うつ病のTMS療法**金原出版/鬼頭伸輔/9784307150729**

販売価格
4,400円(税込み)
編著
鬼頭伸輔
出版社
金原出版
分野
 
精神医学

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販売期間
2016/07/21~
商品コード
9784307150729
ISBN 978-4-307-15072-9
サイズ:B5 / 104p

わが国では薬物療法抵抗性うつ病患者は推計30万人いるとされおり、rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)により非侵襲的に大脳皮質を刺激することで症状が寛解する可能性が高く、かつ副作用は極めて少ない。また抗うつ薬の副作用により十分量を投与できない患者に対しても有用であると期待されている。rTMSの施行には、相応の知識と技術の習得が不可欠で、実践法を一般臨床医に向けて解説し、臨床現場で使えるプラクティカルな情報をまとめたガイド。

第1章 TMSの位置づけ1.脳刺激法としてのTMSA 侵襲的脳刺激B 非侵襲的脳刺激C けいれん療法2.抗うつ療法としてのTMS第2章 TMSの歴史と現況1.TMSの原理2.TMSの歴史3.TMSの現況第3章 rTMSとうつ病治療1.rTMSの抗うつ機序A 脳血流・脳代謝とうつ病B うつ病と神経画像C rTMSと機能的結合2.rTMSの刺激条件3.rTMSの有効性A 抗うつ効果の評価B 薬物療法との比較C 抗うつ効果の現状第4章 rTMSの実際1.適応と禁忌A rTMSに治療反応性を示す患者の臨床的特徴B 磁気刺激法の安全性 2.有害事象A 疼 痛B けいれんC 手指の筋収縮3.問診すべき事項など第5章 rTMSの手順1.rTMSによるうつ病治療の手順2.刺激部位と刺激強度の決め方-APBを基準とした5cm法 A 刺激部位の決め方 B 刺激強度の決め方第6章 症 例1. うつ病の再燃後に反復経頭蓋磁気刺激が奏効し復職が可能となった症例2. 反復経頭蓋磁気刺激が奏効し自動車の運転業務が可能となった症例3. 癌発症後のうつ病に低頻度反復経頭蓋磁気刺激が奏効した症例4. 両側性の反復経頭蓋磁気刺激が奏効した症例5. 反復経頭蓋磁気刺激ではなく電気けいれん療法を施行すべきだった症例6. 電気けいれん療法の施行が困難であり反復経頭蓋磁気刺激により昏迷が改善した症例第7章 応用編 Tips and Topics1.うつ病に対する治療効果を高めることはできるのかA 背外側前頭前野という広い脳部位の中でより有効性の高い部分はあるのかB 背外側前頭前野以外の部位への刺激は有効かC 脳深部への刺激は有効か2.rTMSのうつ病に対する治療時間は短縮できるのかA 1回のセッションを40分より短くすることができるのかB 1コースにかかる期間を4~6週間より短くすることができるのかC 急性期治療後に再燃・再発を防ぐためにTMSを用いることはできるのか3.磁気けいれん療法第8章 TMSの課題と展望1.rTMSの治療中の薬物療法について2.rTMSの治療期間について3.右前頭前野への低頻度刺激について