睡眠歯科学**医歯薬出版/日本睡眠歯科学会/978-4-263-45705-4/9784263457054**
発行 2026年7月
判型:A4判 184頁
ISBN 978-4-263-45705-4
睡眠歯科学分野における初の教科書が刊行!
【目 次】
第1章 睡眠学とは
1.正常睡眠
1)睡眠・覚醒のフリップフロップモデル
2)睡眠の機能
3)睡眠と生理機能
2.睡眠段階:覚醒とレム睡眠,ノンレム睡眠
1)睡眠の構造
2)睡眠ポリグラフ検査とウェアラブルデバイス
3)ノンレム睡眠
4)レム睡眠
3.睡眠の年齢差:年齢と睡眠の質と量
1)睡眠覚醒リズムと年齢
2)睡眠構造と年齢
3)高齢者施設の睡眠
4.睡眠歯科学
1)睡眠疾患と歯科疾患
2)閉塞性睡眠時無呼吸治療の発展
3)閉塞性睡眠時無呼吸と歯科の関わり
4)睡眠時ブラキシズム
5)総括および今後の展望
第2章 睡眠関連呼吸障害群とは
1.疾患概念・用語
2.疫学
3.発症メカニズム
1)中枢性睡眠時無呼吸の発症メカニズム
2)閉塞性睡眠時無呼吸の発症メカニズム
3)混合性睡眠時無呼吸の発症メカニズム
4.閉塞性睡眠時無呼吸の診断基準
5.症状
6.社会的影響
第3章 閉塞性睡眠時無呼吸の病態と関連合併症発症メカニズム
1.閉塞性睡眠時無呼吸発生の閉塞性要因と周期性要因
1)咽頭気道の解剖学的,機能的特性
2)閉塞性睡眠時無呼吸の発生とその繰り返し
3)閉塞性睡眠時無呼吸発生の閉塞性要因と周期性要因
4)閉塞性睡眠時無呼吸発症に関与する4つのメカニズム
5)閉塞性睡眠時無呼吸発症に関与する解剖学的要因
2.閉塞性睡眠時無呼吸を悪化させるさまざまな要因
1)レム睡眠
2)加齢
3)閉経(女性ホルモンの低下)
4)体液移動
3.咽頭気道評価と体位・頭位・顎位による変化
1)咽頭閉塞性の評価
2)体位による咽頭閉塞性変化
3)頭位・顎位による咽頭閉塞性変化
4.閉塞性睡眠時無呼吸関連合併症発症メカニズム
1)生命予後
2)循環器
3)代謝
4)脳機能
5)精神
6)QOL
第4章 知っておきたい睡眠障害
1.睡眠障害国際分類第3版改訂版
1)不眠障害群
2)睡眠関連呼吸障害群
3)中枢性過眠症群
4)概日リズム睡眠・覚醒障害群
5)睡眠時随伴症群
6)睡眠関連運動障害群
2.閉塞性睡眠時無呼吸と合併する睡眠障害や鑑別すべき睡眠障害
1)不眠障害
2)中枢性睡眠時無呼吸
3)ナルコレプシー
4)概日リズム睡眠・覚醒障害群
5)レム睡眠行動障害
6)レストレスレッグス症候群,周期性四肢運動障害
7)睡眠時ブラキシズム(睡眠関連ブラキシズム)
8)睡眠関連胃食道逆流症
9)睡眠不足症候群
第5章 睡眠検査
1.睡眠ポリグラフ検査,反復睡眠潜時検査,覚醒維持検査
1)必要な設備と機器
2)各種センサーの解説
3)検査結果(レポート)の項目と内容の解釈
4)睡眠検査の実施上知っておくべきこと
2.簡易検査(岩永賢司)
1)検査環境および必要な設備と機器
2)各種センサー
3)検査結果(レポート)の項目と内容
3.ウェアラブル筋電計による検査
第6章 閉塞性睡眠時無呼吸に対する歯科診療の流れ
1.医科からの情報提供と検査結果の理解
1)医科からの情報提供
2)睡眠検査の結果
2.歯科での対応
1)歯科における診査
2)口腔内装置装着後の評価
3.閉塞性睡眠時無呼吸の治療法
1)医科
2)歯科
3)睡眠衛生指導
4.口腔内装置装着後の効果の判定
5.定期検診
1)口腔内装置の装着状況・副作用の有無や装置の状態確認
2)閉塞性睡眠時無呼吸に対する治療効果継続の確認
コラム 睡眠関連呼吸障害と歯科医療
第7章 医科的治療法
1.持続気道陽圧呼吸療法
2.減量,体位変換療法
1)減量
2)体位変換療法
3)減量・体位変換療法における注意点
4)小児における減量・体位変換療法
5)小児閉塞性睡眠時無呼吸における注意点
3.睡眠外科治療
1)鼻手術
2)咽頭レベルの手術
3)舌後部の手術
4)植込型舌下神経電気刺激療法
5)周術期管理の重要性
コラム 植込型舌下神経電気刺激療法
第8章 歯科的治療法(1)口腔内装置治療
1.治療原理,作用機序,効果のメカニズム
1)口腔内装置の治療原理
2)口腔内装置の作用機序
3)口腔内装置の効果のメカニズム
2.口腔内装置治療の利点,欠点(副作用)
3.口腔内装置の製作
1)口腔内装置治療前の検査
2)保険診療における口腔内装置の製作方法
3)少数残存歯・欠損歯列症例における口腔内装置の製作方法
4)口腔内装置装着後の対応について
4.保険診療と自由診療の口腔内装置治療
1)保険診療の口腔内装置治療
2)自由診療の口腔内装置治療
3)治療方針決定の際に考慮する事項
コラム 舌前方維持型装置
第9章 口腔内装置の適応と選択
1.口腔内装置が奏効しやすい閉塞性睡眠時無呼吸患者の特徴
1)年齢
2)肥満度
3)閉塞性睡眠時無呼吸の重症度
4)睡眠体位
5)顔貌・顎顔面形態
2.口腔内装置の種類と特徴
1)種類
2)装置の素材
3.持続気道陽圧呼吸療法との併用
1)CPAPと口腔内装置の同時使用
2)CPAPと口腔内装置の交替併用
4.口腔内装置装着後の再歯科タイトレーション
1)口腔内装置装着後の再歯科タイトレーションが必要になる要因
2)再歯科タイトレーションの方法
3)咬合高径に関して
5.口腔内装置治療におけるアドヒアランス
1)アドヒアランスに関与する因子
2)持続気道陽圧呼吸療法脱落症例に適用する際の注意
コラム いびき音テスト
第10章 歯科的治療法(2)矯正歯科治療,口腔筋機能療法,睡眠外科治療(硬組織)
1.閉塞性睡眠時無呼吸を考慮した矯正歯科治療
1)閉塞性睡眠時無呼吸患者への矯正歯科治療
2)矯正歯科治療が担う閉塞性睡眠時無呼吸の予防
3)閉塞性睡眠時無呼吸を考慮した矯正歯科治療の診断
2.成人の閉塞性睡眠時無呼吸に対する口腔筋機能療法
1)効果と目的
2)適応症
3)口腔筋機能療法とは
4)口腔筋機能療法の実際
5)留意事項
3.歯科における睡眠外科治療
1)顎骨に対する睡眠外科治療の歴史的背景
2)手術法
3)睡眠外科治療が上気道に及ぼす効果
4)顎骨に対する睡眠外科治療の適用条件
5)閉塞性睡眠時無呼吸に対する効果
4.成人の外科的矯正治療
コラム アライナー型矯正装置(マウスピース型矯正装置)の概要と特性
第11章 小児期および成長発達期の閉塞性睡眠時無呼吸
1.小児閉塞性睡眠時無呼吸の特徴
1)症状
2)原因
3)疫学
4)診断
5)治療
6)予防
2.小児期および成長発達期の閉塞性睡眠時無呼吸と矯正歯科治療
1)小児閉塞性睡眠時無呼吸に対する矯正歯科治療のアプローチ
2)矯正歯科治療の目的
3)小児閉塞性睡眠時無呼吸における歯科医師の役割
4)小児閉塞性睡眠時無呼吸に対する頭蓋顎顔面成長を考慮した矯正歯科治療のプロトコール
5)睡眠関連呼吸障害を有する小児における頭蓋顎顔面の成長修正ロードマップ
3.その他:口腔筋機能療法
1)小児閉塞性睡眠時無呼吸に対する口腔筋機能療法の効果と目的
2)小児閉塞性睡眠時無呼吸における口腔筋機能療法の適応症
3)口腔筋機能障害の代表的な症状と特徴
4)口腔機能発達不全症への取り組みが小児閉塞性睡眠時無呼吸に果たす役割
5)実際の指導
コラム 母子手帳,公的健康診査を活用した睡眠歯科医療の推進
第12章 歯科診療に際しての医療連携
1.医療面接,連携医との情報共有
1)閉塞性睡眠時無呼吸患者に対する医療面接での注意点
2)患者への説明
3)閉塞性睡眠時無呼吸が疑われる患者を医科に紹介するときの診療情報提供書の書き方
2.問診
1)現病歴
2)既往歴と服用薬剤
3)家族歴
4)身体所見
3.歯科治療歴,アレルギーの有無,常用薬の確認
1)歯科治療歴
2)アレルギーの有無
3)常用薬の確認
4.連携医での検査内容の確認と治療後の報告
1)連携医からの診療情報提供書の確認
2)連携医での検査内容の確認
3)口腔内装置装着後の評価と連携医への治療後の報告
5.治療評価の確認および連携医への今後の治療方針の報告
1)経過観察へ移行する場合
2)改善が不十分もしくは効果がないと判定され,再歯科タイトレーションを行う場合
3)改善が不十分もしくは効果がないと判定されたが,再歯科タイトレーションが困難な場合
6.耳鼻咽喉科をはじめとした関連領域への病態評価の依頼
1)鼻腔の評価
2)咽頭の評価
3)鼻腔,咽頭部の治療
4)口腔内装置治療で望ましい結果が認められない場合の対応
コラム スポーツ選手と睡眠(鈴木浩司)
第13章 口腔内装置の有害事象への対応と経過観察
1.有害事象の種類
1)咬合違和感
2)顎関節症
3)口腔内乾燥,唾液分泌過多
4)歯の移動,咬合変化
2.有害事象への対処
1)咬合違和感を伴う場合
2)顎関節症(痛みや開口障害)を伴う場合
3)口腔内装置治療における運動療法,徒手的マッサージの有効性
4)動揺歯,少数残存歯への対処
3.口腔内装置の管理,経過観察の間隔と診察時の問診内容
1)口腔内装置の管理,清掃,保管
2)経過観察の間隔
3)経過観察時の診査内容
4.装置破損への対処
第14章 睡眠時ブラキシズム
1.定義・疫学
1)睡眠時ブラキシズムの定義
2)睡眠時ブラキシズムの疫学
2.睡眠時ブラキシズムの病態生理
1)睡眠中の律動性咀嚼筋活動
2)睡眠時ブラキシズム特有の律動性咀嚼筋活動の特性
3)睡眠時ブラキシズム特有の律動性咀嚼筋活動の発生機序
4)発達と加齢
5)リスクファクター
6)睡眠関連疾患との併発
3.歯科疾患との関連
1)歯や補綴装置への影響
2)歯周組織への影響
3)咀嚼筋・顎関節への影響
4)口腔粘膜への影響
4.診査・診断
1)睡眠時ブラキシズムのスコアリング
2)診断カットオフ値
3)ウェアラブル筋電計の応用ならびにそのカットオフ値
4)国際的に標準化されたブラキシズム診断・評価ツールの開発
5)二次性(続発性)ブラキシズム
5.睡眠時ブラキシズムのマネジメント
第15章 睡眠歯科学用語集
付:日本睡眠歯科学会の活動
1.認定医制度
1)制度の概要
2)認定試験の実際
2.学術大会
3.各種講座,セミナー
4.診療ガイドライン
1)診療ガイドラインと異なる診療をした場合,もしトラブルが起こったらどうなるか?
2)診療ガイドラインの作成手順
3)現在までに作成された診療ガイドライン
令和9年版歯科医師国家試験出題基準と関連する章
歯学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)と関連する章