人は死ぬ それでも医師にできること**医学書院/名郷直樹/9784260005777**

販売価格
2,420円(税込み)
へき地医療,EBM,医学教育を通して考える
編著
名郷直樹
出版社
医学書院
分野
 
プライマリケア医学

数量

販売期間
2008/05/01~
商品コード
9784260005777
発行 2008年5月
ISBN 978-4-260-00577-7
病院中心の医療は患者に多くの福音をもたらしたが、一方、人々から「自然な死」を遠ざけた。本書は12年間、へき地医療を実践し、その間、本邦のEBMの第一人者となった異色の著者による珠玉のエッセイ集。研修医教育に転じた最初の1年を日記の形で振り返り、さらに、EBMや医師・患者関係に鋭い考察を加えた。医療者のみならず一般の方にもぜひ読んでほしい1冊。

推薦の序はじめになぜ医師になるのか、なったのか―はじめに問いたい医学部入学以前、入学試験での大事件―山上さんのこと医学生としての日々―病棟嫌いの学生時代初期研修医としての日々―切れ切れの記憶忘れられない患者たち1―ひとりぼっちで死にたいね0 新しい年と新しい仕事―教育専任の医師になる1 さらばU村、よろしくZ市―へき地診療所から都市の病院へ2 センター長の仕事って?―めざすは教育を専門にする臨床医3 机と椅子で十分だ!その1―何にもないには、すべてがある。すべてがあるには、何もない4 机と椅子で十分だ!その2―「患者に合わせる」、そう簡単に口にする言葉じゃない私のEBMはここから始まった1―SackettのClinical Epidemiology5 気楽なようでシビアな生活―ホームレスに習う?6 ひとつのお願い―患者に研修医として何ができるか7 眼にて云う―救っているのが患者で、救われているのが医師だったりする8 盤面が大海原に見える―診察室が大宇宙に見える私のEBMはここから始まった2―SHEP研究との出合い9 知らざるを知らずとす―わからなくなるまで勉強する10 何もしない―あえて「しない」をする11 寝坊する研修医―「患者の立場」とは何か?12 いい医療といい研修―自分勝手度と自分勝手自覚度を認識する私のEBMはここから始まった3―高血圧との長い戦い1:古い降圧薬と新しい降圧薬13 雑用か役割か?―雑用と役割は似ている14 うれしいような、悲しいような―何かを持続するための唯一の道15 スレスレ―自分の夢と他人の夢の境目16 振り返り―明日のためにこそ私のEBMはここから始まった4―高血圧との長い戦い2:日本発の大規模臨床試験17 いい加減な気持ち―どうでもいいと思えたからこそ、選択の余地があった18 興味のないことに興味を持つ―自分の興味と患者の興味19 センター長の仕事って?再び―他人は思うようにはならない20 マイナスの人間成長―21世紀にふさわしい言葉私のEBMはここから始まった5―コレステロールとの長い戦い1忘れられない患者たち2―「まんだ生きとるか。しぶといやつだな」21 私はうそつきですといううそつきはうそつきか?―自分について語ることは難しい22 何もなかった頃から考える―医療の進歩は人類滅亡の第一歩?23 ただ研修する―理想の研修とは24 自然なこと―自然は隠されたとたんに不自然となる私のEBMはここから始まった6―コレステロールとの長い戦い225 流れに求める1―時を止めて見失うもの26 流れに求める2―研修医には問題を解決する能力がある27 流れに求める3 患者はどうして死んだのか?―「もの」としての死と「こと」としての死28 流れを止めて―人より病気を診ることの重要性 私のEBMはここから始まった7―コレステロールとの長い戦い329 医師の病気―自分の病気をまず治せ30 優雅で感傷的な日本医療―知らないからこそわかること忘れられない患者たち3―「おれはいいよ」:治療を拒否した肺がん患者31 副腎に求めよ―次の時代の王道は今の時代の邪道から生まれる32 越境する専門医―守備範囲を規定しない33 教えないことで教える私のEBMはここから始まった8―糖尿病との長い戦い134 餓死するロバ―なぜ利き手があるのか35 患者様―「様」と呼ぶことの暴力36 大衆文学と純文学―めざせ純文学医療!私のEBMはここから始まった9―糖尿病との長い戦い237 東京都の電話帳に興味を持つ―一行の背後にある「こと」としての患者38 コトバは時間を生み出す形式である―コトバは患者を記述できるか39 自分の外に自分を探せ―自分は自分以外のものからできている忘れられない患者たち4―50ccバイクの二人乗りは禁止です万物は流転する―地域医療研修センターのめざす地域医療地域医療指向型初期研修12の軸―新しい医学モデルに基づく教育研修医を励ますのか励まさないのか、微妙な言葉集終わりに