がんの温熱免疫療法**診断と治療社/吉川敏一 監/9784787816658**

販売価格
4,950円(税込み)
ハイパーサーミック・イムノロジー
編著
吉川敏一 監
出版社
診断と治療社
分野
 
癌・腫瘍一般

数量

販売期間
2008/10/01~
商品コード
9784787816658
発行 2008年10月
ISBN 978-4-7878-1665-8
がんの温熱療法および免疫療法に従事している医療スタッフ向けに、両者を併用する「温熱免疫療法」という新しい治療概念の理解を深めるための一助となる書。

第1章 温熱療法とは1 分子レベルでの温熱の作用 はじめに 分子間の結合エネルギー蛋白質の熱変性脂質の熱変性核酸の熱変性まとめ2 細胞内の情報伝達に対する温熱の影響はじめに細胞死に関わる情報伝達細胞生存に関わる情報伝達細胞増殖に関わる情報伝達まとめ3 細胞レベルでの温熱の作用 はじめに温熱による活性酸素種の生成温熱による細胞死の誘導まとめ4 温熱の生理学―温熱に対する生体の反応― はじめに温熱療法の生物学的根拠血管作用薬剤による温熱治療の増感効果温熱治療による化学療法の増感温熱治療増感のための工夫まとめ5 温熱療法と化学療法の併用効果 はじめに化学療法に温熱療法を併用する利点臨床成績6 温熱療法と放射線療法の併用効果はじめに温熱療法と放射線療法の併用理論温熱療法と放射線療法の併用に関する臨床試験おわりに7 癌治療の中での現在の温熱療法の位置づけ はじめに癌治療におけるハイパーサーミアの長所と意義臨床成績なぜハイパーサーミアがまだ普及していないか?まとめと今後の課題第2章 温熱療法と免疫1 温熱と好中球の機能 はじめに異物を処理する好中球の機能好中球機能に及ぼす温熱の影響まとめ 2 NK細胞に対する温熱の影響はじめにナチュラルキラー(NK)細胞まとめ3 制御性T細胞と温熱 はじめにTreg発見の歴史Tregの分類と分化誘導Tregの機能と癌での集積Tregへの温熱の作用Tregと温熱の臨床まとめ4 温熱療法時の免疫パラメーターの変動 はじめに感染と炎症における全身発熱のしくみ抗原の侵入からエフェクター細胞の形成まで:生体内における免疫反応の誘導全身の発熱が免疫応答に及ぼす効果肝局所温熱治療による全身免疫応答の変化まとめ第3章 HSPとは1 HSPの誘導メカニズム はじめにストレス蛋白質HSPの役割熱ショック転写因子ストレスによるHSF1の活性化機構GGAによるHSPの誘導まとめ2 分子シャペロンによる細胞機能制御はじめに熱ショック蛋白質(heat shock proteins:HSPs)HSPsの分子シャペロンとしての機能分子シャペロンによる遺伝的変異の緩衝作用分子シャペロンは蛋白質レベルでの生体防御機構である分子シャペロン誘導剤についてまとめ3 プレコンディショニングとHSP はじめにストレス応答プレコンディショニング(前処置)HSPと虚血耐性まとめ4 各臓器のストレス応答とHSP はじめに胃粘膜大腸、小腸粘膜膵臓肝臓おわりに5 HSPと腫瘍の発育・転移はじめに癌の増殖とHSP癌の転移とHSPHSPと癌;臨床検討おわりに6 HSPと抗癌剤治療 はじめにHSPと癌治療抗癌剤によるNF‐kB活性化Hsp70のNF‐kBの活性化阻害作用Hsp70によるある種の抗癌剤の抗癌作用の増強まとめ第4章 HSPと免疫1 抗原提示機構におけるHSPの役 2 熱ショック蛋白質による免疫制御と癌ワクチン開発第5章 癌の免疫療法1 癌免疫監視機構のエスケープ機序としてのHLAクラスの発現低下 2 癌患者の制御性T細胞―増加の機序と予後の解析―3 ペプチドワクチン療法 4 自家癌ワクチン療法第6章 癌の温熱免疫療法1 温熱免疫療法の理論的背景 2 温熱とLAK療法の併用3 温熱とDCの併用 4 温熱免疫療法が有効であった症例 第7章 生活習慣病の温熱療法1 生活習慣病と心不全に対する和温療法