開咬を治す**医歯薬出版/河井 聡/978-4-263-42348-6/9784263423486**
舌癖の細かい診断法と対応する口腔機能訓練よもやま話
発行 2026年5月
判型:A4判変 188頁
ISBN 978-4-263-42348-6
実は多い「開咬」の見方と治し方,そのノウハウをすべて明かします!
●小児患者の1/3以上にみられる,「開咬」の分析・診断から機能訓練の方法までを“超”実際的に解説.
●明確な診断フローチャートによって,その子の状態・症状に合わせた機能訓練をカスタマイズできます.
●実際の子どもの反応や機能訓練のコツ,術者側の感覚など,主に対応する歯科衛生士の生の声や「ぶっちゃけ話」をすべてお届け.
【目 次】
序文
1章 はじめに~開咬へのアプローチ
歯列形態を決める要素
口腔機能が歯列へ及ぼす影響
開咬とは
開咬のメカニズム
開咬への対応は?
口腔習癖を改善する機能訓練
子どもの年齢と関わり方
乳歯列期の問題は,何も対応しなければ永久歯列に引き継がれる
口腔内の問題をアイコンで見える化して,臨床に活用する
2章 開咬の診断と対応
診断のためのフローチャート
Step1 上下の歯の間に何を挟んでいるか?
Step1-1 指,爪,タオルなどを挟んでいる
1)指しゃぶり
2)咬爪癖
3)おしゃぶり
4)タオル,ぬいぐるみなど
Step1-2 口唇を挟んでいる
Step1-3 舌を挟んでいる
Step2 舌位は?
Step2-1 低位舌を伴わない舌突出癖
1)主に歯列形態の問題が先行することで生じる舌突出癖
(1)指しゃぶりによる開咬から移行して生じた舌突出癖
(2)乳歯の早期脱落,永久歯の萌出遅延部への舌突出癖
(3)歯の問題部位を気にして触るような舌突出癖
2)弄舌癖
Step2-2 低位舌
Step3 低位舌の原因は?
Step3-1 呼吸診断
1)鼻が通るか?
(1)鼻がまったく通らない場合
(2-1)鼻の通りには抵抗があり,口呼吸である場合
(2-2)鼻はある程度通るが,口呼吸である場合
2)口唇閉鎖ができているか?
Step3-2 嚥下診断
1)舌がスポットポジションに届くか?
(1)舌小帯強直症~舌小帯が張っていて,舌がスポットポジションに届かない
(2)舌の動きが悪い~舌をスポットポジションに動かせない
2)ポッピングポジションで舌の筋力が弱いかどうか?
(1)舌の筋力が弱い
(2)舌後方部の筋力が弱い
3)水飲みテストで唾液が漏れるかどうか?
(1)異常嚥下癖~正常嚥下ができない
(2)異常嚥下癖~意識をすれば正常嚥下ができるが,定着していない
Step3-3 構音障害
Step4 舌癖に併発する口腔習癖は?
1)口唇閉鎖不全
2)咬合力が弱い
診断まとめ
Column
ライナスの毛布
「舌癖」「口腔習癖」とは?~ことばの話
「低位舌」とは?~ことばの話
舌下免疫療法のすすめ
日本小児歯科学会の舌小帯切除に関するポジションステートメント
側方開咬
ことばの問題への対応は難しい
3章 開咬に対する機能訓練
機能訓練を始める前に……機能訓練を行う際の術者の心得は?
親の協力,子どもとの信頼関係の構築が大事!
3章の見方
(1)スポットトレーニング
(2)前合わせ・正中合わせトレーニング
(3)フルフルスポット&リップトレーサー
(4)ガーグルストップ
(5)鼻唄
(6)鼻呼吸テープ
(7)風船膨らまし
(8)りっぷるとれーなー
(9)割り箸くわえ
(10)ポッピング
(11)ガムトレ口蓋
(12)ペコぱんだ
(13)ミッドアンドスティック
(14)ポスチャー
(15)ドラッグバック
(16)ゼリートレーニング
(17)ガムトレーニング
乳幼児期でもできる機能訓練
ブクブクうがい
ガラガラうがい
鼻唄
ポッピング
風船膨らまし
吹き戻し
ストローブクブク
シャボン玉
にらめっこ(変顔)
早口ことば
あいうべ体操
風船ガム
歯科衛生士の実感~機能訓練の悩み
子どもの性格や家庭環境による対応の違い
時期的な問題
機能訓練の悩み
Column
低位舌と二重あご~二重あご改善をモチベーションの源に
機能訓練をどのように評価するか?
口蓋扁桃肥大とアデノイド肥大
Amazonで最近みつけた,子ども用のかわいい鼻呼吸テープ
口輪筋トレーニングの補足の機能訓練~ブクブクうがい
舌の姿勢と身体の姿勢
気付きのためのシール
最近ガムは不人気ですが……最強機能訓練「ガムトレ口蓋」
口腔習癖は全部治せるのか?
口腔機能発達不全症と口腔機能低下症
ミューイング界隈
モチベーションを保つために~記録を残す
MFTと機能訓練
チームで挑む
幼児期の食物による窒息事故
保険診療における,口腔機能発達不全症としての開咬に対する対応
若手DHの実感 口腔機能訓練に関わってみて
若手DHの実感 興味ゼロからの挑戦
4章 実際の症例
Case1 前歯部交換期に異常嚥下癖が悪化した症例
Case2 側方開咬が最後まで残った症例
Case3 一度開咬が改善したが,側方歯群交換期に開咬が再発した症例
Case4 乳前歯の早期脱落によって,異常嚥下癖が生じた症例
Case5 叢生の問題もあり,拡大床を併用した症例
Column
必ずしも治せない子もいる
コロナ禍の口腔機能に対する影響
経過が悪い症例
来院が途絶えた間に異常嚥下癖が再発し,開咬が悪化した症例(1)
本人の機能訓練に対するモチベーションが上がらない症例
開咬がきちんと治りきっていない症例~一部でも口腔習癖が改善していれば,それをきちんと評価する
来院が途絶えた間に異常嚥下癖が再発し,開咬が悪化した症例(2)
附章
青年期における対応
症例1 成人になってから,小臼歯抜歯してブラケットで対応した症例
症例2 最も開咬量が大きかった症例
成人における対応
1)成人における開咬の影響~将来のリスク症例を見分ける
症例1,症例2 咬合力が弱い症例
症例3 咬合力が強く,前後的グラインディングがある症例
症例4 強い側方グラインディングがある症例
症例5 前後的グラインディングがあり,生活歯破折に至った症例(1)
症例6 前後的グラインディングがあり,生活歯破折に至った症例(2)
2)難症例への対応
症例7 補綴処置により対応した症例
症例8 矯正治療により対応した症例
症例9 咬合下制により対応した症例
症例10 開咬と重度の歯周病に対し,歯牙移植と矯正治療で総合的に対応した難症例
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