レジデントのための「患者中心の医療」入門**南山堂/松下 明/978-4-525-21461-6/9784525214616**

販売価格
4,180円(税込み)
編著
松下 明
出版社
南山堂
分野
内科系 一般

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特集
新刊
書籍版 販売期間
2026/02/06~
JANコード
9784525214616
商品コード
9784525214616
発行 2026年2月
判型:A5判 230頁
ISBN 978-4-525-21461-6

監修:松下 明 / 森川 暢
著:横田 雄也

ただの「寄り添い」なわけがない

「患者中心の医療」という言葉は様々な医療現場で使用されており,耳にしたことのある医療者も多いのではないかと思います.しかし「患者中心の医療とはなにか?」,「患者中心の医療はどのようにして実践するのか?」を,説明できる人は少ないのではないでしょうか.
その具体的な実践のモデルを示してくれているのが,「患者中心の医療の方法(Patient - Centered Clinical Method : PCCM)」です.そして本書は,PCCM をわかりやすく解説した入門書です.PCCM について知り,実践することで,漠然とした「患者への寄り添い」からの卒業を目指しましょう.

【目 次】
第一部 なぜ「患者中心の医療」を学ぶべきなのか?
  私の苦い経験
  「患者中心の医療」に対する様々な誤解
  今こそ「患者中心の医療」を学ぶべきである
  「実践モデル」だからこそ、誰もが学べる・実践できる
  「患者中心の医療の方法」を知ってもらいたい、実践してもらいたい
 
第二部 「患者中心の医療」について知る
  「患者中心の医療」とはなにか?
  「患者中心の医療の方法」が生まれた経緯
  「患者中心の医療」のエビデンス
 「患者中心の医療の方法(PCCM)」の全体像
  「患者中心の医療の方法」の4つのコンポーネント
  「患者中心の医療の方法」に関する注意点
 第1コンポーネント:健康・疾患・病いの経験を探る
  第1コンポーネントのポイント
  事例:48歳女性・スギモトさん その①
  患者をひとりの「人(Person)」として理解する
  疾患(Disease)と病い(Illness)
  健康(Health)
  コラム 患者の言葉を使った質問で理解を深める
 第2コンポーネント:全人的に理解する
  第2コンポーネントのポイント
  事例:48歳女性・スギモトさん その②
  コンテクスト
  人(Person)としての理解をより深める
  コラム 近位コンテクストを把握するツールとしてのSocial Vital Signs(社会的バイタルサイン)
 第3コンポーネント:共通の理解基盤を見出す
  第3コンポーネントのポイント
  事例:48歳女性・スギモトさん その③
  「共通の理解基盤を見出す」3つのポイント
  診療のはじめから、共通の理解基盤を見出すことを意識する
  患者と医療者の説明モデルを共有する
  ①問題を定義する(健康課題に関する共通認識をつくる)
  ②ゴールを設定する(目標や方針を決める)
  ③役割を同定する(具体的な行動を決める)
  コラム 説明モデルと解釈モデルのニュアンスの違い
 第4コンポーネント:患者−医療者関係を強化していく
  第4コンポーネントのポイント
  患者との関係性はすべての診療の基盤
  共感(empathy)、思いやり(compassion)、癒やし(healing)
  継続的な関わり
  転移と逆転移
  力と責任の共有
  自己認識
  コラム パターナリズム(父権主義)そのものが悪いわけではない
 
第三部 「患者中心の医療」を実践する
  「患者中心の医療」実践例
  「患者中心の医療」の流れ
  登場人物・診療セッティング
 一般外来診療
  事例①:「血圧は高くても大丈夫だと思います」
  事例②:「俺は絶対にインスリンは打ちたくない!」
  コラム 「症例」ではなくて「事例」と表現する
 救急外来診療
  事例③:「入院させてもらえないと困ります」
 病棟診療
  事例④:「夫のことが心配です」
 訪問診療
  事例⑤:「自宅で家族と過ごしたい」
 第二部・第三部のまとめ
 
第四部 「患者中心の医療」を深める
 「患者中心」とは結局なんなのか?
  「中心性(centeredness)」という概念
 常に「患者中心」でなければいけないのか?
  状況に応じた患者−医療者関係の4つのタイプ
  やはり「患者中心性」は常に求められる
 他の医療モデルと比較してPCCMの理解を深める
  Shared Decision Making (SDM)
  Evidence-Based Medicine (EBM)
  Narrative-Based Medicine (NBM) / Narrative Medicine (NM)
  PCCMのもつ可能性と広がり
 家庭医療学(Family Medicine)について
  家庭医療学とは?
  家庭医療学は関係性の学問である
  PCCMをきっかけに家庭医療学に触れる
 家庭医療専門医レベルの「患者中心の医療」
  ポートフォリオ:「患者中心の医療」
 より学びを深めたい・広げたい人のために
  「患者中心の医療」、PCCMについてより学びたいとき
  家庭医療学について学びたいとき
 
おわりに:人と人との関わりとしての医療