボウトランスファーを行わない場合

 4章 人工歯の選択
  人工歯の目的・役割
  人工歯の種類
   1 有咬頭人工歯
    (1)解剖学的人工歯
    (2)機能的人工歯
   2 無咬頭人工歯
  人工歯の選択
   1 前歯部人工歯の選択
    (1)顔貌から決定する方法
    (2)模型から決定する方法
   2 臼歯部人工歯の選択
   3 人工歯材質の選択

 5章 患者固有の人工歯排列
  咬合平面,咬合彎曲の設定基準
   1 咬合平面の設定(骨格および咀嚼筋の走行)
   2 咬合彎曲の考察
    (1)咬合彎曲の付与の実際
   3 頬舌的位置関係の考察
    (1)パウンドライン
    (2)デンチャースペースコアによる考察法
   4 咬合様式の考察
    (1)咬合接触関係の決定
    (2)平衡咬合関係の決定
  人工歯排列の基本事項
   1 前歯の排列
    (1)前歯の排列位置
    (2)前歯の被蓋関係
   2 臼歯の排列
  I級骨格の排列
  II級骨格の排列
  III級骨格の排列
  患者のライフステージに合わせた調整
  義歯重合システム
   1 義歯床用レジンの組成
   2 義歯重合システム
  重合後の研磨と完成

 6章 チェアサイドとの情報共有
  チェアサイドとの情報共有の重要性
  ラボサイドからの提案

 7章 オーバーデンチャーの概要と咬合理論
  臨床におけるオーバーデンチャーの意義
  オーバーデンチャーの概要
   1 オーバーデンチャーの利点と適応条件
   2 埋入に関する条件
   3 荷重に対する条件
  IODの維持装置
   1 バーアタッチメント
    (1)バーアタッチメントの利点
    (2)バーアタッチメント設計の留意点
   2 ロケーターアタッチメント
    (1)ロケーターアタッチメントの利点
    (2)ロケーターアタッチメント設計の留意点
  オーバーデンチャーの人工歯排列
   1 IODの咬合様式
   2 アバットメント,アタッチメントの設定

III編 総義歯臨床のフィロソフィー
  総義歯臨床のフィロソフィー
  臨床総義歯補綴学で押さえておきたいこと
   1 Philosophy:義歯製作の哲学
   2 Concept:義歯製作の概念
    (1)Conceptの考え方
    (2)義歯床が安定する三大原則
   3 Theory:義歯製作の理論
    (1)支持
    (2)保持
    (3)安定
   4 Reference:総義歯製作の基準
    (1)総義歯製作のカテゴリーと基本的な基準