身体醜形症BDDチェックマニュアル**金芳堂/原井 宏明/978-4-7653-2105-1/9784765321051**

販売価格
3,960円(税込み)
美容外科×精神科
編著
原井 宏明
出版社
金芳堂
分野
形成外科学

数量

特集
新刊
販売期間
2026/05/29~
商品コード
9784765321051
発行 2026年5月
判型:A5判 192頁
ISBN 978-4-7653-2105-1

【編 著】
原井 宏明(原井クリニック 院長)
原岡 剛一(大阪公立大学 美容外科寄附講座)

精神科医と美容外科医が身体醜形症に取り組んだ書籍がはじめて誕生! 巻末にはスクリーニングツールも掲載!

身体醜形症(body dysmorphic disorder:BDD)は美容医療の患者さんのうち約20%が合併しているとも言われ、またうつ病や高い自殺リスクを伴う場合があります。美容医療が治癒につながらず、むしろ悪化するケースも少なくないため、スクリーニングの必要性が指摘されています。

そこで本書では、精神科医だけではなく、BDDの患者さんに遭遇しやすい美容医療従事者にも向けて、具体的なスクリーニングツールの使い方や、診察時の観察の工夫をわかりやすく提示しました。現場ですぐに活用できる実践的な対応マニュアル本です。

なお、BDD患者さんが自発的に精神科を受診することは稀です。そのため、美容医療の現場から適切に精神科へ紹介したり、連携したりする必要があります。

巻末には、スクリーニングツール(BDDチェックシート)収録したので、ぜひ活用してください。

【目 次】
執筆者一覧
まえがき
   
1章 身体醜形症とは何か
 1 身体醜形症とは
   BDDの診断的位置づけとDSM-5に至るまでの変遷
   DSM-5-TRにおけるBDDの診断基準
   BDDの鑑別診断
   BDD患者の臨床像、発症に関連する要因、そして美容外科手術のリスク
   BDDの成因仮説、特に幼少期の逆境体験を中心に
   BDDの疫学、特に美容医療における頻度、そして経過と予後
 2 BDDの併存症
 3 BDD患者の自殺関連事象
 4 美しさと病の境界線~こだわる身体部位、男女差や文化差を含めて
 5 おわりに
   
2章 美容医療を求める身体醜形症患者
 1 美容外科の現場で、どのような患者が身体醜形症といえるのか
   身体醜形症を想起させる有名人
   美容外科の日常診療でも身体醜形症を疑う患者は少なくない
   身体醜形症との決めつけが危険なことも
   社会様式の変化によって生まれてくる新たな身体醜形症
 2 美容医療が生み出す身体醜形症
   美容外科医は身体醜形症のゲートキーパー
   美容外科美容外科手術への低い満足度
   美容医療が生み出す新たな身体醜形症患者
 3 美容医療で救える身体醜形症もある
   美容外科の手術で「良くなった」身体醜形症の患者
   美容外科手術は、本当に身体醜形症の患者には禁忌なのか?
   美容外科手術で改善することがあるのか?
   患者の利益のために必要なことは?
 4 若年者の美容外科手術について
   美容医療の「低年齢化」
   昨今の若年者が置かれた環境と身体醜形症
   若年者の美容外科と周囲の大人の責任
   
3章 美容医療現場での身体醜形症チェックリスト
 1 問診時のチェックポイント
   美醜の罠
   気にする部位は一点集中
   左右のアンバランスさを気にする
   気になる部位は中央に寄る
   美しくなってしたいことがあるかどうか
 2 視診・触診時のチェックポイント
   自傷行為の跡
   マスクを外せるかどうか
   皮膚むしりがあるかどうか
   抜毛があるかどうか
   視線を合わせるかどうか
 3 行動観察のポイント
   行動が反復する
   安全確保行動
   リスクへの感受性と予防のための計画行動
 4 チェックシートの活用法
   BDDQ 最も簡便なスクリーニング質問
   COPS
   BDD-YBOCS
 5 各診療科における留意点
   歯科・矯正歯科
   耳鼻科・眼科
   整形外科
   皮膚科
   内科
   形成外科
   泌尿器科・婦人科
   性別適合手術
   
4章 身体醜形症が疑われる患者への対応とコミュニケーション
 1 コミュニケーションの基本
   施術より前に必要な患者との関係性:治療同盟
   コミュニケーションの仕組み
   正確な共感とは?
   間違い指摘反射
   聞き返し
   情報提供するときのコツ
 2 トラブル・炎上を防ぐ方法
   トラブル・炎上の入り口を見つけよう
   怒りと嫌悪を見分ける
   肯定表現にする
   その情報はどこで伝える?
   その情報はいつ伝える?
 3 クレームに対応する
   目指すゴールは人それぞれ
   関わりを断つことも想定する
   「関わりをつくる」の反対は?
   カスタマーハラスメント(カスハラ)対策
   口コミへの対応
   スタッフ間のコミュニケーション
   
5章 専門機関との連携とアフターフォロー
 1 精神科における身体醜形症の治療
   身体醜形症は治せる
   身体醜形症の薬物療法
   身体醜形症の精神療法
   身体醜形症の認知行動療法
 2 精神科への紹介のタイミングと方法
   紹介するタイミングと方法
   どこへ紹介したらよいか
   こんな治療者に要注意
   精神科の未来
 3 家族や周囲の人との連携の構築
   身体醜形症の家族とは
   家族への対応の仕方
   家族が当事者に対してできること
   美容医療機関が家族に対してできること
   周囲の人との連携
 4 アフターフォロー:美容医療との付き合い方
   身体醜形症の治療のゴールとは
   精神疾患を持つ人の美容医療で気をつけること
   未成年の美容医療
   成人の美容医療
   高齢者の美容医療
   
6章 美容医療における今後の課題
 1 美容医療とメディア
   女性誌からSNSへ、情報発信の重心は今どこにあるのか
   海外から指摘
   された報道体制の課題
   女性誌が存在感を示した理由
   インターネットがもたらした双方向性への変化
   今だからこそできた専門特化型メディア
 2 情報発信するときの注意点―「煽り情報」への立ち向かい方
   話すべき事実を並べていく
   「見出し」が決める話の組み立て
   「ロジカルシンキング」という技術
   裏づけする根拠を当てる
 3 海外医療ツーリズムの現状と課題―117万人に達した渡韓患者のクリニック選びの基準とは?
   選びにくいクリニック
   プライベートまで調べ上げるファシリテーター
 4 人を幸せにする美容医療とは―国が変わり、業界が変わり、美容医療はより良くなる
   学会が主導する業界ガイドラインが2026年に公開予定
   業界の透明化は不可欠
   
column
 DSM-5-TRの強迫症および関連症(OCRD)
 マイケル・ジャクソンはBDDだった?
 対人恐怖症とBDD
 形成外科学会と美容外科学会と、もう一つの美容外科学会
 赤ん坊の写真と人権~「Nevermind裁判」が投げかけたもの
 身体醜形症は引きこもりよりマシ?
 身体醜形症を治療するようになって
 美容による健康被害 奈良時代から明治時代まで
 情報発信の可能性と限界
 人の話を聞くときに数えるもの
 外からは何が得意か見えづらい
 一般メディアが美容医療学会を取材できるようになれば
 
巻末付録:スクリーニングツールBDDチェックシート
 1 BDD
 2 COPS
 3 BDD-YBOCS
 
あとがき
 
編著者プロフィール