免疫学の巨人イェルネ**医学書院/宮坂昌之 監 /長野 敬 訳/太田 英彦 訳/9784260002387**

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5,060円(税込み)
編著
宮坂昌之 監 /長野 敬 訳/太田 英彦 訳
出版社
医学書院
分野
 
免疫学・血清学

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販売期間
2008/02/22~
商品コード
9784260002387
発行 2008年2月
ISBN 978-4-260-00238-7
ノーベル医学・生理学賞受賞者である免疫学者ニールス・イェルネの波乱に富んだ一生を描く。イェルネは、ノーディンとともに溶血プラーク反応による抗体産生細胞の測定法を開発。1969年、バーゼル免疫学研究所長となり、1979年には有名な「免疫ネットワーク説」を発表した。この説はその後、多田富雄氏を含む、多くの免疫学者に非常に大きな影響を与えた。

序章 ある科学者の一生を追うI ロマンティックな性格の形成(1911-1947) 1「私は一度として,いま生きている場所にいると感じたことはなかった」 2「私の本性は,とてつもない皮肉屋であることだ」 3「何か役にたたないことを学びたかった」 4「周囲に霧がたちこめている」 5「科学者として,私ほど多くの年月を無駄にした者はない」 6「いまや誰も,私が医者になるのを止められない」 7「私自身の魂の深みに,自然を反映させられるように」 8「不実の烙印を押されたことから,目をそらすまい」 9「手紙,夢見る女の魂を絡め取る蜘蛛の巣」II 選択説の形成(1947-1954) 10「人より優れていると感じる幸福」 11「この研究が適用されるのは主として免疫学だと考えています」 12「この抗体だの,あの抗体だのと言ったところで,彼らは実際大して興味がなかった」 13「皆自分が何をやっているのかわかっていない」 14「何かやらなくてはいけないな,実験か何か」パラバシス 個人的な告白としての選択説III 一人の男,彼の理論,彼のネットワーク(1954-1994) 15「希望も失敗も,私のものだ」 16「この仮説は大した反響を呼ばなかったが,さてどうしたものだろう?」 17「念のためちょっと免疫学を勉強したほうがよさそうだ」 18「最後になるが,大事な人よ,私は冴えた頭で抗体を作らなければならない」 19「丸太がゆっくりと湖面に現れるように」 20「私は今でも,もとの自然選択説のほうがよかったと考えている」 21「免疫学はほとんど哲学的な主題になった」終章 「逃れようとする何たる抗い」引用文献参考文献訳者あとがき索引