外来で使える 痛み診療**金芳堂/片岡 仁美/978-4-7653-2068-9/9784765320689**
- 編著
- 片岡 仁美(京都大学 医学研究科医学教育・国際化推進センター)
発行 2025年10月
判型:A5判 340頁
ISBN 978-4-7653-2068-9
痛みを訴える患者を、外来でどう診るか――
痛み診療は、本来チームで取り組むべき「集学的治療」が必要です。しかし、日常診療で痛みを訴える患者に出会うのはまず内科医・総合診療医。本書は、「どこまで内科で診るべきか」「どのように治療を進めるか」「いつ専門医にコンサルトすべきか」を、臨床の現場に即してわかりやすく解説しました。
特に、痛みのレッドフラッグを見逃さない診断力と、慢性疼痛患者のマネジメントの実際に重点を置き、診断から治療、コンサルト、ケースディスカッションまでを網羅。
薬物療法に加え、リハビリ、マインドフルネス、漢方、オピオイド治療、さらには集学的痛みセンターでの取り組みまで、多角的に紹介。また、豊富な症例を通して「外来で本当に役立つ視点」をお伝えします。
【目 次】
第1部 診断総論
1.痛みを科学する
1)痛みの定義
2)痛みの機構分類
3)パーキンソン病の痛み
4)mesolimbic dopamine system と「痛覚変調性の痛み」機序
COLUMN 何が奇跡を起こしたのだろうか?
2.痛み診療 at a glance ~診断のポイントと共感~
1)医療面接
2)身体診察
3)アセスメント
4)痛み診療と共感(empathy)
3.痛みの診療ストラテジー
はじめに
1)痛みの定義
2)初診時の対応
3)患者背景の把握
4)検査
5)痛みに関わる種々の評価法
6)病状説明
7)治療目標の設定
8)治療法の選択
9)経過観察
まとめ
第2部 治療総論
1.薬物治療
はじめに
1)解熱鎮痛薬
2)オピオイド
3)鎮痛補助薬
4)局所麻酔薬・抗不整脈薬
5)抗けいれん薬(カルバマゼピン・バルプロ酸ナトリウム)
6)抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)
7)NMDA 受容体拮抗薬
COLUMN 薬物治療 処方例
2.ペインセンター(集学的痛みセンター)とペインクリニック
1)痛みに対する診療施設の種類とその役割
2)ペインセンターに求められること
3)慢性疼痛患者の病態と治療アプローチ
まとめ
3.リハビリテーション
はじめに
1)急性痛に対するリハの適応
2)慢性疼痛に対するリハの適応
おわりに
4.痛み治療におけるマインドフルネス
はじめに
1)痛み臨床のマインドフルネスのエッセンス
2)マインドフルネスを取り組むための態度や心の質
3)コンパッション、好奇心、平静さを引き出すためのポイント
おわりに
5.漢方医学
1)漢方医学における人体の生理活動や病態の考え方
2)治療に際しての注意事項
最後に
COLUMN 漢方治療が有効であった例
6.集学的治療
はじめに
1)痛みは生体への警告信号
2)集学的治療が必要な痛み
3)集学的痛み治療
4)集学的治療に携わるメンバー
5)評価・介入のポイント
まとめ
7.オピオイド鎮痛薬による治療
1)痛みの病態とオピオイド鎮痛薬の薬理学的作用
2)痛みと薬物依存
3)オピオイドの適応患者
4)オピオイド処方で避けるべきこと
5)オピオイド治療の考え方
6)オピオイド治療の計画書の作成
7)オピオイドの副作用対策
8)オピオイド治療の評価
9)非がん性の痛みに使用可能なオピオイド
10)トラマドール
11)オピオイドの推奨投与量
12)オピオイドの推奨投与期間
13)オピオイドの休薬方法
8.集学的痛みセンターの実際と課題
はじめに
1)慢性疼痛に対する集学的痛み診療
まとめ
第3部 ケースディスカッション
A.頭頸部
1.一次性頭痛
はじめに
1)症例提示
おわりに
2.脳脊髄液漏出症
はじめに
1)症例提示
2)解説
3.三叉神経痛
はじめに
1)三叉神経痛(trigeminal neuralgia:TGN)
おわりに
4.顎関節症、舌痛症
1)顎関節症(temporomandibular disorder:TMD)
2)舌痛症(glossodynia) / 口腔灼熱症候群(burning mouth syndrome)
B.胸部
1.SAPHO 症候群
はじめに
1)症例提示
2)SAPHO 症候群とは
3)SAPHO 症候群の診断
4)SAPHO 症候群の診断パターン
5)SAPHO 症候群の治療
おわりに
2.微小血管狭心症
はじめに
1)症例提示
2)病態と機序
3)診断
4)病因・機序
5)治療と予後
3.胃食道逆流症
1)症例提示
4.胸壁症候群
はじめに
1)胸壁症候群とTietze症候群
2)胸壁症候群の症候
3)胸壁症候群の臨床所見と診断のポイント
4)胸壁症候群の診断とリウマチ性疾患との鑑別
5)症例提示
6)胸壁症候群の治療
まとめ
C.腹部・骨盤部
1.ACNES
はじめに
1)症例提示
2)ACNES の背景
3)ACNES の診断と外科的治療
4)外科的治療以外のACNESの治療
おわりに
2.Fitz-Hugh-Curtis症候群
はじめに
1)症例提示
3.過敏性腸症候群
はじめに
1)症例提示
おわりに
4.ループス腹膜炎
はじめに
1)症例提示
2)経過
3)考察
5.家族性地中海熱
はじめに
1)症例提示
2)病因とメカニズム
3)症状と検査
4)診断
5)治療
6)症例のその後
まとめ
6.慢性骨盤痛症候群
はじめに
1)症例提示
2)考察
まとめ
7.会陰部痛
はじめに
1)症例提示
2)会陰部痛の診断
3)会陰部痛の治療法
おわりに
D.神経障害性疼痛
1.視床痛
はじめに
1)症例提示
2)定義
3)症状
4)診断
5)責任病巣と病態機序
6)治療
2.有痛性糖尿病性神経障害
1)症例提示
2)症例の経過
3)症例の考察と解説
おわりに
3.複合性局所疼痛症候群(CRPS)
はじめに
1)症例提示
2)CRPS の診断
3)CRPS の治療
E.筋骨格系
1.筋膜性疼痛症候群
はじめに
1)症例提示
2)原因と危険因子
3)合併症
4)診断
5)治療
2.腰痛
はじめに
1)症例提示
2)特異的腰痛ルールアウトの実際
3)腰椎由来の神経障害性疼痛
4)従来の非特異的腰痛
おわりに
3.リウマチ性多発筋痛症
はじめに
1)PMR は除外診断
2)問診表
3)病歴聴取
4)身体診察
5)検査
6)治療
4.痛風、偽痛風、クラウンデンス症候群
はじめに
1)高齢者の痛風
2)ピロリン酸Ca結晶沈着症の臨床病型(急性から慢性まで)
3)クラウンデンス症候群
F.全身
1.線維筋痛症
はじめに:疾患の概要 線維筋痛とは
1)症例提示
2)文献的考察
2.筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)
はじめに:疾患の概要 ME/CFSとは
1)症例提示
まとめ
3.子宮頸がんワクチン接種後に出た頭痛
はじめに
1)考察
4.身体症状症
はじめに
1)症例提示
2)考察
3)痛覚変調性疼痛