小児神経のトリセツ**金原出版/笠井 正志/978-4-307-17090-1/9784307170901**

販売価格
4,400円(税込み)
編著
笠井 正志
出版社
金原出版
分野
小児科学一般

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特集
新刊
書籍版 販売期間
2025/09/29~
JANコード
9784307170901
商品コード
9784307170901
発行 2025年9月
判型:B6変判 232頁
ISBN 978-4-307-17090-1

監修:笠井 正志
著者:金森 啓太

けいれんに怯える当直はもう終わり! 神経の神髄はたったコレだけ

小児科外来でしばしば遭遇するけいれんやてんかん発作などの緊急性の高い病態と、頭痛や起立性調節障害といった慢性疾患の診療、さらには乳幼児健診での発達の評価まで、脳神経領域は小児科医の必修科目ともいえる。しかし「神経はニガテ!」と思われる方はかなり多い。そこで「トリセツ」は神経のむずかしい解剖・生理や専門的な検査を全部省きました!「神経はニガテ!」な方こそ読みたい、これなら分かる小児神経の手ほどき本。

【目 次】
Chapter 1 救急外来で遭遇する症状別アプローチ
 1.けいれん・意識障害
  1)けいれんとは
  2)けいれん・てんかん発作対応の事前準備
  3)呼吸と循環の評価と安定化
  4)てんかん発作が持続しているかを見抜く
  5)けいれん・てんかん発作を止める!
  6)けいれんはいつまでに止めたい?
  7)原因検索
 2.頭痛
  1)一次性頭痛と二次性頭痛
  2)頭痛のRed Flag を見抜く!
  3)脳神経の診察
  4)頭痛パターンによる鑑別
 3.運動麻痺・筋力低下
  1)主訴
  2)ギラン・バレー症候群の特徴と診断基準
  3)病歴聴取のポイント
  4)腱反射〈上腕二頭筋、上腕三頭筋、腕橈骨筋、膝蓋腱、アキレス腱〉
  5)筋力低下の評価方法
  6)運動麻痺・筋力低下をきたすその他の神経疾患
 4.失調
  1)失調とは
  2)急性小脳失調の特徴と診療のプロセス
 5.眼球運動障害・複視・眼瞼下垂
  1)主訴
  2)重症筋無力症の特徴と診療のプロセス
 6.頭部外傷
  1)頭部外傷での問診・診察
  2)頭部CT 検査を行うか
  3)虐待を見逃さないために
  4)親御さんへの配慮も忘れずに
 
Chapter 2 非専門医が知っておくべき小児神経疾患
 1.熱性けいれん
  1)熱性けいれんについて知っておくべき知識
  2)熱性けいれんに対する検査
  3)熱性けいれんに対する処方
  4)保護者への説明の要点
 2.急性脳症
  1)急性脳症について知っておくべき知識
  2)けいれん重積型(二相性)急性脳症
  3)熱性けいれんと急性脳症の鑑別
 3.てんかん
  1)てんかんについて知っておくべき知識
  2)てんかん発作を見抜く
  3)てんかんの分類
  4)てんかん症候群の診断
  5)脳波検査の用いかた
  6)てんかんの治療
  7)日常生活の注意点
 4.片頭痛
  1)片頭痛について知っておくべき知識
  2)片頭痛の診断
  3)片頭痛の治療
 5.緊張型頭痛
  1)緊張型頭痛について知っておくべき知識
  2)緊張型頭痛の診断
  3)緊張型頭痛の治療
 6.起立性調節障害
  1)起立性調節障害について知っておくべき知識
  2)起立性調節障害の診断
  3)起立性調節障害の治療
  4)心身症としての起立性調節障害
 7.神経発達症(発達障害)
  1)神経発達症を疑う症状
  2)診断に役立つ評価ツール
  3)神経発達症への関わり方
  4)神経発達症の分類
 8.もやもや病
  1)もやもや病の疑いかた
  2)検査
  3)治療
 9.脊髄性筋萎縮症
  1)脊髄性筋萎縮症の疑いかた
  2)検査
  3)治療
 10.ギラン・バレー症候群
  1)ギラン・バレー症候群の疑いかた
  2)検査
  3)治療
 11.重症筋無力症
  1)重症筋無力症の疑いかた
  2)検査
  3)治療
  4)注意点
 12.筋疾患〈筋ジストロフィー、先天性ミオパチー〉
  1)筋疾患の疑いかた
  2)確定診断のための検査
  3)筋疾患の各病型
 13.神経皮膚症候群〈神経線維腫症?型、結節性硬化症〉
  1)神経皮膚症候群の疑いかた
  2)神経線維腫症I型(NF1)
  3)結節性硬化症(TSC)
 14.重症心身障害児
  1)重症心身障害児の定義
  2)重症心身障害児の特徴
  3)重症心身障害児の評価
  4)筋緊張亢進に対する治療
 
Chapter 3 乳幼児健診で役立つ発達の診かた
 1.発達に関する基本事項
  1)発達の種類
  2)どんなときに神経疾患を考慮するか
  3)反射の時期
  4)言語遅滞の鑑別
  5)全身、特に皮膚の診察も忘れない
  6)要精査・要フォローの判断
  7)保護者への説明の仕方
 2.1 カ月児健診
  1)筋緊張
  2)原始反射
 3.3 ? 4 カ月児健診
  1)頸定(首の座り)
 4.6 ? 7 カ月児健診
  1)寝返り
  2)お座り(座位)
  3)ものに手を伸ばす(リーチング)
 5.9 ? 10 カ月児健診
  1)はいはい
  2)つかまり立ち
  3)喃語
 6.1 歳児健診
  1)つたい歩き
  2)離乳食の完了
  3)模倣・指さし
 7.1 歳6 カ月児健診
  1)歩行
  2)発語
  3)応答の指さし
  4)共感的なやり取り
 8.2 歳児健診
  1)走る、階段を上がる
  2)2 語文
  3)指示の理解
  4)親と離れて遊ぶことができる
 9.3 歳児健診
  1)粗大運動
  2)3 語文
  3)自分の名前が言える
 10.5 歳児健診
  1)協調運動
  2)コミュニケーション
  3)ルールの理解
  4)情緒・行動
 11.健診で早期発見が重要な疾患
 
Chapter 4 アドバンストレクチャー 世界一わかりやすい脳波の読み方
 1.小児科1 年生が脳波を読めるようになる必要があるか?
 2.睡眠ステージの判定
  1)覚醒と睡眠ステージの区別
 3.脳波異常
  1)突発異常波
  2)徐波
  3)てんかん発作
 
巻末資料1  小児神経診療で使用する主な薬剤のまとめ
巻末資料2  小児神経チェックリスト