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治療 2022年7月 おとなのワクチンUpdate(Vol.104 No.7)**南山堂/編集幹事:中山久仁子(医療法人メファ仁愛会 マイファミリークリニック蒲郡)/4910061250725**

販売価格
2,750円(税込み)
Vol.104 No.7
編著
編集幹事:中山久仁子(医療法人メファ仁愛会 マイファミリークリニック蒲郡)
出版社
南山堂
分野
 
治療一般

数量

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冊子版 販売期間
2022/07/01~
ISJP ID
2205772280
商品コード
4910061250725
発行 2022年7月
患者ごとの感染リスクを考える

新型コロナウイルス感染症の流行によって,いま改めて「感染症はワクチンで予防できる」ことが注目されている.過去に流行していた麻しんや小児の髄膜炎などは,最近はその疾患を診たことがない医療従事者も増えているほどに減少し,予防接種によって多くの感染症が予防でき,流行を抑えることができている.
予防接種は,予防医療の4項目(予防接種,スクリーニング,カウンセリング,予防的内服)のうちの,重要な柱の1つである.プライマリ・ケアの実践すべきヘルスメンテナンス(予防・健康増進)活動のなかに取り入れられており,プライマリ・ケアに従事するわれわれにとって,患者の疾病予防と健康維持に予防接種は欠かせない.
近年は,小児のワクチン接種スケジュールが欧米並みになり,過去にいわれていた海外とのワクチンギャップは解消されつつあるが,それだけでは予防医療としてのワクチンは不十分である.成人の定期接種,小児期に定期接種を打ち損じた子どもへの接種(キャッチアップスケジュールの立て方),定期接種を完遂していても時代とともに追加が必要になっているワクチン,海外旅行や赴任に伴って必要なワクチン,妊娠可能な女性と妊婦,慢性疾患や免疫不全,医療従事者など個々に必要なワクチンがある.これまで小児期以降のワクチンによる予防医療は,ほとんど知られていなかったが,プライマリ・ケアの臨床にはなくてはならないものであり,ヘルスメンテナンスの重要な位置を占めている.
2018年8月に「おとなのワクチン」を特集してから4年を経て,今回の特集では,大人のワクチンをめぐる最近の重要な情報にフォーカスした.いま必要な情報,すぐに使える情報を各分野でご活躍されている素晴らしい執筆陣にご執筆いただいた.ご協力いただいた先生方に,この場を借りて深謝いたします.
子どもだけでなく大人も,一人ひとりの生活のさまざまな状況によって感染のリスクが異なり,その予防手段としてのワクチンがあることを広く多くの方に知っていただきたい.そして,ワクチンで防げる病気(vaccine preventable disease:VPD)にかかる人と,合併症に苦しむ人が1人でも多く減ること,そのことに本特集がお役に立てれば幸いである.