逝かない身体**医学書院/川口有美子/9784260010030**

販売価格
2,200円(税込み)
ALS的日常を生きる
シリーズ ケアをひらく
編著
川口有美子
出版社
医学書院
分野
 
介護・福祉

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書籍版 販売期間
2009/12/01~
JANコード
9784260010030
商品コード
9784260010030
発行 2009年12月
ISBN 978-4-260-01003-0
言葉と動きを封じられたALS患者の意思は、身体から探るしかない。ロックトインシンドロームを経て亡くなった著者の母を支えたのは、「同情より人工呼吸器」「傾聴より身体の微調整」という即物的な身体ケアだった。かつてない微細なレンズでケアの世界を写し取った著者は、重力に抗して生き続けた母の「植物的な生」を身体ごと肯定する。

第1章 静まりゆく人 国際電話 悲しみのはじまり こちら側にひきとめるもの コーデリア リンダの予言 挿管 対決と決別 疲労 期待しない自由 医療に関する約束 外へ テレパシーの訓練 スピリチュアリティとリアリティ 父と妹 素通りしてきた人々 決められない人のそばに佇んで 遺書第2章 湿った身体の記録 1 宝くじより希少 2 身体とスイッチの接触不良 3 湿った綿のような身体の移動 4 トイレ以上のトイレ 5 萎えた身体で慣れないトイレ 6 海底の聴覚 7 鉛の瞼 8 重力に逆らえない顎関節 9 一リットルの唾液 10 身体と世界を循環する水 11 穴にチューブ 12 管による自然食 13 罠と宴 14 徴候としての皮膚 15 眼で語られた最後の言葉 16 病人の温もり 17 発汗コミュニケーション第3章 発信から受信へ 1 真夜中のデニーズ 2 解放 3 ゴッドマザー 4 つくられる意味 5 ブレイン・マシーンの前に 6 生きる義務 7 WWWのALS村で終章 自然な死 二〇〇七年八月二七日/母危篤/父の入院/母の生き霊?/足裏マッサージ/ピーちゃんとP波/本当のお別れ/母のいない朝に/同じ天井/夕焼け雲の葬列あとがき