学習指導案ガイダンス 第2版**医学書院/池西 靜江/978-4-260-06183-4/9784260061834**
発行 2025年6月
判型:B5判 232頁
ISBN 978-4-260-06183-4
著:池西 靜江 / 石束 佳子 / 藤江 康彦
授業設計に悩む看護教員のための教授法の定本、待望の改訂!
授業設計に悩む看護教員のための好評ガイドブック、待望の改訂! 教育現場で用いる学習指導案とワークシート(カラー付録)の意義と作成方法、授業での実際の運用まで詳らかに解説。第一線の教育学研究者の知見からその内容を補強している。コロナ禍以降に発展したICTを用いた授業づくりにも対応。学習者を中心とする「主体的・対話的で深い学び」を基盤とする、看護を教える人必携の書。
【目 次】
序章 授業とは何か
1.授業とは何か
2.用語の定義
第1章 学習指導案からはじめる授業づくり
1.学習指導案とは何か
2.授業づくりの過程と学習指導案
3.本質的問い、永続的理解
4.単元の指導計画
単元考察
評価の検討
評価の観点
単元の指導計画──1単位時間ごとの教育内容・方法の決定
単元の指導計画の書き方
単元指導計画作成のコツ
5.本時の学習指導案
本時の学習指導案をつくるための基礎知識
(1)教材
(2)学習形態
(3)指導技術
(4)授業の展開──本時の学習指導案づくり
小児看護学における本時の学習指導案(略案)
小児看護学における本時の学習指導案(細案)
本時の学習指導案の書き方
(1)略案の書き方
(2)細案の書き方
様式① 学習指導案(略案)のひな型
様式② 学習指導案(細案)のひな型
本時の学習指導案の具体例とコツ
6.看護教育に活かしたい教育方法
1)反転授業
2)協同学習
3)TBL
(1)適切なチーム編成
(2)学習者が自分の学習に「責任」をもつこと
(3)効果的なフィードバックを行うこと
(4)学習を促進する効果的な応用課題を与えること
(5)看護に必要な知識を問う客観試験の作成
4)LTD話し合い学習法
(1)LTD話し合い学習法とは
(2)LTDの効果
(3)LTDの構成と過程プラン
(4)LTDを用いた授業の実際
(5)授業評価
5)PBLテュートリアル教育
(1)PBLテュートリアル教育に期待するもの
(2)PBLテュートリアル教育の実際(1人チューターでの実践報告)
6)単元「シナリオの看護を考える」(PBL16時間)
(1)本質的問い
(2)永続的理解
(3)単元考察
7)ディベート法
7.これから強化が求められる能力を育成する授業づくり
1)保健指導能力育成のための授業づくり
2)知識を活用して看護につなげる専門基礎分野の授業づくり
3)臨床判断能力育成のための授業づくり
4)ICTを活用した授業づくり
5)多職種で連携・協働する能力を育成する授業づくり
8.授業に必要な楽しさと没入感
第2章 学習指導案に基づく授業の実際
1.学習ガイドとしてのワークシート──板書からの発展形として
2.ワークシートの作成手順
3.ワークシートの書き方の実際
1)ワークシート全体のフォーマットをイメージする
2)「看護学原論」における単元の位置づけおよび単元考察、単元学習目標について確認する
3)本時の位置づけおよび本時の学習目標、主題、評価、学習展開を創造する(略案)
【学習指導案】
1.看護学原論(概論)
単元の学習指導案
本時の学習指導案(略案)
本時の学習指導案(細案)
2.病態生理学(専門基礎分野)
単元の学習指導案
本時の学習指導案(略案)
本時の学習指導案(細案)
ポストテスト
授業評価表
3.共通基本技術I
単元の学習指導案
本時の学習指導案(略案・2コマ続きの1コマ目)
本時の学習指導案(細案・2コマ続きの1コマ目)
本時の学習指導案(略案・2コマ目)
本時の学習指導案(細案・2コマ目)
4.健康回復支援総論(臨床看護総論)
単元の学習指導案
本時の学習指導案(略案)
本時の学習指導案 細案(2回目──急性期・回復期の看護)
本時の学習指導案(略案)
本時の学習指導案(細案)
5.精神看護学方法論I
単元の学習指導案
本時の学習指導案(略案)
本時の学習指導案(細案)
6.解剖生理学II(専門基礎分野)
単元の学習指導案
本時の学習指導案(略案)
本時の学習指導案(細案)
ポストテスト
7.保健指導論(領域横断科目)
単元の学習指導案
本時の学習指導案(略案)
本時の学習指導案(細案)
ポストテスト
8.臨床判断(領域横断科目)
単元の学習指導案
本時の学習指導案(略案)
本時の学習指導案(細案)
第3章 対話──教育学からみた看護の授業評価とアドバイス
コロナ禍を経た学生の変化と3つの課題
協同学習時の学生の課題と教員の工夫、しかけ
協同学習全般での学生指導のアドバイス
教えたいことが多すぎてテーマが絞りきれないとき
問題解決型の学習から「探究的な学び」への進化をめざして
技術教育のあり方をアップデートするために
学びの振り返りを通して教員も学び続けること
【第1版座談会再録】
教師がすべきこと、すべきでないこと
教え方を考える前に学習者を知る必要がある
学習者に授業の構造が伝わるように
講義・演習におけるワークシートの意義──学習者中心の視点から
講義・演習におけるワークシートの意義──教師にとっての意味は
ワークシートは板書のイメージで
看護実践に必要な“考える力”をどう育成すればよいか──知識と行動の中間にあるもの
グループワークからチームワークへ──協同の意識をはぐくむために
「講義」と「演習」は授業活動の種類としてとらえる──授業づくりの形態について
令和の教育改革が進みこれからの「学生像」は探究型に変化していく
付録 看護基礎教育ワークシート集
1.看護学原論(概論)
2.病態生理学
3.1)共通基本技術I
2)共通基本技術I
4.1)健康回復支援総論(急性期・回復期 臨床看護総論)
2)健康回復支援総論(慢性期 臨床看護総論)
5.精神看護学方法論I
6.解剖生理学II
7.保健指導論
8.臨床判断(領域横断科目)
9.LTD話し合い学習法(精神看護学方法論I)
Column
学生観に書き入れたい「注目学生」とは
探究的な学び
なぜ学習指導案が必要か
授業デザインとは
学習指導要領改訂に伴う「評価の観点」の変更
「意欲の低さ」についての一考察
協「同」・協「働」・共「同」──キョウドウ学習の意味の違い
アクティブラーニングの現在の課題
ディベートの活用・応用
「患者に寄り添う」こと
カリキュラムマネジメントとは
教室談話研究の可能性
藤江流ワークシートのつくり方と使い方
わからないといえる教室
問題基盤型学習を支援する
「研究授業」のすすめ
ICT時代における「話しことば」と「書きことば」を考える