新X線解剖学**金原出版/小林敏雄 原著/9784307070836**

販売価格
6,160円(税込み)
第6版
編著
小林敏雄 原著
出版社
金原出版
分野
 
放射線医学・核医学

数量

販売期間
2009/04/01~
商品コード
9784307070836
発行 2009年4月
ISBN 978-4-307-07083-6
今回の改訂では、核医学やMRIによって新たに観察できる画像解剖は敢えて追加せず、専門書に任せることにした。従来のシンチグラムも極一部のものを残し、大部分削除した。また、画像検査の進歩により、従来のX線装置を利用した造影検査の適応も大きく変わってきたので、ほとんど行われなくなった造影検査も削除したが、解剖を理解する上で必要なものは残した。解剖学用語は医学を志す者にとっては、ラテン語表記は欠かせられないが、現在の画像診断に携わる者にとっては、あまり必要とも思われないので、すべて日本語と英語で記載するようにした。解剖学用語については日本解剖学会が最近改訂した解剖学用語改訂13版(医学書院)を参考にした。今回の改訂は放射線診断医よりも、診療放射線技師や健康診断医を意識して行った。そのため、新たに加筆した項目にX線像の成り立ちと見え方がある。X線像がX線コントラストから成り立っている以上、どのように成り立っていて、それをどのようにX線写真の読影に応用するのか、また、X線の入射方向による人体の見え方の違いという2つの基本を理解することが、X線写真を読影する際にまず必要だと常々考えていたからである。

第1章 X線解剖学の意義と特徴 1. X線解剖学とは 2. X線解剖学の特異性 3. 新X線解剖学とは第2章 X線像の成り立ちと見え方 1. 体内のX線濃度とX線コントラスト 2. X線像の辺縁の見え方 3. シルエットサイン 4. 頸胸部徴候と胸腹部徴候 5. 肺内側副気路と肺内コントラスト 6. エア・ブロンコグラムとトラム・ライン 7. 気管支壁,食道壁,腸管壁の描出 8. 大気とのコントラスト第3章 胸部 1. 軟部 a. 体表軟部組織 b. 乳房 2. 骨部 a. 肋骨 b. 肋軟骨 c. 胸骨 d. 鎖骨 3. 肺 a. 概要 b. 葉間裂 c. 胸膜 d. 肺紋理 e. 気管・気管支 f. 肺区域 g. 二次小葉 h. 肺の実質と間質 i. 胸部リンパ節 4. 縦隔 a. 縦隔の区分 b. 縦隔肺境界線 5. 心臓および大血管 a. 心・大血管の形 b. 心臓の大きさ 6. 胸部CT 7. 胸部MRI 8. 横隔膜 a. 横隔膜の解剖 b. 横隔膜形態のバリエーション c. 横隔膜の辺縁のボケ像とテント形成 9. 食道 a. 食道の解剖学的区分 b. 食道のX線学的区分 c. 食道の運動第4章 腹部 1. 腹部単純X線写真 2. 消化器 a. 胃 b. 十二指腸 c. 小腸 d. 大腸 e. 胆嚢 f. 肝臓 g. 膵臓 3. 造血器 a. 脾臓 4. 泌尿器 a. 腎臓 b. 腎臓の血管第5章 腹膜外腔 1. 後腹膜腔 2. 後腹膜リンパ節 3. 胸管およびウィルヒョウリンパ節 第6章 骨盤部 1. 骨盤の性差と年齢差 2. 骨盤構造の正常像と異常像 3. 骨盤の血管 4. 子宮の超音波像 5. 骨盤部CT像より単純X線像への還元 6. 骨盤部MRI第7章 頭頸部 1. 概要 2. 頭部 a. 正面像と側面像 b. 軸位像 -頭蓋底軸方向(軸位) c. 副鼻腔 d. 大後頭孔 e. 乳様突起 f. 中耳と内耳 g. 視神経管 h. 脳の血管 i. 脳室系と脳槽 j. 頭部コンピュータ断層撮影像(CT) k. 頭部磁気共鳴画像(MRI) l. 顔面骨と顔面のRIシンチグラフィ m. 唾液腺RIシンチグラフィ 3. 頸部 a. 頸部の単純X線像 b. 喉頭造影 c. 喉頭,咽頭のCT像 d. 甲状腺と上皮小体 第8章 脊柱および四肢 1. 脊柱 a. 概要 b. 正面像と側面像 c. 脊椎の形成異常 d. 脊柱の彎曲異常 e. 椎間腔の異常 2. 四肢 a. 概要 b. 肩甲骨 c. 上腕と前腕 d. 手の骨 e. 股関節 f. 大腿骨 g. 膝蓋骨と膝関節 h.下腿骨 i. 足骨(または足根) 3. 骨髄,軟部および関節のMRI a. 肩関節 b. 膝関節 4. 骨髄