標準言語聴覚障害学 言語聴覚療法 評価・診断学 第2版**医学書院/深浦 順一/978-4-260-06279-4/9784260062794**
発行 2026年2月
判型:B5判 392頁
ISBN 978-4-260-06279-4
編集:深浦 順一 / 植田 恵
言語聴覚士をめざす学生が評価・診断学を学ぶ最初の教科書
言語聴覚障害学の理論・技術を網羅かつ体系化した標準的な教科書シリーズ。本書では読者が診断・評価の基本概念を体系的に理解し、評価・診断のプロセスと思考過程を領域横断的に学ぶ。構成を刷新、各領域の評価・診断の実際を成人と小児で分け、より学びやすい作りになった。評価プランの作成、検査の読み取り方、得られた情報の統合の仕方を事例を含めて解説する。
【目 次】
第1章 言語聴覚療法における評価・診断とは
1 言語聴覚障害の種類と特徴
A 聴覚障害
B 言語発達障害
C 失語症
D 構音障害
E 吃音・流暢性障害
F 音声障害
G 高次脳機能障害に伴う認知・コミュニケーション障害
H 摂食嚥下障害
2 評価・診断の基本概念
A 言語聴覚療法における評価・診断
B 評価・診断の目的
C 評価・診断で求められること
D 評価・診断における留意点
3 評価の技法
A 面接法
B 観察法
C 検査法
D 質問紙法
4 臨床データの解釈
A 妥当性と信頼性
B 数値化と尺度水準
C データの特性
D 測定値の解釈(正常値と異常値の見方)
E 検査実施時および結果の解釈における留意点
第2章 評価・診断の過程
1 評価・診断の流れ
2 評価・診断の枠組み
A スクリーニング
B 評価プランの立案
C 精密検査(精査のための検査)
D 行動観察
E 評価のまとめと言語病理学的診断
F 訓練の適応判定と予後予測
G 全体像の整理
H 訓練・指導方針の立案
I サマリーの作成と本人・家族への説明と同意
J 再評価
第3章 各領域において必要とされる評価法
1 言語・認知系(成人)
A 言語機能
B 高次脳機能
2 言語・認知系(小児)
A 小児の評価を行う場合の視点と流れ
B 代表的な検査
3 発声発語系
A 面接法
B 観察法
C 質問紙法
D 検査法
4 摂食嚥下系
A 面接法
B 観察法
C 質問紙法
D 検査法
E 重症度分類
5 聴覚系
A 観察法
B 質問紙法
C 検査法
6 その他
A 運動機能・日常生活活動
B パーソナリティ・精神症状
C 健康関連QOL,精神健康度
第4章 各領域の評価・診断の実際:成人
1 成人領域における言語聴覚障害のスクリーニング
A 言語聴覚士が直接収集する情報
B 間接的に収集する情報
2 言語・認知系
A 評価・診断の留意点
B 情報の統合(評価サマリーの作成)事例
3 発声発語系
1.音声障害
A 音声障害の分類
B 音声障害の診断
C 問診
D 心理検査
E 情報の統合(評価サマリーの作成)事例
2.構音障害
A 評価・診断の留意点
B 情報の統合(評価サマリーの作成)事例
3.流暢性障害
A 評価・診断の留意点
B 情報の統合(評価サマリーの作成)事例
4 摂食嚥下系
A 評価・診断の留意点
B 情報の統合(評価サマリーの作成)事例
5 聴覚障害
A 評価・診断の留意点
B 情報の統合(評価サマリーの作成)事例
第5章 各領域の評価・診断の実際:小児
1 小児領域における言語聴覚障害のスクリーニング
A スクリーニングとは
B 情報収集
C 報告書
2 言語・認知系
A 評価・診断の留意点
B 情報の統合(評価サマリーの作成)事例
3 発声発語系
1.構音障害
A 評価・診断の留意点
B 情報の統合(評価サマリーの作成)事例
2.流暢性障害
A 評価・診断の留意点
B 具体的な評価の手続き(特定検査の適用)
C 情報の統合(評価サマリーの作成)事例
4 摂食嚥下系
A 評価・診断の留意点
B 面接
C 質問紙
D 観察
E 検査
F 情報の統合(評価サマリーの作成)事例
5 聴覚障害
A 評価・診断の留意点
B 情報の統合(評価サマリーの作成)事例
第6章 障害が重複した事例の評価・診断
1 成人において重複する障害
1.総論
A どのような重複障害があるか
B 評価の進め方
2.失語症とその他の高次脳機能障害
A 事例の基本情報と医学的情報
B インテーク・スクリーニング
C 特定(掘り下げ)検査
D 評価結果の分析とまとめ
3.認知症を伴った摂食嚥下障害
A 事例の基本情報と医学的情報
B 面接
C スクリーニング(2病日)
D 機器を用いた検査
E 食事観察(発症8~15病日)
F 評価結果の解釈とまとめ
G 方針
H 訓練計画
I まとめ
2 小児において重複する障害
1.総論
A 重複障害の概要
B 調査・統計
C 重複障害の評価の基本的な視点
2.発達障害・聴覚障害
A 事例の基本情報
B 評価プラン
C 評価のまとめ
3.脳性麻痺と重複障害
A 事例の基本情報と医学的情報
B スクリーニング
C 評価プランの立案
D 評価(検査)の実施・結果
E 結果の読み取り(評価のまとめ)
第7章 評価・診断結果の報告
1 報告書の書き方
2 情報提供
第8章 研究法
1 なぜ研究が必要か
2 何を研究対象とするか
3 研究と臨床の関係
4 研究における実証の方法
A 実証の方法論
B 研究における実証の基礎
5 統計的分析
A 測定尺度
B 記述統計
C 推測統計
6 研究の倫理
A 医学系研究の倫理指針
B 日本における医学系研究の倫理指針
C 研究の不正行為
D 利益相反
7 研究の種類
A 研究の「問い」
B 研究法の分類
C 量的研究
D 質的研究
8 研究の進め方
A 研究テーマの設定
B 研究計画の立案
C 研究の実施
9 研究報告の仕方
A 論文の書き方
B 学会発表の仕方
10 論文の読み方
A 論文の種類
B 論文を効率的に読む
C 論文の内容を批判的に吟味する
Pointの答え
参考図書
言語聴覚療法 評価・診断学の授業プラン
『標準言語聴覚障害学』全10巻の特長と構成
Note一覧
① DSM-5-TRとICD-11
② 臨床推論
③ あぶみ骨筋反射の検査方法
④ 上昇法と下降法
⑤ 検査場面と日常生活場面の差
⑥ 喉頭内視鏡検査時の共鳴評価
⑦ 不随意運動とは?
⑧ 神経原性吃音者の吃音に対する無関心について
⑨ 心理面の評価に用いる検査
⑩ ナラティブ
⑪ スティグマ
⑫ 診断的治療
⑬ 自己発話認識
⑭ 哺乳にかかわる反射
⑮ 摂食にかかわる口腔運動パターンの発達的変化
⑯ 海外で標準化された評価スケール
⑰ 赤ちゃんせんべい法
⑱ 対象児・者や家族中心の支援
⑲ 個人情報
⑳ 定期的なカンファレンスの実施
㉑ エビデンスに基づく言語聴覚療法
㉒ 先行研究の探し方