極める 血管エコー職人**中外医学社/山本 哲也/978-4-498-01369-8/9784498013698**
発行 2026年6月
判型:B5判 266頁
ISBN 978-4-498-01369-8
血管エコーを極めた職人の知識と技能の集大成!
血管領域全般をオーソドックスな構成で網羅し,豊富な写真とシェーマを用いて血管エコーをわかりやすく解説した好評書の改訂版が登場!初版刊行から10年以上にわたり新たに積み重ねてきた著者の知見をふまえ,「血管エコーの基礎知識 総論」や「報告書の作成」などの新たな章を加え,全体を通して大幅なボリュームアップしました.また,最新のガイドラインや公表予定の標準的評価法の内容についても加味して記述しています.さらに今回は二次元コードから読み取れる動画を多数掲載し,紙面だけでは分かりにくい画像の理解を強力にバックアップします.初級から上級まで幅広く対応した一冊.
【目 次】
Chapter 1 血管エコーの基礎知識 総論
1.検査の前に
1)検査前準備
2)探触子の選択
3)周波数の選択
4)探触子の持ち方
5)画像の表示法
(1)断層像
(2)ドプラ法
2.装置条件の設定・調整方法
1)Bモード
(1)視野深度
(2)フォーカス
(3)ゲイン
(4)ダイナミックレンジ
(5)フレームレート
2)カラードプラ法
(1)ドプラゲイン
(2)流速レンジ
(3)ドプラ入射角度
3)パルスドプラ法,連続波ドプラ法
(1)ドプラサンプルボリュームの調節
(2)角度補正
(3)流速レンジ
(4)ドプラフィルタ
(5)掃引速度(スイープ速度)
3.基本走査法
1)縦断面の描出
(1)Bモード
(2)ドプラ法
2)横断面の描出
(1)Bモード
(2)ドプラ法
4.アーチファクトと対策
1)多重反射
(1)鑑別ポイント
(2)対応策
(3)機器の調整
2)サイドローブ
(1)対応策
(2)機器の調整
3)音響陰影
(1)対応策
(2)機器の調整
4)外側陰影
(1)対応策
(2)機器の調整
5)ミラーイメージ
(1)対応策
(2)機器の調整
6)モーションアーチファクト
(1)対応策
(2)機器の調整
7)Twinkling artifact
(1)対応策
(2)機器の調整
5.計測方法
1)径の計測
(1)動脈径計測時の時相
(2)計測部位
2)血流計測
3)血流量の計測
(1)時間平均最大血流速度
(2)時間平均血流速度
6.血管領域におけるパニック所見
1)パニック所見の意義
2)緊急度の階層化
3)パニック所見時に特化した対応
4)パニック所見と注意点
Chapter 2 頸動脈エコー
1.検査に役立つ解剖
1)総頸動脈系
2)椎骨動脈系
2.検査の実際
1)探触子の選択
2)最適な条件設定
(1)Bモードの条件設定
(2)ドプラ法の条件設定
(3)検査体位
3.描出方法と正常像
1)総頸動脈系
(1)横断面走査
(2)縦断面走査
2)椎骨動脈系
4.観察・評価方法
1)IMTの計測と評価
(1)IMTとIMC
(2)max IMTとmean IMT
(3)IMT-C10
2)プラークの計測と評価
(1)プラークの定義
(2)プラークのサイズ
(3)プラークの性状評価
3)可動性構造物の評価
4)血管径の計測と評価
(1)径の計測部位
(2)計測方法
(3)評価
5)血流速度の測定と評価
(1)測定部位
(2)測定方法
(3)評価
6)狭窄の計測と評価
(1)径狭窄率
(2)面積狭窄率
(3)血流速度による評価方法
(4)加速時間を用いた評価方法
5.代表的疾患と特徴的エコー所見
1)鎖骨下動脈盗血現象・鎖骨下動脈盗血症候群
2)高安動脈炎
3)頸動脈解離
4)頸動脈狭窄症
5)頸動脈瘤
6)Bow hunter症候群
7)巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)
6.知っておきたい治療法と評価ポイント
1)頸動脈内膜剥離術
(1)術前評価ポイント
(2)術後評価ポイント
2)頸動脈ステント留置術
(1)術前評価ポイント
(2)術後評価ポイント
Chapter 3 大動脈エコー
1.検査に役立つ解剖
1)胸部大動脈
2)腹部大動脈
2.検査の実際
1)探触子の選択
2)最適な条件設定
1)Bモードの条件設定
2)ドプラ法の条件設定
3)検査体位
4)身体所見の取得
3.描出方法と正常像
1)上行大動脈(近位部)の描出⇒傍胸骨左縁アプローチ
2)上行大動脈(中部)の描出⇒傍胸骨右縁アプローチ
3)弓部大動脈の描出⇒胸骨上窩アプローチ
4)下行大動脈の描出⇒傍胸骨左縁アプローチ
5)腹部大動脈の描出⇒腹壁アプローチ
4.観察・評価方法
1)血管径
2)血管の形態
3)血管壁の性状
4)血管内部や分枝血管の状態
5)大動脈周囲の観察
5.代表的疾患と特徴的エコー所見
1)大動脈解離
(1)フラップ
(2)真腔と偽腔の状態,分枝血管との関係
(3)entryとre-entry
(4)血管径
(5)合併症の有無
2)大動脈瘤
(1)瘤径
(2)瘤の位置
(3)瘤の形態と壁構造
(4)大動脈瘤周囲の観察
(5)大動脈瘤破裂の診断
3)大動脈周囲炎
(1)炎症性腹部大動脈瘤
(2)後腹膜線維症
4)高安動脈炎
5)大動脈硬化症
6)大動脈縮窄症
7)Leriche症候群
6.知っておきたい治療法と評価ポイント
1)人工血管置換術後の評価
(1)人工血管内の狭窄
(2)人工血管吻合部の狭窄
(3)吻合部の仮性動脈瘤
2)ステントグラフト内挿術後の評価
(1)Endoleak例
(2)ステントグラフト閉塞
(3)ステントグラフト部狭窄
3)ハイブリッド治療後の評価
Chapter 4 腹部分枝動脈エコー
1.検査に役立つ解剖
1)腹腔動脈
(1)総肝動脈
(2)脾動脈
(3)左胃動脈
2)上腸間膜動脈
3)腎動脈
4)下腸間膜動脈
5)腰動脈
6)正中仙骨動脈
2.検査の実際
1)探触子の選択
2)最適な条件設定
(1)Bモードの条件設定
(2)ドプラ法の条件設定
(3)検査前処置
(4)検査体位
3.描出方法と正常像
1)腹部正面アプローチ
2)腎動脈アプローチ
(1)上腹部からの腎動脈起始部の描出
(2)側背部からの腎動脈(起始部)血流測定
(3)腎内血管の描出
4.観察・評価方法
1)腎動脈検査
(1)腎動脈狭窄のスクリーニング検査
(2)腎動脈精査
2)腹部分枝動脈(RAS以外)
5.代表的疾患と特徴的エコー所見
1)腎動脈狭窄
(1)中高年の男性
(2)学童期や若年期
(3)高安動脈炎を疑う症例
2)腹腔動脈・上腸間膜動脈狭窄
3)上腸間膜動脈閉塞症
4)孤立性内臓動脈解離
5)腹腔動脈起始部圧迫症候群
6)腹部内臓動脈瘤
6.知っておきたい治療法と評価ポイント
1)腎動脈狭窄
2)動脈瘤
3)動脈解離
4)急性動脈閉塞症
Chapter 5 下肢動脈エコー
1.検査に役立つ解剖
1)腸骨領域
2)大腿領域
3)膝窩領域
4)下腿領域
2.検査の実際
1)探触子の選択
2)最適な条件設定
(1)Bモードの条件設定
(2)ドプラ法の条件設定
(3)検査体位
(4)身体所見の取得
(1)問診(自覚症状の確認)
(2)視診
(3)触診(動脈拍動の触知)
(4)聴診(血管雑音の有無)
3.描出方法と正常像
1)腸骨動脈
2)大腿動脈
3)膝窩動脈
4)下腿部の動脈
(1)前脛骨動脈
(2)足背動脈
(3)後脛骨動脈
(4)腓骨動脈
4.観察・評価方法
1)Bモードによる評価
(1)血管の走行
(2)血管径
(3)血管壁性状
2)カラードプラ法による評価
(1)血流の有無(閉塞の判定)
(2)狭窄部の検出(狭窄の判定)
(3)血流方向の確認
3)パルスドプラ法による評価
(1)血流速度による評価方法
(2)血流波形による評価方法
5.検査手順
1)スクリーニング検査
2)精密検査
6.代表的疾患と特徴的エコー所見
1)閉塞性動脈硬化症
(1)外腸骨動脈狭窄例
(2)浅大腿動脈狭窄例
(3)浅大腿動脈閉塞例
2)急性動脈閉塞症
3)閉塞性血栓血管炎
4)ルーリッシュ症候群
5)外膜囊腫
6)膝窩動脈捕捉症候群
7)末梢動脈瘤
8)仮性動脈瘤と動静脈瘻
7.知っておきたい治療法と評価ポイント
1)血管内治療
(1)術前評価
(2)術後評価
2)外科的血行再建術
(1)術前評価
(2)術後評価
Chapter 6 下肢静脈エコー
1.検査に役立つ解剖
1)深部静脈
2)表在静脈
(1)大伏在静脈
(2)小伏在静脈
(3)穿通枝
2.検査の実際
1)探触子の選択
2)最適な条件設定
(1)Bモードの条件設定
(2)ドプラ法の条件設定
3)検査体位
(1)深部静脈血栓症検査
(2)静脈瘤検査
4)身体所見の取得
3.描出方法と正常像(深部静脈)
1)腸骨静脈
(1)下大静脈側からアプローチする方法
(2)鼠径靭帯からアプローチする方法
(3)腸腰筋を目印にアプローチする方法
2)大腿静脈
3)膝窩静脈
4)下腿深部静脈
4.描出方法と正常像(表在静脈)
1)大伏在静脈
(1)大伏在静脈−大腿静脈合流部
(2)大腿部
(3)下腿部
2)小伏在静脈
(1)小伏在静脈−膝窩静脈合流部
(2)下腿部
5.観察・評価方法
1)血栓症検査
(1)Bモードによる観察
(2)静脈圧迫法による確認
(3)静脈血流の確認
2)静脈瘤検査
(1)静脈径の計測
(2)逆流の有無
(3)逆流時間の測定
(4)血管走行の確認
(5)血栓の有無
6.検査手順
1)深部静脈血栓症検査
(1)検査の範囲
(2)検査の手順
2)静脈瘤検査
(1)検査の範囲
(2)検査の手順
7.代表的疾患と特徴的エコー所見
1)深部静脈血栓症
(1)急性期
(2)慢性期
2)静脈瘤
(1)一次性静脈瘤
(2)二次性静脈瘤
(3)特殊な静脈瘤
3)血栓性静脈炎
4)腫瘍塞栓症
5)静脈性血管瘤
8.知っておきたい治療法と評価ポイント
1)深部静脈血栓症
(1)抗凝固療法・血栓溶解療法
(2)IVCフィルタ留置術
2)下肢静脈瘤
(1)ETA術後早期
(2)術後1〜6か月
Chapter 7 その他 血管エコー
1.穿刺部合併症評価
1)動静脈瘻
2)仮性動脈瘤
3)血腫
4)動脈狭窄・閉塞
5)静脈内血栓
6)解離
2.バスキュラーアクセス
1)作製前評価
(1)動脈系
(2)静脈系
2)作製後・モニタリング評価
(1)機能評価
(2)形態評価
3モニターとしての血管エコー検査
(1)冠動脈バイパス術術前評価
(2)血管内治療前評価
(3)自家静脈グラフトを用いた血行再建術前評価
Chapter 8 報告書の作成
報告書の作成
1)わかりやすいレポート
2)施設に合わせたレポート形式
3)レポート作成のポイント—5つの鉄則—
(1)依頼目的の把握
(2)統一性のある記載
(3)表現方法に気を配る
(4)前回との比較を記載する
(5)視覚的に報告する
4)ワンランク上のレポート作成—5つの鉄則—
(1)ガイドラインの診断基準に準じた記載
(2)一目でわかる注目所見の強調
(3)エコー検査が有利な情報の強調
(4)診療科に応じた気配り
(5)他検査のアドバイス
5)レポート作成時の注意点—5つの鉄則—
(1)検査直後に記入する
(2)記載ミスをなくす
(3)略語は避ける
(4)検査の信頼性を伝える
(5)画質不良!! 評価不十分!! の記載
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